2021年10月29日金曜日

今日のランチ(2021.10.29)

栗ごはん・サケ西京焼・茎わかめサラダ・けんちん汁・牛乳・ミニアップルパイ

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 10月の登校日は今日で終わり。来週、登校するときはもう11月だ。例年になく季節のうつろいが早い気がする。修養会でお邪魔した妙高や津南からは、紅葉真っ盛りのニュースが届く。敬和の紅葉も日ごとに進み、美術室前の桜やナナカマドが綺麗に色づき、正面玄関のケヤキは先端の赤と下の緑が見事なコントラストを描き出している。

 

 労作は、1・2年生のサツマイモの収穫がほぼ終わった。今年の1年生のイモは大当たり。各クラスとも収穫ケース5箱超えが続出し、近年にない大収穫の年となった。そのイモは、今週水曜日のランチで全校生徒に「サツマイモごはん」として提供された。また、本日は家庭用の販売が行われ、収益は献金される予定である。

 

 近年「旬」のものへのこだわりが少なくなっている気がする。物流と冷凍技術の発達やコンビニの林立は、いつでもどこでも同じものが並ぶ当たり前を提供してくれる。恥ずかしながら、自身でプランターを始めるまで、トマトは夏野菜だという意識が薄れていたくらいだ。栽培が季節や気候への関心を呼び覚ます。そんな労作がある敬和の豊かさを改めて思う。

 

 今日のランチは栗ごはん。季節のものを味わう、なんと贅沢な給食であろう。見ればどの生徒も笑顔。礼拝が心を育てる敬和教育の柱なら、ランチは体を育てるもう一方の大切な柱だと改めて感じる。今日は、器楽部の太夫浜コンサートも行われる。コロナ禍で、お客様の前で演奏できなかった1年間。きっとパワフルなコンサートになるだろう。敬和の歩みはいよいよ、晩秋そしてクリスマスへと向かう。

(S・K)



2021年10月28日木曜日

今日のランチ(2021.10.28)

キムタクごはん・ブロッコリーサラダ・野菜スープ・牛乳・みかん

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 今日のランチはキムタクご飯。キムチとたくあんのご飯でキムタクだ。私はこれが大の好物である。いったい誰が考案したのだろうか?新潟の小学校の給食でも出るらしい。タレントの木村拓哉の出ているドラマや映画はわかりやすくて大好きだが、ランチのキムタクと言っても過言ではない。生徒たちも大好きなようである。

 

 隣で食べていた女子生徒が微妙な顔をしている。キムタクご飯は好きなようだが、中に入っているネギが苦手ようだ。「ネギが嫌いなの?それは損な人生を歩んでいるね」そう答えると「私シイタケもダメなんですよ」と答えが返ってきた。私のキノコ嫌いを知ってのことだ。どうやら、このレポートを読んでくれているらしい。これはうれしい。それから話がはずんだ。と、少し視線を上げると「黙食!!」の張り紙。反省である。

 

 話が途切れたころ、周りを見てみた。ある男女に目が行った。お付き合いしている二人が楽しそうにご飯を食べてる。私のクラスの生徒だ。ホームページに載るかもと、了解を得て写真を撮った。二人ともなんという笑顔か。この表情で勉学に励んでくれればと、心から願いたいところだがその笑顔にこちらも温かくなる。敬和ではこういう光景がよく見られる。なんだか青春だ。30年前の自分の高校生活を振り返ってみたとき、敬和に来ていれば、自分もこんな青春を過ごすことができたのかと少しうらやましく思う。ほかにも目をやると、ランチの時間は笑顔だらけだ。同じくカップルで食事をしている二人。友人同士で食べている生徒、中には一人で食べている生徒もいる。そこに自分の居場所があるのだ。みんな幸せそうな顔をしている。カメラを向けると、気が付いた生徒は最高の笑顔でポーズをとってくれる。癒される。この時間のこの光景は、敬和の宝だ。

 

 そして、私はキムタクご飯のおかわりに向かう。さらなる幸せがここに存在するのだ。

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2021年10月27日水曜日

今日のランチ(2021.10.27)

さつま芋ごはん・白身魚竜田揚げ・小松菜おひたし・芋煮汁・牛乳・ミニクレープ

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 一目見ると秋を感じる。今日のランチはそんなメニューだ。さて、それよりもどれが今日のメインか?労作で取ったサツマイモを使ったサツマイモご飯か白身魚の竜田揚げかそれとも芋煮汁か。どれをとっても今日のメインだということができる。

