2020年7月13日月曜日

今日のランチ(2020.7.13)

ごはん(ふりかけ)・つくね焼・もやし胡麻和え・味噌汁・クリームブッセ

0713

 

 

 フライ級の技巧派を想像していたら、ミドル級の本格派がやってきて、一撃KOされた。それが私の敬和ランチのつくねとの出会いだった。焼き鳥のつくねを思い描いていた私の前にまるで大理石のように凛々しく角が立った重厚なそれが現れた衝撃は忘れない。焼き目は渋く程よく焦げ、上部にはゴマがまぶされ、古の石切り場から切り出されたように黙していた。箸を手にどこから手を付けたものか考えあぐね、えいっと思い切って端を切り出すと、意外にもスッと割れ、ジューシーな地層が姿を見せる。それは何にも代えがたい喜びであり、金鉱を掘り当ててしまった新米鉱夫のように震える手で慎重に掘り出し、口に運んだのだった。ゴマの風味と、肉の旨味が何層にも重なり喜びを演出。周りを見れば、熟練鉱夫のように軽快な箸遣いで黙々とつくねを食べる生徒たち。これを食べ慣れているとは、凄い場所に来たものだと感じたのだった。あれからもう何年経ったか、今では私も立派に経験を積んだつくね鉱夫になったのである。

(M²)