ごはん(ふりかけ)・牛肉コロッケ・キャベツサラダ・味噌汁・牛乳・フルーチェ
今日から第四定期テストが始まった。今季、僕の日本史Aのクラスは明治時代の終わりから大正時代始まりまでが範囲となっている。「大正時代」、日本史上最短の時代でありながら大正モダン・大正ロマンと呼ばれる大衆文化が花開くきらびやかな時代でもある。漫画『はいからさんが通る』を思い出される方も少なくないだろう。と言いつつ僕は全然その世代でない。昨年の宝塚歌劇団花組による実写化(?)でドハマりしたミーハーである。
大正時代、多くの西洋料理が日本に持ち込まれて大衆に受け入れられた。今日の主役、牛肉コロッケもそのひとつである。いや「ひとつ」どころではない。コロッケはカレーとトンカツに並んで「大正三大洋食」の一角を担っていたトップスターである。ポテトと牛肉がみっしり詰まった揚げ物が、当時の人々の心を鷲掴みにした情景は想像に難くない。
しかし、そんな揚げ組トップスター・牛肉コロッケも「現代三大洋食」からはその冠位を失っている。敬和のランチランキングを見ても(これは洋食に限定されたものではないが)やはり「三大」にはランクインできていない。されどものは考えよう。今日は普段おかわりに並ばない子らが勇んで列を作っている。カレーや唐揚げが毎日出てこない理由はここにあるだろう。生徒それぞれが自分の好物の日が来るのを待ち望む。その中で新しい好物に巡り合うなんてこともあるかもしれない。
ちなみに今日僕が巡り合ったのはキャベツサラダだ。コールスローと呼ぶのかもしれない。完璧ノーマークだったがここにも輝くスターがいたのである。
ごちそうさまでした。
(A・H)