2022年2月28日月曜日

今日のランチ(2022.2.28) ※卒業お祝いスペシャルメニュー

たれかつ麻婆丼・ペンネサラダ・スープ・牛乳・ケーキ

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 今日は3年生が登校日になっている。約1月ぶりに3学年が学校に集う。なんだか学校が狭く感じる。そして3年生にとっては今日が本当のラストランチとなるわけである。毎日当たり前に食べていたランチがいかにありがたく、おいしかったことか。年を重ねるごとに気が付くはずである。

 

 明日は卒業礼拝。そして今夜はチャペルで修了礼拝が行われる。昨年度まで寮に勤めていた私にとっても今日の夜は特別な時間だ。ここを巣立っていく彼らの姿を目に浮かべると、それだけで胸が熱くなる。そういえば、敬和に勤めて18回、毎年同じ思いをすることができたのだ。寮の先生は毎年が卒業生を送る当該学年に当たる。特に寮担任をしている先生たちはこの時期を迎えると、さみしさとうれしさと何よりも彼らの前途を祈るいろんな感情に包まれる。学校の教師以上に密にかかわる先生たちを心から労い祝したい。今年は学校の教師として見守る私のなんだかさみしいビミョーな思いを持つが、とにかくここからスタートする彼らの未来は楽しみである。

 

 世界に目を向けると争いの始まってしまったこの時に、キリスト教の学校で平和を担う教育を彼らは3年間受けてきたことを信じてならない。

 

 そして10数年後に次は保護者として敬和に帰ってきてくれたならば、それこそが敬和の教育が真に実った時であると、初代校長がそんなことを言っていたエピソードを思い出した。いつの日かそうなることを願いたい。そして何より、3年前に敬和を選んでくれた52回生との出会いには見えない大いなる力が働いた。その御心に心から感謝したい。

(S.M)



2022年2月25日金曜日

今日のランチ(2022.2.25)

ごはん(ふりかけ)・酢豚・ワンタンスープ・牛乳・ヨーグルト

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 (前回からのつづき)33回生を卒業させた後、連続で36回生の担任をすることになった。卒業まで共に歩むとなると、前任校から続けて15年連続担任となるので躊躇した。しかし、学年主任の先生から請われたこと、前33回生の担任が思いのほか楽しかったことがきっかけとなり、お引き受けすることになった。

 

 この学年は3年間賛美歌発表会に縁がある学年だった。1年次は練習さぼり、からの学級分断寸前、からの奇跡の団結「事件」があった。さぼった男子は卒業後も言われ続けかわいそうなことをしたが、彼の社会人としての成長と活躍もあって、ようやく笑い話にできるようになった。ほっとしている。

 

 2年次は米国からの体験入学生のために、急遽2番以降を英語で歌いたいと生徒から提案された。いずれ帰国する彼女を「お客様」にしたくない。クラスメイトとして一緒に歌いたい、という考えだった。彼女も英語の発音指導など、積極的にかかわってくれた。帰国前のお別れ会では、この賛美歌で彼女を送りだすことができた。

 

 3年次。選曲から生徒たちの意見を聞き、入念な準備を重ねた結果、最優秀賞を頂いた。33回生の時、不勉強からクリスマスなのに「マタイ受難曲」を選択させた担任として、感慨深いものがある。生徒を信じて委ねる。学校の主役は常に生徒なのだと認識を新たにした学年だった。感謝である。

(S・K)

 

 

※この原稿作成中にロシアのウクライナ侵攻が報じられた。無力な私はただただ平和を祈るのみである。



2022年2月24日木曜日

今日のランチ(2022.2.24)

青しそごはん・サーモンフライ・小松菜和え・芋煮・牛乳・ミニタルト

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サーモンフライと芋煮のコラボレーション!実はとてもめでたいメニューです。

 

