2020年7月30日木曜日

今日のランチ(2020.7.30)

冷やし中華・ミニおにぎり・牛乳・デザート

0730

 

 

ヒトの脳が1秒で考えることをスーパーコンピューターで計算させると40秒もかかると聞いたことがあります。とんでもない量の信号が頭の中を駆け巡っているのだなと思いました。この2ヶ月間は、結構頭を使ったように感じます。イレギュラーな日常を生きるのは疲れますね。大変でした。それでも、県外生も県内生も一緒に、この敬和で学ぶことができたことには、感謝するしかありません。

今日は前期ラストのランチをいただきました。「夏休み明けに、また、いつも通りこのランチを食べられるはず。」と思っていても、一抹の不安が付き纏います。考えすぎですかね?あー、また、頭を使ってしまいました。そんな疲れた頭に、酸味の効いた冷やし中華と甘さたっぷりのきなこプリンは最高でした。遠い夏休み明けのことなんか置いといてまずは午後の授業を頑張ります!この前期、ランチレポートを読んでくださって、ありがとうございました。良い夏休みを。



2020年7月29日水曜日

今日のランチ(2020.7.29)

ハヤシライス・生野菜サラダ・コンソメスープ・牛乳・マスカットゼリー

0729

 

 

 

 あと2日で2020年度の前期が終わる。どんなにお金を持っている人の元にも、どんなに賢い人の元にも、時が戻ってくることはない。そんな貴重な毎日を積み重ねてきたはずなのに。「最長したところは、髪と爪」。

 

 周囲の人間から発せられる声は私たちを惑わせたり、励ましたり。とにかく揺さぶってくる。でも、周りがなんと言おうと自分の内側から溢れてくるものを否定しないで欲しかった。どう表現するのだろう、と待っていただけにモヤモヤした気持ちが残ってしまった。

 

 「人生は、リハーサルなしのぶっつけ本番」今日、つなぎ姿のおじちゃんから、いや、おじさまとお呼びしなくては、こんな言葉をもらった。違うとは分かっているけれど、彼のこの言葉は絶対に私に向けてのものだった、と信じ込むことにした。幸せ者だ。残念だけど、私自身の中からこんな言葉は出てこない。でも、だからこそ、その衝撃は大きくて、うぐぐぐっと心にめり込んできた。

 

 今日のランチ。ハヤシライスは決して隣のサラダを見下したりなんてしないだろうし、サラダもスープに羨望の眼差しを向けたりなんてことはしないはず。

 そりゃぁ、成長したところはもっともっとあるって私は思っています。周りに言ってもらうこともできるけど、いつか自分の言葉で表現される時がくるのを楽しみにしています。

(M.A)



2020年7月28日火曜日

今日のランチ(2020.7.28)

ごはん(のり佃煮)・タラ香草焼・アスパラソテー・坦々スープ・牛乳・オレンジ

0728

 

 

日本の食文化は豊かだなあと思う。米をはじめとする穀物、肉に魚、野菜、果物。一食に様々なものを食す。以前一緒に食事をした他国の人は、品数の多さに加え、「1、2、3、4、5、、、」と皿を数えて驚いていた。「洗うの大変じゃない?!」と。

 

さて、今日のランチ。温かかったり冷たかったり、しょっぱかったり甘かったり。薄味もあれば、濃い目、ピリリと辛いものもあり。皿に茶碗に交互に箸を進めながら、豊かだなあ、と改めて思った。

 

空になった食器を重ね、洗い場に向かう。全校生徒の食器が溢れる流しと、ゴオオと音を立てる食洗器のある洗い場に立つ、食事当番の生徒と担任教師の姿がさわやかだった。豊かなランチを支えてくださる方々に感謝します。ごちそうさまでした。

(T.A)



2020年7月27日月曜日

今日のランチ(2020.7.27)

チンジャオかけチャーハン・ワンタンスープ・牛乳・フルーツヨーグルト

0727

 

 

雨は案外嫌いではない。

と言うよりも、曇り空の重く、薄あかく広がる様相やグレーのグラデーションが好きなのだ。それが夕刻ともなると雲の隙間から光が筋となって田んぼの緑に差し込むなど、なんとも言えない自然の美しさや郷愁を感じる。世界に陰影と立体感が増すのだ。

