2021年12月21日火曜日

今日のランチ(2021.12.21) ★クリスマスランチ★

サフランライス(ビーフシチューがけ)・チキンサラダ・スープ・牛乳・マンゴーとパインのタルト

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 今年最後のランチとなった。クラスの讃美歌発表会後のランチであった。発表会前では緊張のあまりせっかくのクリスマスランチと称したごちそうが喉を通らなかったかもしれない。本当に助かった。

 

 しかし、肝心の賛美歌は助からなかった。クラスの生徒と一緒に歌うと心に決めて、練習も必死に行ったつもりである。当日の朝、一時間かけてくる通勤の車の中で一生懸命歌いながら来た。なかなか覚えることのできなかった歌詞をやっと覚え、クラスの順番を待った。あの待っている時間は何とも言えない。我がクラスは学年で一番最後の6番目。順番が近づくにつれて緊張が高ぶる。喉がカラカラだ。手汗もかく。息苦しいので深呼吸をしていると、過呼吸になったの?とクラスの生徒に心配された。あんなに緊張したのは47年の人生で初めてかもしれない。何度も柔道の試合に出た経験がある。礼拝の話などで人前に出ることは何度もある。しかし、その緊張感とは比較にならなかった。いざ壇上に上がると、時間がゆっくりと進むなんだかわけのわからない感覚に襲われた。緊張のあまり、完璧までに覚えたつもりの歌詞が全く出てこない。そんな中、伴奏が始まった。歌わなくてはならない。でも、歌詞が出てこない。明らかに遅れてうたっている自分。歌詞はあきらめて、「ルルる~ルル」とルを連呼する。隣の生徒は笑いをこらえるのが必死だったらしい。なんと、あの場で笑える余裕があるのだ。なんて奴だ……。かなりリスペクトである。

 

 もし、ランチ後の発表であったら、ランチどころではなかったはずである。すべてを終えて、緊張から解放されたランチはいつもおいしいのだが、今日は格別である。しかも、オープンオムライスというのだろうか?完璧にクリスマスを意識された洋食だ。ほんとにおいしくいただいた。

 

 先日、のっぴきならぬ事情で敬和ではない高校で寮生活をしている息子が帰ってきた。帰ってきたのではなく、帰ってこさされた。先週の土曜日、寮クリスマスに夕食から参加する予定であったが、帰らされている息子のどうしても出なくてはならない実技検定のために糸魚川まで送迎したため、寮クリスマスの夕食を一緒にたべることができなかった。その私に気を使ってくださった、寮の先生が、家で食べてくださいとクリスマスで出された食事を持って帰った。その料理を食べた息子が心の底から驚いていた。「敬和の寮ってこんなにおいしいご飯食べているの?」今日はクリスマスだから、いつもとはちょっと違うが基本的には同じだよと伝えると、「いいなあ~」と羨ましがっていた。こんな食事だったら、いつもご飯を楽しみにできると付け加えて言ってきた。

 

 敬和生はランチを楽しみにしている。寮生は夕食も楽しみにしている。敬和の食事はいつも楽しみに待つことができる。今日は特にクリスマスランチ。何が出るのかランチに行かないとわからない。心から楽しみにできる。この楽しみも今年は今日で最後だ。新しい年も変わらずこの時間を待ち望むことができる。キリストの誕生を心から待ち望んだの如く、新年最初のランチを私は楽しみに待ちたい。

 

 ちなみに、のっぴきならぬ事情で帰ってきた息子は、昨日復学を許された。この世の中で一番難しいのは子育てだ。その難しい子育てのほんの一部をお手伝いしている。その大きな責任を、一年の終わりに改めて感じることができた。そう考えたら、息子から大事なクリスマスプレゼントを与えられたのかもしれない。すべてに意味がある。見えない力の大きさに感謝である。



2021年12月20日月曜日

今日のランチ(2021.12.20)