 今朝、山形の祖母に電話をしました。米寿のお誕生日ということで朝からお祝いテンションマックスです。新潟生まれ山形育ちの祖母は昔からグルメの話になると少しうるさい人でした。それもそのはず、日本全国を見ても新潟と山形の二県は指折りの美食県です。

 特に祖母の住む山形県鶴岡市は「ユネスコ食文化創造都市」に制定されており、少し散策するだけで「ようこそ!おいしい鶴岡へ」という看板が目に飛び込みます。そんな祖母が何気なく昔からよく作ってくれていた料理が山形名物、「芋煮」でした。

 

 なぜ今日のメニューがめでたいのかというと、これが新潟県民の誇り「サーモン(鮭)」と山形県民の誇り「芋煮」のコラボレーションだからです。今月の初めに計画されていた蔵王山でのスキー教室は残念ながら延期/中止してしまいましたが、蔵王の味である芋煮はそんな敬和生の心を癒してくれます。

 

 食育の一環として地元の名物料理を知ることは重視されますが、いかんせん隣県の名物料理となるとあまり知られることがありません。そこに、このサクサクのサーモンフライと温かい芋煮は、視界を遮る壁を吹き飛ばし、我々の世界を少しだけ広げてくれました。隣同士の国や県、食べ物や人が互いに協和し共存することは、それだけで充分祝うべきことであったのだと実感する今日この頃です。

 

ごちそうさまでした。

(A.H)



2022年2月22日火曜日

今日のランチ(2022.2.22)

スパゲティナポリタン・ツナサラダ・牛乳・マフィン

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 今日は特別にランチを堪能しました。というのは、今日のメニューがパスタだからです。パスタは私の最も好きな敬和ランチメニューの1つです。だから、ついつい食べ過ぎになるのがわかっていても、お替りをしてしまいます。今日も例外なくそうでした。

 

 敬和ランチを食べて思うこと。それは、自分で作ったそれと比べても敬和ランチの方が格段に美味しいということ。どうすれば敬和ランチのように自分でも美味しく作ることができるのか。その秘訣は何なのか。でも、それはトップシークレットなのかもしれませんね。敬和でしか食べることのできない美味しさ。窓外は雪が降って寒いですが、お腹と心は温かく満たされたひとときでした。

(S.T)



2022年2月21日月曜日

今日のランチ(2022.2.21)

ごはん(ふりかけ)・牛肉コロッケ・キャベツサラダ・味噌汁・牛乳・グレープフルーツ

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 本来ならば、今日の午後は柔道大会が開かれる予定であった。しかし、この時世の中で開かれるわけがない。そもそも、まん延防止期間に入ってから体育で柔道を行っていない。競技の特性から、マスクをしていてもすぐに外れてしまう。その中、息をあげながら組み合う。互いの飛沫をばっちり吸い込んでしまう。最も不適合な競技と言っても過言ではない。

 

 先日、車を走らせていると、雪の中、丸坊主にした体格のいい中学生が集団で走っていた。間違いなく柔道部だ。道場で練習するのを許されず、ああして柔道選手が一番苦手なランニングトレーニングを毎日しているのだろう。練習時間が平日の90分と限定されるものの、柔道着を着ないで毎日トレーニングばかりする期間が1か月も続くと考えれば、かわいそうでならない。土日が休みになったとしても、彼らにとってこの期間は苦痛でならないはずだ。いったいいつまでこれは続くのか?終わりの見えない不安といら立ちはつのるばかりだ。

 

 先日、10年ぶりぐらいに美容室なるものに行った。私の髪は今、人生で一番伸びている。1年ほど前までは、バリカンで自分で刈っていた。使っていたバリカンが壊れてしまってから、よくある安いカット屋さんで切ってもらっていた。コミショーな私にとって一番都合のいい店であった。長さを指定し、シャンプーをするか否かを告げれば、それから会話を交わすことがない。そして5分もあれば終了だ。

 