雨が降れば世界は潤い、まるで深海魚にでもなったかのような気持ちになる。孤独なさまよえるシーラカンス。雨は愁いを帯び、雨上がりの世界はきらきらと輝いていつもよりも美しい。蒼天のどこまでも抜けていく空も良いが、雨の降る日は晴れの日に見逃してしまっている多くの小さなものたちを見ることができるのだ。

 今日はチンジャオロース。晴れの日に見る印象とまた少し違う。いつもより少しだけゆったりと味わい、じわじわと体の活力となるのを感じた。

(M²)



2020年7月22日水曜日

今日のランチ(2020.7.22)

食パン・チキンバジル焼・グリーンサラダ・クリームスープ・牛乳・グレープフルーツ

0722

 

 

 

 ジャムと言えば。煙突が付いている三角屋根の小さな家。前掛けのついたたっぷりしたスカートを履いているちっちゃいおばさん。もひとつジャムと言えば。たわわに実った季節の果実(なぜか分からないけど、コケモモの実がマイブーム)。大きな鍋。じっくりコトコト。頭に浮かんでくる絵は、どれもかわいらしくて、幸せ。だけど、正直あまり好きになれずにいた。果物は好きだしパンも結構好きだけど、食卓に並んでいても「うーん、いいや」と選ばずにきた。

 しかし、ジャムへの私の思いはついに変えられる。遠く離れた私の実家の庭で実った杏が、愛情をたっぷり受けて小さな瓶に詰められて、私のもとへとやってきた。それはそれは綺麗で、光に透かして掲げたくなるような(ステンドグラス的な)黄金色だった。いつもの食パンを焼いてちょこっとジャムを乗っけて、一口。「あれ?おかしいな。」もう一口。「なんで?やっぱりおかしい。」もちろんおかしくはない。美味しいのだ。その日から私の常備シリーズにジャムが加わった。こういうのを「出会っちゃった」と言うのでしょうか。

 今日のランチはパンとジャム。ここだけ取り出すと、シンプルを極めたランチのように聞こえてしまうが、あえて今回はこの形でお願いしたい。言うまでもなくチキンもスープもサラダも素敵。でも、ジャムへの気持ちが高まったことでいつもにも増して今日のランチが輝いて見えた。同じように、いやそれ以上に輝いていたのはテストから解放された生徒たちの顔、顔、顔。「テスト、終わったー!」どちらの意味かは深堀りしませんが、ひとまず3日間を乗り切った自分を褒め、来週に向けてエネルギーをチャージする連休にしてほしいな、と思います。

(M.A)



2020年7月21日火曜日

今日のランチ(2020.7.21) ※2,3年生が選んだNo.1ランチ

ごはん(ふりかけ)・鶏肉からあげ・シーフードサラダ・もずくスープ・牛乳(ミルメーク)・ミニケーキ

0721

 

 

 今日はテスト2日目です。2020年度初めての定期テストですが、前期の成績の出る大切なテストでもあります。2・3年生はあと1日あります。気を抜かずに頑張りましょう。

 さて、今日のランチ、「2・3年生が選んだNo1ランチ」メニューです。メインは鶏の唐揚げでした。サクッと、パリッと揚がっている唐揚げは、滅茶苦茶ごはんに合います。また、ケーキとコーヒー牛乳がついていました。甘いものを食べて心もホッとしました。午後からの試験もみんな頑張れると思います。あと1時間。テストを頑張りましょう。

(S.T)



今日のランチ(2020.7.20)

菜めし・サバ竜田揚げ・マカロニサラダ・芋煮・牛乳・冷凍パイン

0720

 

 

今日からテストが始まった。

 テストに苦しむ生徒も多いが、テストはある意味では最も公平な制度だ。古くさかのぼれば6世紀ごろの中国の科挙に端を発する。当時官吏は世襲制が当たり前。ワイロが横行し腐敗を極めた。その中で本当に能力が高いものを見極めるため生まれたのが、身分関係ない一斉試験の科挙だった。その残酷なまでの公平性は当時評判高く、18世紀までは貴族の世襲制が当たり前だったヨーロッパでも紹介された。ただし内容は非常に厳しく、二日間にわたる泊まり込み試験では心身に不調をきたすもの、幻覚を見るもの、様々な幽霊、怪談話が残っている。