 

 学校に来て、自分のクラスの労作の授業を初めて持った。クラス担任は本当に楽しい。寮との違いの一番の不満は、クラス担任であってもクラスの生徒と接する時間が寮と比べると圧倒的に短い。寮はそれこそ寮担任をしていると寮生を過ごすことが仕事になる。そういえば、寝る場所も寮務室で寝ていた。学校に来ると、クラスの生徒と過ごす時間を意識して大事にしなくてはならない。授業で自分のクラスの時間を担当したとしても、授業は授業をしなくてはならないのである。となると、この労作の時間とホームルームの時間こそ、自分のクラスの生徒と真に交わる時間となるのだ。この時間は大切だ。

 

 クラスの生徒と一緒に畑を耕かした。芋の苗を植えた。水やりをした。暑い中、汗だくになりながら雑草を抜いた。いいお芋ができるように祈った。そしてお芋を掘った。そしてできたお芋を今日のランチで食した。やっぱり今日のメインはお芋ご飯だろうか。それに、芋煮汁と魚と小松菜のおひたしがついてきたのである。

 

 私は芋煮汁が大好きだ。岩船の方から国道113号線を抜け、山形の小国町の少しいたところに飯豊の道の駅がある。コロナで県外に行けなくなってからは行っていないが、そこの芋煮汁をわざわざ食べに行っていた。あそこの定食を食べると、ご飯はよそい放題である。でも今日のランチの芋煮汁は間違いなくそれ以上だ。お米も食べ放題。芋煮汁もおかわりし放題。いつも不思議に思うが、おかわり用の汁物の入っているお鍋の保温力は異常である。おかわりをしたいも煮はフーフーなしでは口の中に入れることができない。それを好きなだけ味わうことができる。なんという幸せか。

 

 クラスでできたお芋は今日のランチだけでなく、焼き芋にしてクラスで食べることができる。労作の時間にお芋を洗って、厨房にもっていけばその日の帰りには食べることができる。毎日のランチを作るだけでも大変なのに仕事を増やして申し訳ないところだが、相談したら当たり前のように引き受けてくれた。子供たちの嬉しそうに食べているシーンを想像すると楽しみでならない。こんな幸せを感じることができるのも、今日のランチを作ってくださった方たちの働きだ。心から感謝して、今日はヤバいぐらいにおなかいっぱい。

(S.M)



2021年10月26日火曜日

今日のランチ(2021.10.26)

沖縄もずく丼・ナムルサラダ・中華スープ・牛乳・杏仁豆腐

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沖縄もずく丼に韓国料理のナムル、そして中華スープと綺麗に別物の3品が並ぶとそこには「?」が浮かぶ。

…どこの国のメニューなんだこれは。僕は今どこの国に連れていかれてるんだ!

日本海の真ん中にぷかりと漂う自分を想像すると少し眠くなる。と、そんな気持ちでまずはワカメの浮かんだ中華スープを一口すする。暖かなため息を吐かずにはいれない。
そしたら本命、もずく丼が軽快にトロトロトロ。間にナムルがシャキシャキシャキ。海藻ともやしのテクニカルで甘酸っぱいメロディに相槌を打っているとそこで「はっ!」とする。

なぜ僕はこれら3品を「別物」と勘違いしていたのだろう?

だって沖縄・韓国・中国は古代から交流の盛んだった関係だ。二千年前の中国人も沖縄にものを売りに行った帰りにはもずくを食べただろう。日本の知らないところで三国はずっと互いの文化を共有し、うまいうまいと褒めあっていたのだろう。かのペリーも(日本以外の)東アジア料理が大好物だったと言う。

しかし僕らは食べログのジャンルが「沖縄料理」、「韓国料理」、「中華料理」と綺麗に分けられているから、という理由でこれらを「別物」と思ってその繋がりを見失う。「分ける」ことで得られる分かりやすさより、「混ぜる」ことで得られる甘酸っぱい出会いを大切にしたい。

 

と、そんなところに中華からの助っ人、「杏仁豆腐」が登場。
ほんのり甘い口で午後の授業に臨めば、きっと互いに掛け合う言葉も自然と優しくなるだろう。

ごちそうさまでした。

 