雑穀ごはん(ごま塩)・マス塩焼・切り昆布煮・豆乳スープ・牛乳・ババロアシュー

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 今年も残すところあと11日。年末に向けて忙しくなってきました。でも、テレビを見ると、世界中には私たちと同じようにクリスマスを迎えられない人たちがいることを実感させてくれます。クリスマスはプレゼントをもらったり美味しいごちそうを食べたり、家族や恋人と過ごす人たちもいることでしょう。ですが、今年は少しだけ世界にいる人たちのことを考えて、その人たちのためにあなたができることをしてみるのはいかがでしょうか。あなたの行った小さなことが、もしかすると、どこかの誰かに幸せを与えるのかもしれません。もしそんなことが本当になったら、それはとても素敵ですよね。

 

 さて、今日のランチですが、ランチメニューに掲載されている最後のものでした。和食でしたが、豆乳スープが冷えた体を温めてくれました。また、雑穀ごはんとマス塩焼が程よい塩加減と旨味を演出していました。

 

 今年一年も、毎日のように美味しいランチを提供して頂けたことに感謝です。

(S.T)



2021年12月17日金曜日

今日のランチ(2021.12.17)

炊き込みごはん・サケ照焼・小松菜煮浸し・豚汁・牛乳・オレンジ

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 2021年のランチも残すところ、今日を入れてあと3日。1年間美味しいランチを作り続けてくださった給食員の皆さん、管理栄養士の五十嵐さんには改めて感謝を申し上げます。齢54にもなった「食べ盛り」に連日配慮いただき、おかげさまで体調はすこぶる良好に推移しております。

 

 さて、学校は教育をするところである。教室での授業が真っ先に思い浮かぶが、敬和ではランチも大切な教育の場である。「食べる」場は、欲求が直接あらわになるところであるため、昔から「食育」「テーブルマナー」など、子供を大人にするための教育の場として位置づけられてきた。

 

 箸の使い方(持ち方だけでなく「寄せ箸」「渡し箸」などの禁忌)、配膳の位置(ごはんが左で汁物は右)、持っていいお皿と、持たないお皿。口に物が入っている時に話をしないなど、そのご作法は多岐にわたる。集団でいただくのだから、大声や笑い声など周囲を不快にさせない心遣いも必要だ。

 

 この指導に、給食員さんたちは配膳の合間を縫って全力で携わってくださる。デザートを複数持ち出そうとする輩は当然のこと、好き嫌いや残食の指導まで、時には優しく、時には厳しく注意してくださる。初代校長先生は、パンはちぎって食べるものだと生徒に教えたそうだ。ランチをいただく教員も、ランチホールでの教育にもっと関わろう。

(S・K)



2021年12月16日木曜日

今日のランチ(2021.12.16)

五目チャーハン・ツナサラダ・ワカメスープ・牛乳・マスカットゼリー

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 残り数分というところで「あ、このクラスで年内に僕が授業するのはもうこれが最後か」と、いう言葉が出てくるような、なんだか物悲しいような日になった。2021年も幕引きが近い。今日のランチの主役は五目チャーハン。「五目」というのは「具だくさんな」という意味であるが、それなら僕は同じ意味の「八宝」という言葉のほうが好きだ。こっちのほうが数も多いし「宝」という言葉にはやはり代替不可能な美しさがある。

 こっそり、「八宝炒飯」と呼んでみよう。

 

 讃美歌発表会の練習に追われながらも生徒らはテストから解放されて好きな本なんかを手にしながら自分の将来に思いを馳せている。自分には何が向いてるんだろう。好きなものって?この冬、何か一つでも新しいことをしてみようか…と、混ざりたくなるほど楽しそうな話が聞こえてくる。

 

 思えば僕も高校生の頃、漠然と巨大な問題について年がら年中喋っていたし考えていた。しかし気づけばやるべきことに追われ、「これはやったのか」と自問自答ばかりで結局何もわからないまま灰色の海を漂いつつ、どこかへ抜け出そうともがいている。

 巨大な敵はもう見えず、現象しては霧散する敵が外ではなく内から内から湧いてくる。できることと言えばたいてい発散するか逃げるかである。

 

 誰しもが後ろを振り向くこの時期に、高い志をめいっぱい未来に向ける高校生らのその熱量こそが「宝」だと感じる。鉄は熱いうちに叩け。そしてチャーハンも熱いうちにかきこめ。来年もさらなる成長が与えられますように。

ごちそうさまでした。

 