 テストの存在しない世界になったとき、そこに待っているのは生まれによって職業と身分が決まる世界である。では、テストは「最も」公平な評価であるか。もちろんこれも違う。科挙に合格するのは記憶力がよく、親が金持ちで勉強できる環境が整った人々であった。彼らが実務能力が高いかと言えばそれもまた違う話。敬和でももちろん、テストでは測れない魅力を備えた生徒が数多くいる。ではテストは何のためにあるか。その結果を自分自身の努力の証とするためではないだろうか。普段20点台の人が50点も取れば大きな進歩だ。逆にいつも90点の人が60点を取れば、失意に沈むだろう。結果は見る人間によって相対化される。どんなペースであれ、自分なりに前進し続けること。昨日の自分に打ち克つこと。これが大事だ。だからいつも授業中に寝ている人が「テスト頑張ればいいんでしょ」と言っても通用しない。それは退化なのである。点数によって私たちは成績を、評価をつける。それはあなたの頑張りが客観的に見て、どのあたりにいるのか示すため。しかし、人生の採点基準は、自分自身の中に見つけるしかない。誰が何と言おうとも幸せな人生だと胸を張るためには、自分自身から逃げてはならない。未来の自分を捕まえに、探しに行く前向きな力が要る。今日はサバだ。ゴマとのハーモニーを楽しみながら、4限のテストに備える彼らを見る。がんばれ、自分の人生をつかみ取るんだ、そう心から願う。

(M²)



2020年7月17日金曜日

今日のランチ(2020.7.17)

冷やしうどん・ミニおこわ・牛乳・デザート

0717

 

 

 豪雨で被災された皆様にお見舞い申し上げますと共に、一日も早い復旧をお祈り申し上げます。

 

 先日、立て続けに男子卒業生3名が来校した。一人目は今春卒業し、地元の工場に就職し3交代勤務を頑張っている。「同期入社がすでに2人やめた。新人研修でもふにゃふにゃしていたので何だと思った。お金を稼ぐことを甘く考えている。」と現役のときには考えられないくらい立派なことを言った。

 

 もう一人は、祖父から譲り受けた釣り船で船長デビューした。在校中に人命救助で海保に表彰されたというと、ご存じの方もいらっしゃるかもしれない。こちらは「コロナで客足が伸びず、自分で釣りに出て釣果で油代を維持している。必死ですよ。」とこちらも日焼けして引き締まった表情で言った。

 

 最後の一人は、関東の大学卒業後新潟に戻り農業法人に就職した男だ。例年この時期、朝採りのトウモロコシをもってきてくれる。河川敷での作業に「ここ数日の雨で大変じゃないか?」問うと「先生、阿賀野川の源流は福島ですよ。福島県が豪雨でない限り大丈夫です。今年は甘いですよ。」と太い声で答えた。

 

 敬和の3年間で人格教育をするには時間が足りないと常々思っていた。しかし、人間の成長には社会の存在が必要だということを、3人を見て改めて気づかされる。上司、同僚、お客さん、地域そして家庭。思うに高校は、家庭と幼保・少・中で築かれた人格形成の基礎の上に、補足的な役割を果たすことしかできない。私たちの力で…などと思うのは、驕りの極みなのだ。

(S・K)



2020年7月16日木曜日

今日のランチ(2020.7.16)

和風カレー丼・ブロッコリーサラダ・すまし汁・牛乳・ぶどうゼリー

0716

 

 

 テストが近くなりまして、2時間目の授業では、おさらいのプリント学習をしました。授業の大体真ん中くらいの時間になると集中力が切れてくるのでランチの話をすることにしています。今日のランチメニューを1品ずつ発表していきます。当然和風カレー丼に食いついてくるかと思いきや、主役はブロッコリーサラダでした。「ブロッコリーサラダ好きなんだよねー。」に同意の声多数でいた。意外でした。

 

 そんな風に考えたことがなかったので、今日はブロッコリーサラダをじっくり味わってみました。そうしたら、美味しいんですね。パクパク食べてしまいました。今日のランチは、ブロッコリーサラダの合間にカレー丼をいただく感覚でなんだか不思議なランチでした。来週の今頃はテストが終わり最高なんだろうなと思いながら、午後も頑張ります。

(Nm³)



2020年7月15日水曜日

今日のランチ(2020.7.15)

トマトスパゲティ・生野菜サラダ・牛乳・マフィン

0715

 

 

 