※この度より憧れのランチをレポートする一役に任命されました。まだまだ 西も東も分からぬ若輩者でございますが、「敬和ランチらしさ」を少しでもお伝えできるよう努めてまいります。皆様どうぞ、よろしくお願いいたします。

 

(A・H)



2021年10月25日月曜日

今日のランチ(2021.10.25)

ワカメごはん・ハムカツ・ポテトサラダ・味噌汁・牛乳・ブッセ

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 3時間目終了のチャイムと同時に体育館からランチへ向かう。すでに友愛館の外までできている行列。多くの生徒が同じタイミングで教室を出るので、この時間が一番混むのだろう。でも、料理を手にするまでの時間は予想外の速さであった。

 

 今日のランチメニューはイカカツの予定であった。イカが高級な食材になりつつあるこの時世にイカが出てくるなんて、なんと幸せか。イカはいまやいろんなところで世間を騒がせている。値段急騰だけでない。ネットフリックスの「イカゲーム」というドラマである。なんだかものすごい視聴率であるらしい。しかし、あの手のドラマは見たくない。私にとっての一番は「水戸黄門」である。なんてことを考えながら、おかずを手にした。

 

 イカフライなるものがなぜだか丸い。ん、これがイカ?イカフライなら醤油をかけるが、これは違う!一口かじるとハムが出てきた。ハムカツであった。ハムカツにはソースだ。醤油をかける前の一口かじりが功を奏した。これだけで俄然、午後の授業のやる気が起こる。そして主食のわかめご飯がやけにうまい。みそ汁には油揚げと大根としめじが入ってる。しめじ……。私の苦手なキノコ類。しかし今日は、苦手なしめじをかみ砕いた。「香りマツタケ、味しめじ」秋の旬な食材である。でも、味はしなかった。そういえば、しめじの味ってどんなのだっけ?ふと疑問がわいた。マツタケの香り、どんなのだっけ?47年生きているが最後がいつだったかは覚えていない。そんなことよりも、イカはやっぱり不漁が続いているのだろう。こうしてランチの食卓にも影響が出るのだから。この状況はイカがなものか……。

 

 さて、今日も主菜に注目である。ポテトサラダとあるが、ただのポテトサラダでない。ポテトにゆで卵とハムとほうれん草が加われている。ほうれん草をここで使うか!これには驚きだ。しかも合う。ボリュームも満点である。これなら家でも作れそうだ。次はこれにチャレンジである。

 

 土曜日に先週ランチで食べた切り干し大根の煮つけに挑戦した。子供たちに昔ながらのおかずを食べさせようと、決して料理が得意でない私が作った。しかし、めちゃくちゃしょっぱくなって食べるに食べたが、子供たちもまずいと言ってた。昔ながらのおかずが嫌いになってしまった。逆効果である。どうやら、砂糖とお酒で味付けするべきものを塩とお酒で味付けしてしまったらしい。なんとベタなミスをしてしまったことか。しかし、残すのは申し訳ないので、晩酌のお供にした。高めの血圧が気になるところである。

(S.M)

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2021年10月22日金曜日

今日のランチ(2021.10.22)

ドライカレー・コンソメスープ・牛乳・フルーツヨーグルト

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 今週初めからコロナの感染状況の鎮静化を受けて、毎朝の礼拝を全校で守ることができるようになった。この礼拝、通生なら年200回以上、寮生はそこに毎晩の夕拝を加え年400回以上。それが3年間となると、聞く、話す、読む、書くの4技能が向上しないはずがない。特に3年生となると皆話が上手で、ランチホールでの会話も弾む。

 

 一昨日のランチ。ある寮生女子が隣に座った。「失礼します。急に寒くなりましたね。」こちらを教員として気遣いながら、時候の挨拶を織り込む完璧な導入だ。「そうだね。急に寒くなると体にこたえるよね。」いかん、これでは年寄りのボヤキだ。返事としてはつまらない、と少し悔やむ。「寮もまだ暖房が入らないので、みんなで体調管理気をつけています。」どちらが大人かわからないほどの会話上手だ。

 

 「先生、私また新しい石に興味を持ちました。」おっ、そうだ。以前ヒスイの話をしたことがある。「またみどりの石ですか?」「いえ。今度はアイオライトサンストーンといって、光が当たる角度によって暗闇の中の星の様に美しく輝く石なんです。」やばい。名前が覚えられない。会話が途切れそうだ。「もう一つ、カラーチェンジパラバトルマリンという石は青色が変化するのでとてもお高いんです。」こちらの窮地を知ってか知らずか、会話は続く。

