2021年10月22日金曜日

今日のランチ(2021.10.22)

ドライカレー・コンソメスープ・牛乳・フルーツヨーグルト

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 今週初めからコロナの感染状況の鎮静化を受けて、毎朝の礼拝を全校で守ることができるようになった。この礼拝、通生なら年200回以上、寮生はそこに毎晩の夕拝を加え年400回以上。それが3年間となると、聞く、話す、読む、書くの4技能が向上しないはずがない。特に3年生となると皆話が上手で、ランチホールでの会話も弾む。

 

 一昨日のランチ。ある寮生女子が隣に座った。「失礼します。急に寒くなりましたね。」こちらを教員として気遣いながら、時候の挨拶を織り込む完璧な導入だ。「そうだね。急に寒くなると体にこたえるよね。」いかん、これでは年寄りのボヤキだ。返事としてはつまらない、と少し悔やむ。「寮もまだ暖房が入らないので、みんなで体調管理気をつけています。」どちらが大人かわからないほどの会話上手だ。

 

 「先生、私また新しい石に興味を持ちました。」おっ、そうだ。以前ヒスイの話をしたことがある。「またみどりの石ですか?」「いえ。今度はアイオライトサンストーンといって、光が当たる角度によって暗闇の中の星の様に美しく輝く石なんです。」やばい。名前が覚えられない。会話が途切れそうだ。「もう一つ、カラーチェンジパラバトルマリンという石は青色が変化するのでとてもお高いんです。」こちらの窮地を知ってか知らずか、会話は続く。

 

 「そうなんだ。すごいね。」と、とりあえずお愛想の返事を返す。「はい。あまりにきれいだったので、寮の先生に写真をお見せしたんです。きれいな青色でしょうって。そしたら『あらー。でも私が今日見たダンゴムシの青さにはかなわないわ。』っておっしゃるんです。すごくないですか? 希少な宝石の青さとダンゴムシを同列に扱うなんて。」オチまで完璧。生徒の会話の巧みさにすっかり降参です。

(S・K)