 一体、いつからなんだろう。シャンプーの相棒と言えば、リンスだったはずなのに。いつの間にか、コンディショナーというやつがすまし顔でシャンプーの隣に鎮座する世界に私たちは生きていた。いつからなんだろう。スパゲティがパスタと呼ばれ始めたのは。存在は変わらないのに、呼び方が違うだけでなんだか別物になってしまった気がする。存在は変わらないはずなのに。

 

 Makuraという名前の知人がいる。CameronやFredなどの言い馴染みのない名前の中で、(もちろん彼らにとっては私の名前の方が馴染みがない。)彼の名前は光を放っていた。私に向かって。私だけに向かって。「え、枕さん?日本の方?」一瞬、心が跳ねた。その後、彼の姿を見かけるたびになんだか落ち着く自分がいた。親しく交流があるわけではなかったが「あのね、あなたの名前は日本語でpillowっていう意味なの。聞くたびにちょっとホームを思い出すんだ。ありがとう。」こう伝えた。彼は少し戸惑った顔をしていたが、隣にいた友人が「いいじゃん、pillow。枕のことが好きじゃない人はいないよね」とフォローしてくれた。

 

 今日のランチはトマトスパゲティ。そう、パスタではなくスパゲティ。なんか、こっちの方が好きだな。ほっとするな。まだ、向かい合ってのランチは難しいけれど、音を聞いて、文字を見て、味わって、ほっといたしました。

(M.A)



2020年7月14日火曜日

今日のランチ(2020.7.14)

ひじきごはん・サケ塩焼・小松菜ソテー・ちゃんぽんスープ・牛乳・プリン

0714

 

 

 

 皆さんは魚と肉とどちらが好きですか?というと、大体の高校生はお肉と答えます。私も若かりし頃は、お肉派でした。なので、たまにお魚と答えてくれる高校生に出会うとたまらなく抱きしめたくなる衝動にかられます。今日は魚介類の栄養価について授業で語りました。「体に良いとわかっていてもお肉が好きなんだよね」と授業でも話していました。お家でもお魚が食卓に並ぶことが減っているようです。だからこそ、ランチで食べるお魚は貴重です。ありがたし。

(K.N)



2020年7月13日月曜日

今日のランチ(2020.7.13)

ごはん(ふりかけ)・つくね焼・もやし胡麻和え・味噌汁・クリームブッセ

0713

 

 

 フライ級の技巧派を想像していたら、ミドル級の本格派がやってきて、一撃KOされた。それが私の敬和ランチのつくねとの出会いだった。焼き鳥のつくねを思い描いていた私の前にまるで大理石のように凛々しく角が立った重厚なそれが現れた衝撃は忘れない。焼き目は渋く程よく焦げ、上部にはゴマがまぶされ、古の石切り場から切り出されたように黙していた。箸を手にどこから手を付けたものか考えあぐね、えいっと思い切って端を切り出すと、意外にもスッと割れ、ジューシーな地層が姿を見せる。それは何にも代えがたい喜びであり、金鉱を掘り当ててしまった新米鉱夫のように震える手で慎重に掘り出し、口に運んだのだった。ゴマの風味と、肉の旨味が何層にも重なり喜びを演出。周りを見れば、熟練鉱夫のように軽快な箸遣いで黙々とつくねを食べる生徒たち。これを食べ慣れているとは、凄い場所に来たものだと感じたのだった。あれからもう何年経ったか、今では私も立派に経験を積んだつくね鉱夫になったのである。

(M²)



2020年7月10日金曜日

今日のランチ(2020.7.10)

ミートソースピラフ・チーズサラダ・コンソメスープ・牛乳・りんごゼリー

0710

 

 

 毎朝それぞれの教室で放送を聞きながら礼拝を守る形になって40日が過ぎた。前奏・後奏と讃美歌はヒムプレーヤーやCDの音源を使う。司会生徒の聖書講読、教員や外部講師のお話も少し短め。木曜日の献金はようやく昨日から再開した。従来の礼拝に近づけようと努力しているが、何かが違う。

 

 バーチャルとは言わないが、顔の見えない放送礼拝はやはりチャペルの全校礼拝のような臨場感はない。話す側も聞く側も、相手の表情を見ながら、反応を確かめながら、リアルな、生身の人間同士のぶつかり合いが敬和の礼拝にはある。まさに「人はその友によって研磨される。」(箴言 27章 17節)である。

 