 

 「そうなんだ。すごいね。」と、とりあえずお愛想の返事を返す。「はい。あまりにきれいだったので、寮の先生に写真をお見せしたんです。きれいな青色でしょうって。そしたら『あらー。でも私が今日見たダンゴムシの青さにはかなわないわ。』っておっしゃるんです。すごくないですか? 希少な宝石の青さとダンゴムシを同列に扱うなんて。」オチまで完璧。生徒の会話の巧みさにすっかり降参です。

(S・K)



2021年10月21日木曜日

今日のランチ(2021.10.21)

ごはん(のり佃煮)・サケ照焼・切干大根煮・坦々スープ・牛乳・蒸しケーキ

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 今日のランチは鮭に切り干し大根、白いご飯には海苔の佃煮がつく。ここまでくれば、純な和食であるかと思いきや、坦々スープがついてきた。和と中華のコラボである。野菜がたっぷり入って、ほんのちょっと辛みのするスープは和食にもピッタリであった。ご飯はもちろん、スープは3杯いただいた。野菜がたっぷり入っているからいいだろうと少しいただきすぎたかもしれない。最後に牛乳を一気に飲み干すと、胃の中がちゃぷちゃぷしてるのがよくわかる。

 

 昨日のランチレポートを読み返そうと、ホームページを開いてランチの写真を見て気が付いた。スープを取り忘れていたのだ。私は、スープ類が大好きだ。みそ汁も大好きだ。ラーメンのスープはすべて飲み干す。だから尿酸値が高くなるのだろうが、その大好きなスープを取り忘れるなどもってのほかである。チキンライスに集中力をすべて持っていかれたのだろう。気が付いて、かなりショックだった。ランチに必ず汁物が出る。メインのおかずと主菜、ご飯に汁物、そして牛乳とデザート。以上でワンセット。そのことを忘れてはならない。

 

 そういえば、今日の主菜は切り干し大根である。切り干し大根が家の食卓に並ぶ家庭が多いだろうか?我が家ではない。もしかしたら、私の子供たちは学校の給食でしか、こういう昔ながらのおかずを口にしていないのかもしれない。このままではいけない。次の休みにはクックパットを見て切り干し大根に挑戦だ。なんとも便利になった世の中である。

(S.M)

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2021年10月20日水曜日

今日のランチ(2021.10.20)

チキンライス・野菜サラダ・クリームスープ・牛乳・マスカットゼリー

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 今日のランチはチキンライス。食べながら思ったが、これはぜひ薄い卵で包み、その上からケチャップをかけたかった。そうオムライスだ。チキンライスを食べておきながら、無性にオムライスが食べたくなる。なんと浮気者か。チキンライスをお昼に食べておきながらだが、今日の夕食はオムライスをリクエストしよう。

 

 今日も3時間目に授業があったので、出遅れたが今日はランチ待ちの列に並ぶことにした。友愛館と呼ばれる食堂の玄関まで並んでいたが、料理を手にするまでは5分とかからなかった。待つのが嫌いな私ではあるが、これなら全く苦にならない。カメラを片手に食べている生徒たちの写真を撮る。それを見ていた自分のクラスの生徒に、「あ、盗撮!」そう、カメラ目線ではなく、おいしそうに食べている何気ない表情が欲しいのだ。そのために、盗撮と言われようが私はめげない。

 

 今日は、ランチについてくる食後のデザートに注目したい。毎回、デザートが添えられる。寮の食事の時はデザートを通りこえてそれはすでにドルチェである。手作りされたスイーツが出てくるからだ。さすがに600人となれば、ドルチェとまではいかないが、デザートが出る。しかもそのデザート、乳製品や卵が使われたものが多いので、アレルギーのある生徒にはちゃんと違うデザートが用意される。彼らも食後のスイーツを楽しむことができるのである。おそらく、これまでの給食ではデザート抜きであったに違いない。そんなさみしい思いをすることもないのだ。

 

 私はというと、食後のデザートがちょっと苦手である。最後に口の中が甘くなってしまったらもったいない気がするからだ。しかし、最近食後のデザートもいただいている。キノコ以外の出されたものをきっちり食べるようにしたからだ。今はデザートもありだと実感している。

 