(A・H)



2021年12月15日水曜日

今日のランチ(2021.12.15)

ソフト麺(和風カレー汁)・肉団子・もやしの中華和え・牛乳・ミニワッフル

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 数日前から楽しみにしていたカレーうどんが今日のランチであった。3時間目の授業が終わると、急ぎ足でランチへと向かった。ランチ待ちの列はさほど並んでいない。とり放題のソフト麺を2袋、そしてたっぷり盛ってくれたカレースープをいただく。そそくさと席に着き、ソフト麺を一袋スープへイン。おいしくカレーうどんを堪能していると、自分のクラスの生徒が私のところに急いでやってきた。なんと、今日はランチの前半にチャペルを使用しての練習時間が自分のクラスに当たっていた。今日だとわかっていたが、前半ではなく、後半だと勘違いしていた私は、入れてしまった一袋だけ、急いで胃袋に詰めた。急いで食べても、おいしいものはおいしい。残りのランチを同じ友愛館内にある寮本部に取りおいてもらった。ダッシュでチャペルへ向かう。だが、頭の中はカレーうどんだ。チャペルへ着くと、クラスの生徒は自分の立ち位置を決めている。私の立ち位置も決めてもらった。もう今日はこれでいいんじゃないかな?頭の片隅のカレーうどんがなかなか私から離れてくれない。

 

 しかし、私の願いとは裏腹に、立ち位置が決まると当たり前かのように歌の練習に入る。カレーうどんを想像しながら、歌の練習に参加した。当然、集中できない。
 昼休み前半の終わりのチャイムが鳴る。しかし、歌の練習は続く。次のクラスが来るまでぎりぎりまでやりたいというのだ。一所懸命取り組む自分のクラスに感謝をしながら、心のどこかで早く続きが食べたいというつぶやき声が聞こえる。そして、念願のカレーうどんよ再び。

 

 冷えてしまったスープに2袋目のソフト麺を投入する。フーフーしなくて食べれるので一気に食した。ふと、カウンターに目を向けると、おかわり用のカレースープが用意してある。当然、温かいカレースープをいただきたい。しかも隣にはご飯が用意してある。2杯目は、うどんではなくご飯と食することに決定した。本当は、スープの中にご飯をインしたいところだが、周りの目が気になる。仕方なく、カレースープを一口入れてご飯を一口ずつ食べることにした。しかし、何を間違えたのか?先にご飯を口の中に入れてしまった。しまったと思い、カレースープも一気に口の中に入れる。やばい!熱い!思わず口の中に入れたものを出そうと思ったが、さすがにそれはできない。一生懸命ホフホフしながら、口の中のものを冷やす。やっと冷えて次は気を付けようと思ったときに、気が付いた。舌をやけどしている……かなり痛い。次のカレースープを口の中に入れたら、スパイスがかなり舌のやけどを刺激する。痛い!痛さを我慢して、残すわけにいかないおかわりをしたスープを完食した。しかし、胃袋は全く満足していない。まだあともう一杯。残念ながら、あきらめなくてはならなかった。

 

 あんなにも楽しみにしていたカレーうどん。今日は完璧な不完全燃焼である。しかしそもそも賛美歌発表会の練習時間を間違えたところが今日の不運の始まりである。自戒の念を抱きながら、この失敗を次に活かしたい。

(S.M)



今日のランチ(2021.12.14)

菜めし・サンマ竜田揚げ・野菜炒め・ちょんぽんスープ・牛乳・みかん

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 新潟には珍しく冬なのに晴天が続く日々ですね。毎朝、朝焼けを見ては生きている実感が沸き、生きていることに感謝の気持ちが芽生えます。ランチに向かう道のりでも、一瞬外の景色が見える空間があります。冬は、凍えそうになるのでダッシュしたくなるのですが、この天気に目を奪われます。

 

 とは言っても、新潟の冬は寒いです。日に日に寒さが増し、風邪ひきも増えてきました。生徒とラーメン屋さんの話で盛り上がるのもこの季節です。若い高校生は二郎系に首ったけです。私の醤油生姜系のラーメンは却下されます。そんな中、ちゃんぽんラーメンは比較できないジャンルのラーメンだという話になりました。ラーメンと鍋が融合しているような。ラーメンというと栄養面が気になりますが、具沢山のちゃんぽんは他のラーメンに比べると栄養価も高そうです。