 今日からイベントの参加人数制限が緩和されるという。感染対策をしっかりしながら、野球やサッカーなどは観客を入れることが徐々に始まるらしい。このまま、順調にいって様々な催しに集客できるようになると、学校のような施設での集会開催条件も緩和される。そうなれば、礼拝も従来の形に戻せるのだが、首都圏の感染状況を見ると見通しは立たない。

 

 残念ながら他校に進学した娘が、敬和受験の際、初めてチャペルの礼拝に参加した時のことを思い出す。帰宅後、興奮しながらこう言った。「父ちゃん、礼拝すごいな。パイプオルガンの演奏聞いてたら、天井から何か小さなものが下りてきたぞ。」チャペルでの礼拝は、時に神秘的な出来事が起こるのである。

(S・K)



今日のランチ(2020.7.9)

ごはん(ふりかけ)・まぐろ香味揚げ・キャベツサラダ・塩ちゃんこスープ・牛乳・冷凍みかん

0709

 

 

 今日の朝の礼拝から献金が始まりました。献金が初めての1年生は戸惑いながらも献金をしていました。チャペルではなくクラスでの放送礼拝をしていますので献金が終わったかどうかが説教者には見えません。薄々嫌な予感がしてたのですが、献金箱が10人目のところに差し掛かったとき、「お祈りします。」の声が…。「先にお祈りしよっか。」と声をかけて、礼拝後に献金しました。放送礼拝ならではの、一コマでした。改めて例年と違う1年なんだなと感じさせられました。

 例年と違う年でもランチは同じ!と思ったら今日はマグロの香味揚げでした。レアだと思います。キャベツサラダと一緒にいただくと、とても美味でした。冷凍みかんで目を覚まして、午後も頑張ります。

(Nm³)



2020年7月8日水曜日

今日のランチ(2020.7.8)

麻婆丼・春雨サラダ・中華スープ・牛乳・杏仁豆腐

0708

 

 

 

 「道路脇に並ぶ電信柱を次の目標として、苦手な持久走を乗り切った。スモールステップで少しずつ」こんなお話を小学生の時に読んだ。なぜか、いまだに頭の中に挿絵付きで残っている。大きな壁を目の前にして「くそぅ、こんなことだったら途方に暮れてやる!」と意気込んだタイミングで、いつもこの電信柱の話がぽわーんと浮かんでくるのだ。残念。このお話を思い出したら、途方になんて暮れてられなくなってしまう。「また君か」そう思いながら、なんとか達成できそうな小さな小さな目標を探す。

 

 それが効かないことがあった。大きな荷物を背負い、中国の大草原を一週間かけて、ただただ歩き続けた中学1年生の夏休み。中国の大草原はもう規模が違う。地平線ってやつに向かって歩いていても進んでいる感覚が全くない。目標を見つけようにも、視界に入るのは緑の草原と青い空。雲は動いちゃうし、草を目標にしても、もうどれが自分の目指していたものだか分からなくなっちゃうし。自分自身の変化を確認するには、変わらずにいてくれる指針となるまわりの存在が必要なのだと思った。

 

 今日のランチは麻婆豆腐。食べるたびに中国でのあの挑戦を思い出す。とでも続けば話のまとまりはよいのだろうけど、残念ながら麻婆豆腐なんていう手の込んだごはんを頂いた記憶はない。だがしかし。だがしかしです。ランチを目標に、毎日の学校生活を送ることができる私たちは幸せ者なのです、はい。というお話。

(M.A)



2020年7月7日火曜日

今日のランチ(2020.7.7)

食パン・ビーフシチュー・イタリアンサラダ・牛乳・フルーチェ

0707

 

 

今日は七夕。

この日に食される「特別なもの」はあるのでしょうか。5月には柏餅、3月は雛あられなどが日本の食文化には存在しますが、あまり世間では出回っていないような気がします。そこで調べてみました!するとありました!!なんとその答えは「そうめん」

その起源は古く、平安時代にはすでにそうめんの原型を七夕に食べていた、という記録が残っています。そうめんの原形は「索餅(さくへい)」と呼ばれるもの。

これは中国から伝来した食べ物で、和名では「むぎなわ」といわれるそうです。

小麦粉と米粉を練って、縄の形にしたお菓子でした。

 

今日のメインランチは「ビーフシュー」。「そうめん」とは全く違う食べ物ですが、生徒にとって「ビーフシチュー」は特別にワクワクするメニューであることは間違いありません。生徒曰く、「朝からテンションが上がる~」だそうです。