 なんと、カメラを忘れて急いで取りに行き写真を撮ったつもりだったのに、そのカメラの中にメモリーカードが入ってなかった。昨日、パソコンで編集したときに入れたままにしていたからだ。メモリーカードが入ってないなら、教えてくれたらいいのに、今使っているカメラは不親切である。ただでさえ、今日はネタ切れで困っていたのに……。

(S.M)



2021年10月19日火曜日

今日のランチ(2021.10.19)

ソフト麺(和風汁)・野菜かきあげ・ほうれん草胡麻和え・牛乳・米粉マフィン

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 今日のランチは麺である。あらかじめメニューを見ていた私は、今日はうどんであると確信していた。なぜなら、かき揚げがおかずについているからだ。しかも和風スープとある。しかし、うどんと書かれていないところに、いろんな想像力が働いた。これは私だけではないはずである。これでうどんでなかったら、いったいどんな麺類なのか?それはそれでありかと、3時間目の体育の授業を長引かしてしまった私は、出遅れてランチに向かった。今日は思い切って時間をずらしてランチに向かった。ランチ行列は解消され、満員御礼状態だ。入ってすぐにランチを食べている生徒のお盆を覗く。大当たり!今日はうどんだ。すでに口の中はうどんであったので、ラーメンが出てきたらかなりショックであった。今日は麺を3袋。カウンターの端にはご飯が置いてあったが、今日の気分は思いっきりうどんを食したい。でも、4袋はやめておいた。私のウェイトが、もうすぐ3桁に届きそうな感じだからだ。育ち盛りのこの体は間違いなく成長している。

 

 和風スープのどんぶりの中に、なぜだか温かさをキープされたソフト麺を投入。そのひと手間に感謝して、その上にかき揚げをのせる。和風スープはすでに具だくさん。白菜に豚肉にその他もろもろの野菜。カリカリのかき揚げが、程よく柔らかくなる。そして、そのかき揚げを一口食して、今日も後悔である。ほどよく和風だしで柔らかくされたかき揚げを、白ご飯の上にのせて、そこに醤油をひと回しかけたどんぶりを想像してしまったからだ。そういえば、昨日何気なく朝の情報番組を見ていたら、今週の7月生まれはワースト1位。そんなわけあるかと、何気なく過ごしていたが、あの占いはもしかしたら……。そんなネガティブ思考が私の頭をめぐる。

 

 取ってしまった3袋の麺のひとつを返して、ご飯をよそおうとしたが、感染予防を徹底しているこのご時世にそんなことができるわけがない。じゃご飯も少しだけ?いや、その誘惑が3桁に私をのせたがっている。ここは我慢だ。あの占いのせいで、コロナ禍で最大の我慢を強いられたに違いない。

(S.M)



2021年10月15日金曜日

今日のランチ(2021.10.15)

そぼろビビンバ丼・中華サラダ・ワカメスープ・牛乳・ヨーグルト

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 昨日、卒業生が来校した。校内を見て回りたいという。コロナの感染状況も落ち着き、県外来訪歴や健康状況を確認し来ていただくことを了承した。彼女は現在、漫画家となっていた。少年誌に連載もあるという。聞けばメジャーな月刊誌で驚いたのだが、まだまだ上を目指しているからなのだろう。「いろんな賞をいただくと連載が決まるのですが、安定的にはまだまだです。」とおっしゃる。

 

 教室、廊下、美術室など一通りを写真に収め「ネットの素材は画角が決まっていて、いざとなるとアシスタントさんに細かな指示が出せないのが悩みなんです」という。廊下のポスターの剥がれ具合や、ロッカーに貼られたステッカーなど、ちょっとしたところにも「おおっ!!」といいながらシャッターをおしていた。

 

 最後に保健室を訪ねた時の事、「ああっ。これ、まだ飾っておいてくださったんですか……。これ私の絵です。」闇夜のグラウンド。月明かりに浮かぶラグビーポールの絵がそこにあった。「悩んでいて連日保健室にお邪魔したいたころの絵です。でも、それがあるから今の私がいます。やっぱり来てよかった。」という。

 

 元気なときと、落ち込むときのギャップに本人自身も悩んでいたあの頃。「次の作品は、私の原点に戻って書きたいと思ってました。悩みもあるけど、そこから自分という人間が見えてくるような作品です。敬和に来てよかった。」そばで聞いていた私は、校歌の3番を思い出していた。『敬和、敬和、敬和、永遠のふるさと』