 

 さて、敬和ではそんなちゃんぽんがスープになっています。私は、このスープが大好きです。とっても和食に合います。ご飯との組み合わせもバッチリです。ラーメンを食べているような、鍋を食べているような、スープを飲んでいるような、そんないろんな要素が入っているスープです。卒業生の皆さん!食べたくなるでしょう?敬和ならではのメニューあるあるでした。

(K.N)



2021年12月13日月曜日

今日のランチ(2021.12.13)

ごはん(のり佃煮)・豚肉香草焼・もやしソテー・味噌汁・牛乳・シュークリーム

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 今日のランチのメインは豚肉の香草焼きであった。鶏肉の香草焼きは何度か食してきたが、豚肉は初めてであると思われる。白いご飯に相性抜群のおかずである。一緒に添えられている、もやしのソテーもハムがふんだんに使われていて、これもいいおかずになった。

 

 現在、お昼休みはとっても忙しい。賛美歌発表会に向けての練習が始まったからだ。パートごとにお昼休みの前半と後半に分かれて練習をするので、自分のクラスの練習の様子を少しでも長く見たいと思えは、ランチをできるだけ早く食するしかない。ということで、おかわりも我慢してマッハでご飯を食べて、自分のクラスに向かう日々が続く。何が困るか?おかわり分、胃袋に少なく入ったエネルギーでは夕食までは持たない。帰りにコンビニに寄ってしまう。コンビニならまだしも、先週の金曜日にはラーメン屋に入ってしまった。ダメだとわかっていても、どうにも我慢がならなかった。そして、家に帰るといつものように夕食も食する。間違いなく、おかわり分以上のカロリーを取っている。今朝起きたとき、なんとなく持病の痛風が暴れる雰囲気を感じてならなかった。合わせて最近、大事なお薬もなくなってしまっている。なかなか医者に行く時間がない。食生活の悪化に加えて薬も飲んでないとなれば、どうぞ暴れてくださいとお誘いしているのと同じである。お医者に行く時間がなくても、ジムに行く時間はしっかりと取ってしまう。筋トレをすると乳酸がたまり、その酸が尿酸値に大きく影響するらしい。負の連鎖の連続だ。しかし残念なことにやめることのできない身体になってしまっている。膝にたまる水を抜いてもらいながら、スクワットに励んでいる。完全な中毒だ。トレーニング中毒なるものが本当に存在し、私は間違いなくそこに足を突っ込んでいる。まあ、何やら悪いことをしているわけでもないので、いいかもしれないが、困ったものだ。

 

 そもそも、好きなものを気にせず腹いっぱい食べたいからと始めた運動であるが、過度な運動は体に良くない。しかし、保健体育の教師である私が自分の体で本当によくないのか?実践しているんだと言い聞かせてやっている。

 

 と、今日はなんだかわけのわからないレポートになってしまった。大好きなランチをゆっくり食べることのできない今の時期にネタを絞り出しレポートを書こうとすると訳が分からなくなってしまう。やはり、おいしいランチはゆっくりたっぷり食べられるところに幸せがある。そんないつものランチに今だからこそ心から感謝したい。

(S.M)



2021年12月10日金曜日

今日のランチ(2021.12.10)

ドライカレー・ブロッコリーサラダ・コンソメスープ・牛乳・プリン

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 先日、私がランチの時間に牛乳瓶を並べていると、評議委員会の委員長がやってきた。「先生お疲れ様です。実はご相談があって、今日放課後、時間を取っていただけますか?」おやおや、改まって何だろう。生活指導部に話があるということは穏やかではないなと、ドキドキしつつ「いいですよ。早バス発車後に教務室でお待ちしています。」と返事をした。

 

 時間きっちりにやってきた彼は、「実は委員会で、礼拝時に服装の乱れが話題に出ました。評議委員会と風紀委員会とコラボで、礼拝前に全校に声かけを行いたいのですが、いいでしょうか?」と切り出した。「このままだと、冬休みに生活が乱れる、新年早々生徒指導が起きるなどの心配もあるものですから……。」と付け足した。