敬和の織姫たちと彦星たちは大きなお肉を頬張り、幸せそうでした。

(A.K)



2020年7月6日月曜日

今日のランチ(2020.7.6)

ごはん(ふりかけ)・サバ西京焼・ほうれん草おひたし・味噌野菜スープ・牛乳・シュークリーム

0706

 

 

 友人のジャンが消息を絶ったのはもう一か月も前のこと。彼は消える前に熱心に日本の料理を調べていた。そしてその奥深さに興奮してまくし立てたものだ。

 「日本の食はamazingだ。特にMISOってやつはすごいぞ。僕はこいつの秘密を暴く」

 そして彼は消えた。大家の許可を得て家に入るときれいに整理された部屋の真ん中のテーブルには一枚のジャンの手書きのメモが残されていた。

 「MISO YASAI SOUP」

 それが最後のメッセージだった。

 ちょうど大学が休みに入ったこともあり、私は観光を兼ねて日本へ飛んだ。

 空港につき、道行く人々にメモを見せるも手掛かりがない。すると、仙人のような風貌をした老人が紙をみて、にやりと笑った。

 「おぬし、奴を探しておるな。北へ行くがいい。地図をやろう」

 レンタカーで飛ばしていると後ろから何台もの車が迫ってきた。熾烈なカーチェイスが始まり、銃撃を受ける。日本って銃は合法だっけ、と考えつつ、避けきれなかった弾丸がタイヤに命中したためカーブを曲がり切れなかった車は崖下の森に転落した。

 運よく軽症で済んだ私は、車を捨て、追っ手に見つからないうちに山の深い森の中を進む。もうすぐ、目的地のはずだ。すると突如、神殿のようなものが現れた。石造りの古いアンコールワットのような建築。こんなものが日本にあるのか。神殿の周囲には槍を持った番兵たち。神殿の上部にはあの「MISO YASAI SOUP」の文字が。

 ふと神殿最上部の玉座に座る存在に気付いた。それは王冠を被ったジャンだった。

 「ジャン、君は一体なにをしているんだ」

 するとジャンは威厳に満ちた微笑みをたたえて言葉を放った。

 「控えよ。我こそがMISO YASAI SOUPの王である。皆の者、この男を取り押さえ、SOUPを飲ませるのだ。そうすればお前もMISOの真理に目覚め、仲間になるだろう」

(M²)



2020年7月3日金曜日

今日のランチ(2020.7.3)

カレーピラフ・シーフードサラダ・コンソメスープ・牛乳・ヨーグルト

0703

 

 

 新型コロナウイルスのため外出をしないように心がけていた。しかし、家でただごろごろするのも気が引けるので、三つのことを始めた。一つはワークアウトを定期的に行うこと。歩く距離と走る距離を少しずつ変えながら、鏡のようだった田んぼが緑のじゅうたんに代わっていく様を見ると、日常の憂いも汗とともに流れていくようで気持ちがいい。

 

 二つ目は休日の昼食を作ること。一人暮らしだった大学生時代と違い、今はネットで様々な料理や調理法を見ることができる。パスタはレシピも豊富で、見た目の工夫も様々なためハマりやすい。ペンネやフジッリなどに手を出し始めたら要注意だ。マルちゃん焼きそばに油はいらない、というサイトを見つけたときは目からうろこだった。出来上がりのベタベタ感がなく、あの粉のソースもよくなじんでおいしい。

 

 三つめは、プランターを使った野菜栽培だ。トマトとナス、ミニトマトとオクラの苗を買い、大きめのプランターで育てているが失敗続き。トマトの脇芽をとることも知らず、伸び放題にしてしまったことや、ようやく実ったらお尻のほうが黒ずんでいる。労作の先生に伺ったら「尻ぐされ病」というらしい。カルシウム不足だそうである。よく見ているつもりでも、手を抜いたらすぐ拗ねてしまう。植物は正直だ。

 

 このウイルスは、私達の生活を大きく変えるかもしれない、と先週書いたが自分自身の在り方も変わっていくような気がする。生徒の様々な言動に、以前なら思わず大声で叱ることもあったが、今はそうならない。社会全体が不安の中にいる。弱い存在である子供たちが平気でいられるはずがない。ただでさえコミュニケーションがうまくいかない年頃だ。丁寧に話を聞く、答えを出すことをせかさない。今まで以上に気を付けたいと思う7月初旬である。

(S・K)



