2021年12月21日火曜日

今日のランチ(2021.12.21) ★クリスマスランチ★

サフランライス(ビーフシチューがけ)・チキンサラダ・スープ・牛乳・マンゴーとパインのタルト

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 今年最後のランチとなった。クラスの讃美歌発表会後のランチであった。発表会前では緊張のあまりせっかくのクリスマスランチと称したごちそうが喉を通らなかったかもしれない。本当に助かった。

 

 しかし、肝心の賛美歌は助からなかった。クラスの生徒と一緒に歌うと心に決めて、練習も必死に行ったつもりである。当日の朝、一時間かけてくる通勤の車の中で一生懸命歌いながら来た。なかなか覚えることのできなかった歌詞をやっと覚え、クラスの順番を待った。あの待っている時間は何とも言えない。我がクラスは学年で一番最後の6番目。順番が近づくにつれて緊張が高ぶる。喉がカラカラだ。手汗もかく。息苦しいので深呼吸をしていると、過呼吸になったの?とクラスの生徒に心配された。あんなに緊張したのは47年の人生で初めてかもしれない。何度も柔道の試合に出た経験がある。礼拝の話などで人前に出ることは何度もある。しかし、その緊張感とは比較にならなかった。いざ壇上に上がると、時間がゆっくりと進むなんだかわけのわからない感覚に襲われた。緊張のあまり、完璧までに覚えたつもりの歌詞が全く出てこない。そんな中、伴奏が始まった。歌わなくてはならない。でも、歌詞が出てこない。明らかに遅れてうたっている自分。歌詞はあきらめて、「ルルる~ルル」とルを連呼する。隣の生徒は笑いをこらえるのが必死だったらしい。なんと、あの場で笑える余裕があるのだ。なんて奴だ……。かなりリスペクトである。

 

 もし、ランチ後の発表であったら、ランチどころではなかったはずである。すべてを終えて、緊張から解放されたランチはいつもおいしいのだが、今日は格別である。しかも、オープンオムライスというのだろうか?完璧にクリスマスを意識された洋食だ。ほんとにおいしくいただいた。

 

 先日、のっぴきならぬ事情で敬和ではない高校で寮生活をしている息子が帰ってきた。帰ってきたのではなく、帰ってこさされた。先週の土曜日、寮クリスマスに夕食から参加する予定であったが、帰らされている息子のどうしても出なくてはならない実技検定のために糸魚川まで送迎したため、寮クリスマスの夕食を一緒にたべることができなかった。その私に気を使ってくださった、寮の先生が、家で食べてくださいとクリスマスで出された食事を持って帰った。その料理を食べた息子が心の底から驚いていた。「敬和の寮ってこんなにおいしいご飯食べているの?」今日はクリスマスだから、いつもとはちょっと違うが基本的には同じだよと伝えると、「いいなあ~」と羨ましがっていた。こんな食事だったら、いつもご飯を楽しみにできると付け加えて言ってきた。

 

 敬和生はランチを楽しみにしている。寮生は夕食も楽しみにしている。敬和の食事はいつも楽しみに待つことができる。今日は特にクリスマスランチ。何が出るのかランチに行かないとわからない。心から楽しみにできる。この楽しみも今年は今日で最後だ。新しい年も変わらずこの時間を待ち望むことができる。キリストの誕生を心から待ち望んだの如く、新年最初のランチを私は楽しみに待ちたい。

 

 ちなみに、のっぴきならぬ事情で帰ってきた息子は、昨日復学を許された。この世の中で一番難しいのは子育てだ。その難しい子育てのほんの一部をお手伝いしている。その大きな責任を、一年の終わりに改めて感じることができた。そう考えたら、息子から大事なクリスマスプレゼントを与えられたのかもしれない。すべてに意味がある。見えない力の大きさに感謝である。