 

 なるほど、生徒指導の基本の「き」、問題行動の芽は小さいうちに摘む、をよくご存じだ。親元を離れ、敬和で様々な経験をしてきた彼らしい。「いいですね。是非進めてください。生活指導部も全面的に協力しますよ。」と応じておいた。教師からの注意と、生徒同士の呼びかけでは効果や対象も異なる。互いに補うことは必要だからだ。

 

 「実は……」と彼は続ける。「コロナの行動制限で我慢をし続けた生徒には様々な規則の見直し要望があるんです。でも、今の学校生活では厳しい。そこで、まず自ら改善してから要望を、と思って。」なるほど。以前、制服にないポロシャツを認めてもらおうと学校と交渉した敬和生のDNAは、こんな形で受け継がれていたのだ。次はどんな要望が出てくるか、楽しみな師走である。

(S・K)



2021年12月9日木曜日

今日のランチ(2021.12.9)

スパゲティミートソース・生野菜サラダ・牛乳・マフィン

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 (関係のない話から、)知名度抜群の童話『三匹の子豚』の主人公は誰だろう?狼は悪役として、家を吹き飛ばされ避難しただけの豚①と豚②から見たとき、やはり豚③が主人公として輝くのが一般的な視点であろう。これに異議を唱えたのが先日敬和で行われた社会科特別授業の実行委員生徒達である。

 

 ホームレス問題を主題とする今回の特別授業のオープニングを考える中で生徒の中から、「三匹の子豚」が家を吹き飛ばされ逃げ込んだ先で、もし豚③に入室を断られたら、彼らはホームレスになったのでは…というアイディアが出た。豚③を悪役にして、ホームレスになった豚と狼が協力する話にしようという発想だ。

 

 どんなシーンやセリフを盛り込みたいか、担当生徒達から矢継ぎ早に飛び出すアイディアを脚本担当の生徒が聖徳太子のように聞き入れ、それを一冊の脚本の形にまとめ上げた。十数分の寸劇に懸ける熱量にも圧倒されたが、彼らはさらに次の次元にまで『三匹の子豚(外伝)』を磨き上げる。遂には豚③を「一緒に過ごす仲間」を失った最も不幸な役として捉え、悪役のいない物語を同級生の熱視線集まる中で上演した。現実の社会問題から、主役も悪役も相対化される側面を描き出したのである。

 

 さて、今日の敬和ランチの主人公は誰だろう?満場一致の「ミートソーススパゲティ」?じゃあその中で本当の主人公は「ミート」?それとも「スパゲティ」?10代の高校生達は前者一択かもしれない。だがミートが多すぎてはスパゲティに絡み切らずにこぼれ落ちて皿上に余ってしまうのだ。敬和にこのメニューのファンが多いのは、まさにその過不及ないバランス感覚に基づいているのである。かくいう私も。

 

 ごちそうさまでした。

 

 

(A・H)



2021年12月8日水曜日

今日のランチ(2021.12.8)

食パン・クリームコロッケ・グリーンサラダ・スープ・牛乳・ヨーグルト和え

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 テストが終わり、讃美歌発表会への練習が本格的に始まった。ランチを含めたお昼休みには、いろんな教室から讃美歌が聞こえてくる。私のクラスもお昼休みの前半に讃美歌の練習を始めることになった。寮で勤務しているとき、讃美歌発表会にクラスに混じって参加している担任の先生がうらやましかった。生徒たちと一緒に練習し、あの場に一緒に立って歌うこと、憧れであった。「師弟同行」あの場に立つ担任は、まさにその言葉が当てはまる。その憧れが、憧れでなくなった。今年から、一緒に練習し一緒に歌うことができるのである。「私も一緒に歌うよ」その一言を発したら、クラスの多くの生徒に笑われた。47歳の高校生。私の青春はいつまでも続くのである。

 