2020年7月2日木曜日

今日のランチ(2020.7.2)

菜めし・イカフライ・ワカメサラダ・豆乳スープ・牛乳・りんごシャーベット

0702

 

 

机の片側に座っていただくランチも3週目になりました。隣に座った生徒が同郷の3年生だったので、少し話をしてみました。進路について聞いてみると、故郷に帰るか新潟に残るかで迷っているとのこと。彼と出会ったのは1年生のときなので、その頃を思い出すと非常に感慨深かったです。当時は、「ようこそ新潟へ、敬和へ」なんて言ってたなあと思い出すと、時間は確実に経っており、その中で敬和生として成長しているんだなと感じました。

そうこうしていたら、うっかり牛乳ビンの蓋をしたまま飲もうとしてしまって、その生徒に「疲れてますね。」と言われてしまいました。「うん、そうかもしれない。」なんて言いながら大きくてサクサクのイカフライをいただきます。おいしかったです。時間がなかったので、デザートのりんごシャーベットは隣の隣の生徒にあげて、仕事に戻りました。戻る途中、ふと彼の「疲れてますね。」の声が頭の中に響きます。少しだけ歩く速度を緩めてみました。午後も頑張ろうと思います。

(Nm³)



2020年7月1日水曜日

今日のランチ(2020.7.1)

ごはん(のり佃煮)・豚肉生姜焼・野菜ソテー・味噌汁・牛乳・バナナ

0701

 

 

 

 私は芽キャベツが好きだ。理由は・・・ある。

最も幸福なのは一口目である。上の歯、下の歯であのごろっと丸いヤツを固定する。あとはもう奥歯で一気にざしゅざしゅっと、噛む。前歯なんかを使ってはいけない。理由は簡単。私は歯並びがよろしくないから。前歯を突き立てようものなら、もう隙間という隙間に葉が入り込む。にっこり微笑んで愛嬌を振りまいてみても、歯と葉が並んでいるのを見せつけるだけのこと。微笑めば微笑むほど、損をする。きっと。

 奥歯が、あの幾重にも重なった葉の層をざしゅざしゅっと突き抜けていくあの感覚が良い。味があふれ出してくるのも、内側に行けば行くほど味が染みきっておらず、素材の味が主張を強めてくるのも、芽キャベツの愛すべき特徴だと思っている。

 以上の理由により、私は芽キャベツが好きだ。

 

 今日のランチは野菜炒め。キャベツも入っている。火の通り具合が素敵で、歯ごたえを残しつつも噛む度に味が染み出てくる、そういう野菜炒め。先述のような理由から芽キャベツ好きな私に、刺さりまくってくる。そうです、私は野菜炒めが好きなのです。

つまり、私は今日のランチが好きだ。否、今日のランチも好きだ。

(M.A)



今日のランチ(2020.6.30)

ソフト中華麺(ちゃんぽんスープ)・春巻・ナムル・牛乳・ミニクレープ

0630

 

 

 毎回スポットで書かせていただいているランチレポートですが、学校再開までの約3か月の空白で前回書かせてもらったのはいったいいつだったのだろうと思って遡ったら、何と8か月も前でした。

ということで本当に久しぶりにお目汚しさせていただきます。

 

 学校が再開してちょうど1か月、ランチも2週間が過ぎ、敬和のランチの時間が戻ってきたような思いもあるのですが、向かい合っての食事はご法度!みんな同じ方向を向いて食事をする所謂「新しい生活様式」の実践で、楽しい時間なのかどうなのか迷ってしまう日々が続いています。

 ランチタイムが終わるとランチホール内の消毒が行われます。これは食事の時ばかりではなく、何かでランチホールを使った後も同様です。

 この消毒は教室も同様に毎日しています。消毒している教職員は、出口の見えない中決して感染させないという思いをもって、日々向き合っている次第です。

 でも時々疲れは出てきます。そんな中、力を与えてくれるのがこのランチです。普段から元気を与えてくれるランチですが、今のような先がなかなか見えない状況ではより多くの元気を与えてもらえているようにも感じます。

 

 今日のメニューはチャンポン麺。春巻とナムルが脇を固めます。仕上げがクレープ。

 

 さあ、午後も頑張ろう。こんな日々はいつか終わるはず。その時はもっと楽しくランチが食べられることでしょう。

 その日に向かって。 今日もランチ、ごちそうさまでした。

 

(さいえんす・ふぃくしょん)