 しかし、そろそろ年も年。ちゃんと美容室に行って髪ぐらい整えれば、見た目がちょっとはよくなり、街で職務質問に会うこともなくなるはず。思い切って10年ほど前に行ったきりの妻の行きつけの美容室に予約した。何よりの不安は美容室の店員さんとの会話だ。しかし、担当してくれる店員さんを見てその不安は一気に払しょくされた。10年も前に行ったときにいた見習いだった彼は、まだ同じ場所に勤めていたのだ。驚きとうれしさでいっぱいになった。39回生として敬和を卒業した彼と当時の思い出話で会話ははずみ、あっという間に時間が過ぎた。寮務教師であったが、週に4時間体育の時間、主に柔道で直接彼と接していた。当時から、柔道の授業は大盛り上がりであったのを思い出した。「体育の柔道が楽しみでそのために学校に行ってた」と発した彼が、当時どんな生徒であったかは想像を膨らませるだろう。そんな彼がひとつの場所で、いろんな苦難を乗り越え、スタイリストとして腕を磨いた事実が何よりもうれしい。

 

 「忍耐は練達を練達は希望を」(ローマ信徒への手紙5章)耐え忍び、腕を磨き、自分の希望を実現させ、まだまだこれから活躍していくだろう。そういう卒業生を一人でも多く出したい。送る会を前にして、敬和教育の賜物を垣間見えるひと時であった。そして次も私はスタイリストに髪をセットしてもらう。なんだかセレブだ。

(S.M)



2022年2月18日金曜日

今日のランチ(2022.2.18)

ドライカレー・野菜サラダ・玉子スープ・牛乳・フルーツゼリー

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 以前も書いたことがあるのだが、前任校を10年務めて退職し敬和に拾ってもらった時の事。転勤直後にいきなり担任を命ぜられた学年は33回生だった。なんでも、前年某TV番組(ダーツが刺さったところに取材に行くやつ)で「ランチダッシュ」が全国放送された結果多くの出願があり、定員を上回る合格者が出た年だと聞いた。

 

 「少人数教育」を特色とする敬和だが、この時は選択授業でも30名を超える教室もあり目が届かない部分もあった。その代わり、学年全体に勢いがあり、いい意味でも悪い意味でも毎日がビックイベントの連続だったように思う。北は北海道、南は沖縄と全国から生徒が集った学年だった。

 

 その生徒の勢いにこちらも後押しされ、部活動で使うからと中古のマイクロバスを購入した。当時は、遅バスが限定的な運行だったからである。また、夏休みに入ると寮がすぐ閉まるため、寮の空き部屋をお借りしてサッカー部の生徒と10泊11日したこともあった。夏の大会に出るためとはいえ、今考えると無茶苦茶だ。

 

 この生徒の勢い、物おじしない発信力、自分と異なるものを排除しない包容力、学びへの貪欲さは、私を変えてくれたように思う。教師という殻を破り、一人の人間として生徒の前に立つことを意識するようになったからである。卒業パンフレットを見ると、ルーズソックスや太いズボンに時代を感じるが、今でもその勢いは伝わってくる。生徒から学ぶ。彼らには感謝しかない。

(S・K)



2022年2月17日木曜日

今日のランチ(2022.2.17)

ワカメごはん・アジフライ・水菜とささみのサラダ・味噌汁・牛乳・プリン

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「平地でも大雪のおそれ 交通の乱れに注意」。新潟県内に限らず全国的な大雪です。僕のような新潟初心者は完全に「もう冬のピークはアウトしたな」と高を括っていましたが、今朝カーテンを開けて「参った」と声が出てしまいました。

 

新潟市は日本最大の平野、越後平野のうえに成り立っています。緑豊かな平野のうえに降り積もる白雪。まるで平たい身に薄い衣をまとった今日のアジフライのようです。

 