(S・K)



2021年10月14日木曜日

今日のランチ(2021.10.14)

菜めし・赤魚照焼・もやしソテー・一口おでん・牛乳・ワッフル

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 今日のランチは何だろうか?まだメニューを知らない。現在3時間目。生徒たちはテストの真っ最中である。今、私は図書館の自習監督中である。生徒たちは一切しゃべることなく、自習に励んでいる。この光景はすごい。学校の図書室で自習している生徒たち。この姿は、超有名な進学校に負けないのではないだろうか?いつも生徒の笑顔に触れている私にはちょっと窮屈だ。そういえば、この自習監督が終ってから、ランチに行くので間違いなく出遅れる。今日は生徒たちと一緒に並ぶことになるだろう。並ぶといっても、料理を手にするまでは一瞬だ。その間、食事をほおばる生徒たちを観察する。何とも幸せそうなその風景に力がみなぎる。今日のランチは何だろうか?メニューを見ない楽しみを、わたしはいま味わっている。こういう楽しみは本当に幸せだ。

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 チャイムが鳴った。急いでランチへレッツゴー。やっぱり並んでいた。思っていたより列は短かった。さて、ランチを手に取り、席に着く生徒のお盆を覗く。今日は魚、赤魚の煮つけだ。これがうまくないわけがない。しかも今日は白いご飯でなく、菜めし。600人分のご飯に菜っ葉を混ぜ込む手間を考えたら、本当にありがたい。白いご飯が好きな子のために、白いご飯とふりかけも用意してある。私は菜めしを選択。おかわり用の菜めしもある。当然、大盛をおかわり。朝の礼拝の素晴らしい奏楽をしてくれたS君がその量に驚いていた。「育ち盛りだから……」いつものやり取りである。

 

 そういえば、ふと厨房の中に目を向けると、個別に盛ってラップしてあるお皿があった。これは間違いない。悟った私は、これを紹介するために、写真を撮った。ラップ上にラベルが貼ってある。おそらく、クラスと名前が書かれているのだろう。アレルギーのある生徒用の食事だ。こうして一人ひとりの分を用意してくれてあるのだ。忙しそうに盛り付けている厨房の方たちは、当該生徒が来ると、顔を見るなりスッと出してくれる。温かいランチが出るだけで感謝なのに、これはまさに神対応。そのやさしさに今日も感謝と共に、おなか一杯である。

(S.M)

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2021年10月13日水曜日

今日のランチ(2021.10.13)

食パン・チキン香草焼・グリーンサラダ・スープ・牛乳・フルーチェ

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 今日のランチのメインはチキンだ。主食はご飯ではなく食パンだ。でもいつものごとく、ご飯も用意してくれている。感染予防に、わざわざ食パンを希望する枚数をお盆の上においてくれる栄養士の五十嵐さんに、ちょっと申し訳なく感じながら、「今日はご飯にします」と、ライスを選択した。いつもならパンとご飯のダブル選択をするところだが、2時間目の空き時間に、おにぎりを食べてしまった。今日もがまんできなかった。おにぎりを食べたときはパンを選択するのだが、鶏肉にはライスだ。ベストマッチであった。その選択は間違っていなかった。

 

 しかし、備え付けられていたサラダを口にしたとき、私は大きなミスを犯したことに気が付いた。このサラダを、マーガリンをぬった食パンに挟んで食べると、もうそれは立派なサンドイッチである。さらには今日のチキンを挟めば、サンドイッチを通り越して、バーガーである。そう、私は今日おにぎりとバーガーの和と洋の最高のコラボを逃したのである。パンの日にはそれに合う最高の食事が出てくるのである。あの時、申し訳なく感じた時の間違った私の選択が、正しいと思っていた自分が恥ずかしい。

(S.M)

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2021年10月12日火曜日

今日のランチ(2021.10.12)

中華丼・春雨サラダ・中華スープ・牛乳・ぶどうゼリー

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 今日のランチは大好きなどんぶり、中華丼である。昨日のランチレポートを見てくれていた、栄養士の五十嵐さんが私専用に、シイタケをよけながら、大盛のどんぶりを作ってくれた。私はナント幸せ者か。なにげにこのレポートを書くのが楽しみになっている。「大変だね。無理しないで。」などの声をよくかけられるが、今日は何を書くか?考えることが楽しみになっている。楽しみが増えたうえに、ランチで苦手なキノコ類をよけてくれるようになるなんて、いいこと尽くしである。しかも、ウズラの卵が4つ入ってた。これはうれしい。しかし、今日はおかわりをやめた。自らシイタケをよけてくださいとお願いするあつかましさをさすがにそなえていないからだ。去年まで寮に勤務していた女子寮のあの先生ならサクッとそんなお願いもできるだろうが、シャイな私にはできない。

