2022年2月16日水曜日

今日のランチ(2022.2.16)

そぼろビビンバ丼・もずくスープ・牛乳・フルーツポンチ

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 1週間ぶりにランチを口にした。思いがけなく学校をお休みせざるを得なくなり、入試もあったりで1週間ぶりにクラスの生徒に会うこととなった。いつもより早くチャペルに向かってみんなを待つ。「久しぶりだね」と声をかけられる。なんだか申し訳なさでいっぱいになった。それでもいつもの日常が帰ってきた実感がわき、今日はなんだかうれしい気持ちでいっぱいだ。

 

 そしてランチは私の大好きな丼ぶりものだ。そぼろビビンバ丼。いつも食べるビビンバ丼とは一味違う。しっかり味付けられた、ひき肉がサイコーなご飯の相棒となっている。備え付けられるモズクスープもうまい。スープは少し味が足りなく感じたが、味の濃いそぼろビビンバ丼を口にした後にすすれば、これまた相性抜群だ。あっという間に食べ終わってしまった。隣で食べていた若いA先生がおかわりに向かう。周りの先生に「攻めるね」と声をかけられていたが、おかわりされたその量は全く攻められていない。倍ある年の私の方がもっと攻められる。

 

 さっそくおかわりに向かう。ご飯は自分で好きな量をよそう。そしてご飯の入った器を手渡すと、そぼろビビンバの具が盛られる仕組みだ。今日は攻めなくてはいけない。大盛のご飯をよそい、具をたっぷりのせてもらった。これが真に攻めている姿。自慢げにA先生に見せようと思ったら、彼はそこにはいなかった。食べ終わり帰ってしまっていたのだ。何のためにこんなに盛ったのか?少し後悔していたら、斜め前の一年生の女子生徒たちが私を見て笑う。この量のおかわりに驚いているんだろうと、自慢げに大盛おかわりを口に入れていく。我ながら見事な食べっぷり。これこそ攻めている姿。見栄を張って大盛おかわりをした甲斐があった。

 

 と思いきや、一年生の女子たちは私を見て微笑んでくる。すごいねという微笑だと信じてやまなかったが、彼女たちはなんだか自分の顎を指さして何かを私に教えてくれているようであった。ふと同じしぐさをしてみると、私の顎に一粒の白いご飯が……。一気に恥ずかしさでいっぱいになった。攻めている私を誉めたてるのではなく、幼稚園児のようにご飯粒を顎につけておいしそうにそぼろビビンバ丼を食している姿が、可笑しくてならなかっただけなのだ。今日、私は何のために攻めたのか?

 

 久方ぶりのランチを堪能しながら意味のない自分との戦いを、今日は誉めたたえることをできなかった。その分今日も冬季オリンピアンたちの戦いを応援しよう。

(S.M)