アジは漢字で「鯵」と書き、その語源は定かではないのですが、このアジフライはおいしすぎてまさに「参って」しまいます。駄洒落は置いておいて、本当にこのアジフライは「アジフライ」の概念を変えうるもので、まずもってデカいのです。面積もさることながら分厚い!平べったさが売りのアジフライなのに分厚いとは…、なんとも贅沢なランチです。

 

寒さと暗さで心もさもしくなってしまう時期ですが、僕もこのアジフライのように、広く分厚い人間になりたいと願います。ただお腹は広がらないように。

ごちそうさまでした。

(A.H)



2022年2月16日水曜日

今日のランチ(2022.2.16)

そぼろビビンバ丼・もずくスープ・牛乳・フルーツポンチ

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 1週間ぶりにランチを口にした。思いがけなく学校をお休みせざるを得なくなり、入試もあったりで1週間ぶりにクラスの生徒に会うこととなった。いつもより早くチャペルに向かってみんなを待つ。「久しぶりだね」と声をかけられる。なんだか申し訳なさでいっぱいになった。それでもいつもの日常が帰ってきた実感がわき、今日はなんだかうれしい気持ちでいっぱいだ。

 

 そしてランチは私の大好きな丼ぶりものだ。そぼろビビンバ丼。いつも食べるビビンバ丼とは一味違う。しっかり味付けられた、ひき肉がサイコーなご飯の相棒となっている。備え付けられるモズクスープもうまい。スープは少し味が足りなく感じたが、味の濃いそぼろビビンバ丼を口にした後にすすれば、これまた相性抜群だ。あっという間に食べ終わってしまった。隣で食べていた若いA先生がおかわりに向かう。周りの先生に「攻めるね」と声をかけられていたが、おかわりされたその量は全く攻められていない。倍ある年の私の方がもっと攻められる。

 

 さっそくおかわりに向かう。ご飯は自分で好きな量をよそう。そしてご飯の入った器を手渡すと、そぼろビビンバの具が盛られる仕組みだ。今日は攻めなくてはいけない。大盛のご飯をよそい、具をたっぷりのせてもらった。これが真に攻めている姿。自慢げにA先生に見せようと思ったら、彼はそこにはいなかった。食べ終わり帰ってしまっていたのだ。何のためにこんなに盛ったのか?少し後悔していたら、斜め前の一年生の女子生徒たちが私を見て笑う。この量のおかわりに驚いているんだろうと、自慢げに大盛おかわりを口に入れていく。我ながら見事な食べっぷり。これこそ攻めている姿。見栄を張って大盛おかわりをした甲斐があった。

 

 と思いきや、一年生の女子たちは私を見て微笑んでくる。すごいねという微笑だと信じてやまなかったが、彼女たちはなんだか自分の顎を指さして何かを私に教えてくれているようであった。ふと同じしぐさをしてみると、私の顎に一粒の白いご飯が……。一気に恥ずかしさでいっぱいになった。攻めている私を誉めたてるのではなく、幼稚園児のようにご飯粒を顎につけておいしそうにそぼろビビンバ丼を食している姿が、可笑しくてならなかっただけなのだ。今日、私は何のために攻めたのか?

 

 久方ぶりのランチを堪能しながら意味のない自分との戦いを、今日は誉めたたえることをできなかった。その分今日も冬季オリンピアンたちの戦いを応援しよう。

(S.M)



2022年2月10日木曜日

今日のランチ(2022.2.10)

ごはん(ふりかけ)・豚肉香草焼・小松菜ソテー・坦々スープ・牛乳・ぶどうゼリー

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 今朝の礼拝説教は、日本のアニメを通じて考える聖書のお話でした。さっそく授業前に生徒とアニメの話に花が咲きます。ジブリはどれ観た?ディズニーは?最近おすすめのアニメなに?という具合で。

 

 少し前から細々と(鬼〇や呪〇など強火のものとは違い、ずっと中火と言う感じで)流行っているのがグルメ/料理系アニメです。グルメのアニメ史を紐解くと、古典的な「食べ物自体がおいしそうな絵」から宮崎駿などの「食べ方がおいしそうな絵」が生まれ、最近では「作り方がおいしそうな絵」へ、いわゆる「飯テロ」の重点が移ってきているのがわかります。