 さて、今日のランチは久しぶりのパンが主食だ。調べてみたら、11月18日にロールパンが出てから、しばらくパンが主食の日はなかった。しかもおかずはクリームコロッケ。そこにサラダが付いている。お米が大好きな私は、自宅でほとんどパンを食することはない。朝はいつもご飯に納豆だ。コンビニではおにぎりをいつも買う。ランチをでパンを食べなかったら、ほとんどパンを食べることがない。ロールパンを口にしてからおそらくパンを食してないはずである。さすがにこんなにパンを食べてなかったら、お米を用意してくれてあったが、パンを食べる。

 

 食パンにマーガリンを塗って、半分にしてサラダを挟む。一枚目のパンはそれだけで食べる。サラダはドレッシングがすでにかけられている。マーガリンとドレッシングが絶妙なハーモニーをかもし出す。完璧なサンドイッチの出来上がりである。3口で一枚目のパンは食べ終わる。さあ、ここからが本番だ。2枚目はさらにグレードアップである。先ほどと同じようにマーガリンを塗ったパンにサラダを挟み、さらにクリームコロッケを挟む。見た目は悪いが、次は完璧なクリームコロッケバーガーの出来上がりである。さっそく食する。半分に折った食パンに無理やり挟むコロッケ。半分以上がはみ出ている。これをきれいに行儀よく食するにはかなりのテクニックが必要であった。2枚目の完食にもさほど時間はかからなかった。3枚目はサンドイッチにランクを下げて、4枚目は再度、バーガーを食した。2つ目のバーガーとあって気を緩めてしまったのか、半分ほどはみ出たクリームコロッケが崩れて、中身が落ちそうになってしまったのを、パンを持っていた指で死守した。クリームコロッケのクリームが手についちゃった……。こんな食べ方をしているからこうなるのは当たり前だ。誰かに見られていたらちょっと恥ずかしいと思い、今の自分のちょっと恥ずかしい姿を見られていないかと、ふと前の女子生徒を見てみると、この子は食パンの上にイチゴジャムで文字を描こうとしている。その文字は漢字で「死」。赤く描かれたこの文字。もしかしたら、今のちょっと恥ずかしい私の気持ちを察したのか?いや、いくら何でも、私はそこまで思っていない。女子生徒の表情を見てみると、なんとも楽しそうにその漢字を書いている。文字とその笑顔のギャップにホッとした。その生徒は、自ら描いた赤い死の文字の上に、無造作にマーガリンをのっけてそのパンを食した。まるで死など怯えぬといわんばかりに、おいしそうにパンを食していた。

 

 今日から始まった、讃美歌発表会の練習に参加したため、いつもと違う時間にランチを食べた。思い返せば、いつもの時間にランチを食べていると、私の周りにはいつもの生徒が座っている。今日は、いつもとは全く違うメンバーだった。いつもと違う生徒のいつもと違う仕草は笑える。会話もいつもと違う。なんだかとっても新鮮だ。

 

 おいしいものを、いろんな生徒と一緒に食べることのできるこの時間は、私にとって何よりの癒しの時間になっているに違いない。最後に、ふとカウンターを見てみると、おかわり用にサラダとクリームコロッケが置いてあった。いつもの時間だと、おかずのおかわりはおいていない。この時間だとあるのだ。当然、パンとマーガリンとサラダとクリームコロッケのおかわりで、シメのクリームコロッケバーガーである。47歳の高校生。胃袋も思春期真っただ中。

(S.M)



2021年12月7日火曜日

今日のランチ(2021.12.7)

チンジャオかけチャーハン・中華サラダ・スープ・牛乳・ぶどうゼリー

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今日のメニューは中華。

今日のチンジャオロースーやエビチリ、麻婆豆腐など「中華料理」で思い出す料理は幾つかあるが、共通するのは「とろみ」

とろみがあると何故か美味しく感じるのは私だけだろうか。

濃度のあるソースでもウスター・中濃・とんかつソースがあるが、好みが分かれるところだ。

ウスターは食するとパッと口の中に広がるが、味が消えるのも早い。

とろみの強いとんかつソースを使用したら、その存在感は大きく、長くそのテイストを感じるような気がする。

今日の中華はチンジャオロースーで具材と軽いソースのとろみがあり、ご飯にかけられているため、ご飯にもその味が馴染んでいた。

 