 

 さて、僕たちは毎日敬和のランチをありがたく頂いて、おいしそうに(実際おいしいから当然ですが)食べていますが、【敬和ランチができるまで】というその過程をどれだけ知っているのでしょうか。今日のランチは坦々スープに豚肉の香草焼き等々。誰か中でこのワンプレートがどうやって出来上がっていくのか、ついでにどんな表情で僕らの胃に入っていっているのか、密着取材調査をしてほしいものです。


 新潟のまん延防止対策延長で友愛館のパーテーションも続行です。しかし、だからこそ目の前のワンプレートに潜む物語に視線を向けるチャンスにもなっているのかもしれません。

 ごちそうさまでした。

(A.H)



2022年2月9日水曜日

2022年2月8日火曜日

今日のランチ(2022.2.8)

ソフト中華麺(塩野菜スープ)・ししゃもフライ・茎わかめサラダ・牛乳・シュークリーム

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 ご無沙汰しております、今日もちゃんぽん愛が心から溢れている者です。この公の場を借りて、最初に私のちゃんぽんへの思いを発信してから、もう3年が過とうとしています。幸せを呼ぶとか呼ばないとかいうあの黄色い麺を探し求めた私の日々は、なかなかに濃厚なものでした。「ない、ない。あれも違う、これも違う。」いつも探していました。向かいのホーム、路地裏の窓、交差点でも夢の中でも。そんなところにあるはずもないのに。いつも探していました。一緒に探してくれた人もいたし、早く見つかるといいね、と応援してくれた人もいました。嬉しくて、そして悔しくて、心がギュッとなることも多くありました。

 出会いは、突然でした。ついに見つけたのです、しかも、家からそう遠くない意外なところで。「なにぃ、こんな近くに?!」そう思うのと同時に「こんなとこでは、見つけられんやろ。」と、勝手に決めつけていた自分がいたことに気がつかされました。

 

 私がちゃんぽん麺を探し求めているうちに、入学した52回生が卒業を迎えようとしています。旅立つ52回生は、何を求めて3年間を過ごしたのでしょうか。旅先の店、新聞の隅。どこをどう探し、何を見つけたのでしょうか。

 

 今日のランチは中華麺。私が「ちゃんぽん麺か?!」と期待して何度も手を伸ばし、「あぁ、これじゃないっ!」と、陳列棚に戻したあの惑わしの中華麺。・・・うぅ、でも美味しい。塩野菜スープと一緒だなんて、間違いなく美味しい。

 次は何を探そうかな。

(M.A)



2022年2月7日月曜日

今日のランチ(2022.2.7)

ごはん(しそ味ひじき)・サケ塩焼・五目きんぴら・ちゃんぽんスープ・牛乳・みかん

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 今日のメインは鮭の塩焼き。サケが正しいのかシャケが正しいのか?言いやすいのはシャケであるが、パソコンを打てばどちらも鮭と変換される。大したものだ。いろんな機能がありすぎて使いこなせていないが、ワープロだけでパソコンはナント便利なものか。

 

 私のコンプレックスは字の汚さだ。いくら丁寧に書いてもキレイにかけない。字の汚さは練習をすればきれいになれると聞いたもんだから、通信講座で3万円払って教材を取り寄せた。小学生の国語のノートみたいなのと、ひらがなから漢字まで薄く書かれた字をなぞるノートが何冊も届いた。「美しく書けるボールペン字」なる通信講座は引っ越しの時から開けられていない段ボールのどこかに入っているはずだ。少し練習したが、すぐに妥協した。そもそもお手本の字をなぞることができない。不思議なことにただなぞればいいだけなのに、それをなぞることができない。これは字が汚い人ならば絶対にあるあるの一つだと思う。そう、何をしたって字をきれいに書くことは不可能なのである。