人の生き方にも「とろみ」は置き換えることも出来る。

さっぱりした人間関係の人、周りの人とこってり馴染みながら生活する人、いろいろだ。

敬和の1年生がとろみの薄いウスターソースのような人間関係のようで、3年生の今頃は

こてこてしたとんかつソース、いやもっと言うならばケチャップ位に熟成されたとろみに

なっているように思う。

今日で2.3年生は定期テストが終わり。明日からはこってりした賛美歌をクラスで作ってゆこうではないか。

(A.K)



2021年12月6日月曜日

今日のランチ(2021.12.6)

青しそごはん・サバ塩焼・和風サラダ・塩ちゃんこスープ・牛乳・ミニエクレア

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 週に一度のランチレポートを今週から水曜日にも書かせてもらえるようになった。週に2回。大好きなランチの感想を如何に自分らしく伝えるか?これを考えるのは本当に楽しい。

 

 さて、一週間前のレポートの報告である。きのこピラフを食して調子に乗った私は、苦手なきのこを克服したとその記念に、シイタケの肉詰めを作ろうとクックパッドを調べた。どれを見てもおいしそうに思えなかった。しかし、長年の悩みであったキノコ嫌い、まことに克服した父の姿を、我が子に見せるがごとくスーパーによってシイタケを購入しようとパックに手を伸ばそうとするが、なかなか手が出ない。手に取る勇気が出ない。何故?きのこピラフをあれだけおいしく食することができたのに……。シイタケを購入することができなかった。しばらく悩んでいたのだが、私の頭に「菌にお金を出す?」そんな疑問がよぎってしまった。私のきのこ克服は気のせいだったのかもしれない。いや、敬和のランチだからきのこを食べることができるのだろう。そう、あれはランチ効果の一つにすぎなかったのだ。確かに、自宅で出てくる料理のきのこを好んで食する自分の姿は全く思い浮かばない。むしろ、小さなきのこの断片でさえ、箸で突っついて取り除いている自分の姿が目に浮かぶ。真にきのこ克服を宣言するには自宅できのこを食さなくてはならない。しかし、この先、私の人生で自宅できのこを食べることはおそらくないだろう。ということは、私はやはりきのこを克服できないに違いない。

 

 それでは今日のランチである。今日のメインはサバの塩焼きであるが、それよりもメインがごとくその存在を示していたのは、塩ちゃんこスープである。相変わらずアツアツの具だくさんで何よりも味がいい。初めに一口手を付けるともう止まらない。あっという間にお椀は空っぽ。ふとカウンターを見れば、おかわりが用意してある。当然、おかわり。2杯目は青じその混ぜご飯と一緒に食する。2杯目も、瞬時にして空っぽ。3杯目へ向かう。あれ、おかわりの鍋がなくなってる。おかわり分が売り切れだと知り、かなり落ち込んでいると、しばらくしてカウンターを見てみたら、またまたお鍋が置いてある。すぐに飛びつくと、そこにはたっぷりと新たにスープが具だくさんで用意されてある。なんという幸せか。それから、また2杯。ヤバい、かなりお腹がチャプチャプしてる。しかし、いつも思う。あのおかわり用に用意してあるお鍋はなぜにあんなに温かく保たれるのか?魔法瓶ならぬ、魔法鍋である。3回のおかわりをしたが、温かくではなく熱い。フーフーをしなくては絶対に口に入れることができない。かなりの代物である。

 

 塩ちゃんこばかりを取り上げているが、サバの塩焼きにも注目である。全校生徒分のサバを焼くとなれば、かなりの労力である。普通、これだけの量を一気に焼いてしまうと、青魚特有の臭みが残っているものだが、そんな臭みは一切ない。何匹、食しても魚臭さは口に残らない。ひと手間かけている証である。

 

 温かいものは温かく、手間を惜しまず作られるランチには本当に感謝である。だからここのきのこを私は食することができるのだろう。

(S.M)

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2021年12月3日金曜日

今日のランチ(2021.12.3)

麻婆丼・春雨サラダ・ワカメスープ・牛乳・杏仁豆腐

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 定期考査2日目。2年生から個人選択授業を展開している敬和では、試験の無い時間というものが存在する。例えば、1限は必修の「現代文B2」、2限は選択なので履修科目によっては試験がない生徒は「自習」、3限は再び必修の「コミュニケーション英語」といった具合である。

 

 この自習のために、図書館が解放されており、自教室で自習をするより集中できると、生徒たちには人気の場所である。今日の1限目、その図書館自習の監督になった。開始とともに入り口に施錠をして生徒に静寂を促すが、その必要のないくらいみんな集中して学習に取り組んでいる。

 

 こちらも、この隙間時間を有効活用しようと、授業内小テストの採点に集中する。静寂のおかげで、予定時間より早く採点が終わったので、少し書棚を見て回る。キリスト教学校なので宗教のコーナーの充実は言うまでもないが、調べもの学習のための様々な書籍が3万9千冊も用意されているので眺めるだけでワクワクする。

 

 ふと、「ヨシタケシンスケ」さんの絵本を手に取る。「ねぐせのしくみ」は大好きで、おもわずにやにやしながら読む。今回は「にげてさがして」の中の『そう、ひとはうごくことができる。(中略)じぶんをかえるためにうごいてもいいし、じぶんをかえないためにうごいてもいい。』という一節に心が動く。敬和の図書館で、いつも何か生きるヒントをもらっている。

(S・K)



2021年12月2日木曜日

今日のランチ(2021.12.2)

ごはん(ふりかけ)・牛肉コロッケ・キャベツサラダ・味噌汁・牛乳・フルーチェ

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今日から第四定期テストが始まった。今季、僕の日本史Aのクラスは明治時代の終わりから大正時代始まりまでが範囲となっている。「大正時代」、日本史上最短の時代でありながら大正モダン・大正ロマンと呼ばれる大衆文化が花開くきらびやかな時代でもある。漫画『はいからさんが通る』を思い出される方も少なくないだろう。と言いつつ僕は全然その世代でない。昨年の宝塚歌劇団花組による実写化(?)でドハマりしたミーハーである。

 

大正時代、多くの西洋料理が日本に持ち込まれて大衆に受け入れられた。今日の主役、牛肉コロッケもそのひとつである。いや「ひとつ」どころではない。コロッケはカレーとトンカツに並んで「大正三大洋食」の一角を担っていたトップスターである。ポテトと牛肉がみっしり詰まった揚げ物が、当時の人々の心を鷲掴みにした情景は想像に難くない。

 

しかし、そんな揚げ組トップスター・牛肉コロッケも「現代三大洋食」からはその冠位を失っている。敬和のランチランキングを見ても(これは洋食に限定されたものではないが)やはり「三大」にはランクインできていない。されどものは考えよう。今日は普段おかわりに並ばない子らが勇んで列を作っている。カレーや唐揚げが毎日出てこない理由はここにあるだろう。生徒それぞれが自分の好物の日が来るのを待ち望む。その中で新しい好物に巡り合うなんてこともあるかもしれない。

 

ちなみに今日僕が巡り合ったのはキャベツサラダだ。コールスローと呼ぶのかもしれない。完璧ノーマークだったがここにも輝くスターがいたのである。

ごちそうさまでした。

 

(A・H)



2021年12月1日水曜日

今日のランチ(2021.12.1)

ソフト中華麺(鶏白湯スープ)・シューマイ・小松菜おひたし・牛乳・バナナ

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 今年もあと1ヶ月で終わりとなりました。

 この一年もコロナウィルスに振り回された一年でした。でも今年の後半はいろいろなことができるようになり、しばしの落ち着きが得られたようにも思います。

 そんな中、生徒にとっては大きなハードルでもあるテストが明日から始まります。普段の授業でしっかりと積み上げていれば不安は少ないものの、そうではなかった人にとっては・・・ みんな、頑張れ!

 

 明日からのテストに備えるためのエネルギーチャージはやはりランチ。

 今日のランチは、メインがソフト中華麺に鶏白湯スープ、副菜のシューマイとおひたしが口の中を彩ってくれます。いつものことながら至福の時です。

 明日への活力をしっかりつけ、明日からのテスト、持てる力を存分に発揮してくれることを期待したいと思います。

 

 今日もランチ、ごちそうさまでした。

 

(さいえんす・ふぃくしょん)