 

 大学の卒業論文「柔道とキリスト教の接点と止揚」自分なりには最高な仕上がりであった気がするが、恩師に字の汚さに読むことができないと叱られたのを思い出した。あの時に、今のようにワープロなるものを使いこなせることができていたならば、どれだけ便利であったか。今の世の中は便利である。ほとんどパソコンで済ませることができる。字を書かず、文章を考えてそれをただ打てばいいだけだ。考えることは大好きだ。体育の教師で、体育学部武道学科を出てはいるが、考えるのは全く苦でない。そしてそれを打てばいいだけ。これを紙に書けと言われたら、たちまち私は何もできなくなってしまう。字が汚いってのは本当に不便である。そしてこれは練習では克服できない。絶対に遺伝だ。私の父親が学生の時使っていた辞書に私と全く同じ字が書いてあった。まるで自分が書いたのかと目を疑った。しかし私は辞書に文字を書くほど勉強などしたことない。親父の字である。それが遺伝である何よりの根拠。

 

 今日のおいしいランチを口にして、そのためのエネルギーを補給だ。鮭の塩気でご飯が進む。当然皮までおいしくいただいた。ちゃんぽんスープに目をやると、久しぶりに見た黒い物体。間違いない、ここに奴がいる。シイタケだ。最近、見ていないので油断していた。しかし、今日の奴は小さい。思い切って口の中に入れた。かまずに飲みこんだ。味はない。スープはうまい。このスープ、奴のうまみがきいているのだろう。スープとご飯のおかわりだ。スープのおかわりには気を遣う。シイタケをよけるためだ。しかし、これで本当にいいのだろうか?これでは何も成長していない。シイタケをよける弱い自分のままでは、またあの教材が無駄になる。一切れのシイタケをよそい今日もおいしくいただいた。

(S.M)



2022年2月4日金曜日

今日のランチ(2022.2.4)

食パン・チキンバジル焼・キャベツソテー・クリームスープ・牛乳・オレンジ

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 昨日の水分を多く含んだ雪が、夜の冷え込みで凍り付き、今朝の運転は難渋した。雪を踏んだタイヤがバリバリと音を立てハンドルを取られそうになる。きちんと轍をキープしていればいいが、隘路ですれ違う時などは神経を使う。少し早めに家を出たが、敬和には無事到着できてほっとしている。

 

 信号待ちをしていると、ランドセルを担いだ小学校低学年の男の子たち5人が傘で路面をつついている。見ると水たまりが凍り、できた氷を割って遊んでいる。しばらくすると、割れた氷の塊をサッカーボールのように蹴りながら歩き始めた。自分も小学校のころよくやったなぁ、と思い出し一人車中でニヤニヤする。

 

 凍み渡り(しみわたり)もやった。この時期、時々晴天で気温が上がるとザラメ状に雪が融ける。それが、夜の冷え込みで凍り付くと、上に乗っても踏み抜くことがないのだ。朝、凍った田んぼの上を歩いて学校まで近道をするのが爽快だった。(今思うと雪に隠れた用水路など危険と隣り合わせだった。良い子は決してマネしないでください)

 

 今日は「立春」。新潟はまだまだ春の兆しは見えない。雪かきの労作も続いている。けれども、生徒たちは52回生を送る準備、進路デーなどこの時期の行事に真剣に取り組んでいる。暦と肌感覚が一致しにくいが、敬和は春への歩みを着実に始めている。

 

袖ひちて むすびし水の こほれるを 

春立つけふの 風やとくらむ     紀貫之

 

(S・K)



2022年2月3日木曜日

今日のランチ(2022.2.3)

菜めし・イカフライ・野菜炒め・肉豆腐・牛乳・ミニワッフル

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 午前中に日本史があり、さぁやるぞ!と意気込んでいたところ授業開始前に生徒から唐突に聞かれました。「先生は焼きそばと白米、一緒に食べられますか?」

 皆様どうでしょうか。僕は断然「アリ」なんです。そもそも「焼きそば」と一言に括っても関西と関東で違い、関西のソースが白米に合う甘めの味付けになっているのですが、僕は大学で関西に行く前からモダン焼き(お好み焼きon the 焼きそば)をご飯と一緒に食べてきました。

 そんな返答をすると周りの生徒からも「えー、粉と米と麺じゃ全然違うじゃないですか」と反感が集まります。なんならお雑煮を白米で食べる僕からすれば「一緒に食べられない」と言う理由がわかりません。全部イネですよ。と返してもいまだ納得いかず、と言う表情でした。

 

 「共存の可能性を切り捨てずに、違う者同士のコラボを楽しむ感覚を大切にしようね」

 

と適当なことを言って授業に入りましたが、ランチタイムに友愛館でランチを頬張っている生徒をみて面白くなってしまいました。主食の重複にはあんなに気を使っていたのにイカフライ・野菜炒め・肉豆腐という主役級おかず三連コンボがするすると胃に収まっていくのです。不完全ながらも寛容な心(あるいは胃)が着実に育っているのです。

 

ごちそうさまでした。

(A.H)



2022年2月2日水曜日

今日のランチ(2022.2.2)

牛肉あんかけチャーハン・ナムルサラダ・中華スープ・牛乳・ヨーグルト

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 今日のランチはあんかけチャーハン。あんかけチャーハンと言えば、新潟市内にいくつかあるホームセンター634の本店近くにある有名なリズミカルなネーミングの定食屋を思い出す。あそこのチャーハン大盛の量は大盛の領域を超えている。皿から盛り過ぎられたチャーハンの上にそそがれる五目あんが皿からこぼれ落ちる。しかしそれでいてうまい。寮の若かった時のK先生は完食できずギブアップしていた。当時の私は楽勝。634本店のペットショップの充実した爬虫類を見に子供を連れていくため、店が営業していることは間違いないが、もう数年もあそこのチャーハン大盛を食していない。いつの間にか50歳に近くなった私にあの量を完食できるか?近々挑戦したい。今日はそのための準備運動だ。

 

 今日のランチ時間は65分あった。3年生がいなくなって広く感じるランチホールは長い昼休みとあって生徒も分散してホールにやってくる。さらに広く感じるランチホールでゆっくり食事をとることができた。当然、食べすぎた。はちきれんばかりの胃袋で行う食当の手伝いは苦行であった。そして確信した。間違いなく、あそこのチャーハン大盛を克服するはずだ。「外なる人は衰えても内なる人は日々新しくされる。」そう私の胃袋はいつも新しくされるのだ。全く違う意味だが、こんなところでも聖書の御言葉が生きてくる。これこそ敬和マジック。今日もランチに感謝して、残りの時間を楽しもう。

(S.M)



2022年2月1日火曜日

今日のランチ(2022.2.1)

ごはん(のり佃煮)・厚焼玉子・チンゲン菜煮浸し・一口おでん・牛乳・バナナ

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一人暮らし時代、冬になるとおでんが作りたくなった。しかし、実際におでんを作ると困ったことが毎回起きる。
とんでもない量のおでんが出来上がってしまうのだ。もちろん1人では到底食べ切ることができず、次の日にはうどんを入れ、また次の日にはカレーに変身させ、なんとかおでん地獄を脱出していた。
だから、私のおでんにとって苦行に近い。それでも、毎年おでんを作って、毎年苦行を味わってしまうのは何故だろう。
 
敬和のおでんは一口おでん。
一口サイズで、たくさんの種類が味わえる。もっと早く知りたかったよ、一口おでん。
卵の代わりには一口サイズのうずらの卵。ミニチュア感がたまらない。心も体もほっとあったまる。ご馳走様でした。
(T.Y)