 

 今日からランチを食べている生徒たちの様子も写真で載せてみることにした。広報の山田さんにお願いをしたら、トライしてみようとのことだった。これで、またネタが増える。おいしそうにランチを食べている自慢の敬和生たちも紹介できる。このおいしそうなランチで敬和生になりたいと感じてくれる中学生が増えると信じて、今日は腹八分にも満たないか……。

(S.M)

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2021年10月11日月曜日

今日のランチ(2021.10.11)

ごはん(梅びしお)・豚肉味噌漬け焼・アスパラソテー・味噌汁・牛乳

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 今日のランチは豚肉の味噌漬け焼きである。今日もご飯にピッタリ。ライスがすすんでしまう。しかし今日は私にとって試練があった。焼かれた豚肉と一緒に盛られているアスパラのソテーだ。アスパラと玉ねぎとしめじがバターで炒められていた。前の2種類は全く問題ない。試練とは「しめじ」である。私は、キノコ類が大の苦手だ。

 

 小学校4年の時、キノコ類が菌類であるという衝撃の事実を告げられたその日の夜に、シイタケが食卓に出された。シイタケだけが単品料理として出されるわけがない。何かの料理に入っていたのだろう。しかし、菌類であるシイタケを口に入れる勇気がわかなかった。シイタケを端に寄せていると、父親の鉄拳が私のほほに飛んできた。好き嫌いをしていたのだから、当時の私の育った環境では当たり前のことだった。嫌いなものであろうと、残さず食べなければ、厳格な父親が怒るのは至極当然のことであったのだ。泣きながら、菌類を食べた。しばらくして全身の皮膚が赤く腫れあがってきた。ジンマシンだった。キノコ類を食べるとジンマシンが出るという都合のいい体になってしまったのだろうか?しかし、その後、キノコ類を食べてジンマシンが出ることはなかった。しかしながら、その一連の出来事から私はキノコが唯一の苦手な食べ物になってしまったのである。優しかった私の母はその事実を一瞬で理解してくれ、私の皿にはキノコを盛らなかった。

 

 それから、30年以上生きているが、キノコはいまだに大の苦手だ。そのキノコが今日のランチに入っている。これはピンチだ。しかし、キノコだけを残すわけにはいかない。口に入れるしかないのだ。アスパラと玉ねぎをはじめに食べてしまい、キノコだけが残った。そのキノコを一気に口に入れ、かみ砕く勇気が出なかった。ライスと一緒に飲み込んだ。味はしない。キノコが菌類だからと言って、いまさら抵抗があるわけでもない。今日こそはと勇気をもって口に入れてかもうと思ったのにできなかった。なんだか敗北した気分である。シイタケならとにかく、しめじならいけたはずである。次の機会には自分に負けぬよう、チャレンジしたい。テストという試練に向き合っている生徒の姿にリスペクトを表すためにも次は負けない。

(S.M)

 

 

 



2021年10月8日金曜日

今日のランチ(2021.10.8)

ポークカレー・野菜サラダ・スープ・牛乳・プリン

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 先週、一学年の修養会の引率に加えていただき、妙高市へ行ってきた。講師は桐生東部教会牧師の三浦啓先生である。先生は、初日は講演後に生徒とともに飯盒炊爨を。2日目はトレッキングで午前午後と歩きとおし。最終日に再び講演と、3日間おつきあいくださった。感謝に堪えない。

 

 その初日の飯盒炊爨。カレーを作ったのだが、当然のようにうまくはいかない。学校で事前に簡易な「かまど」を作り、火おこしの練習はしたものの、調理する側と、火を起こす側の連携が悪く、出来上がりに差がでることになった。具体的には、男子が火おこし、女子が調理という班がトラブル多発であった。

 

 男子は火を見ると興奮状態となるのは、洋の東西を問わず、昔から決まっている。案の定、火おこしに成功すると、ありったけの薪を投入し、キャンプファイヤー状態を作り出しご満悦に。その後、研ぎ終えた米、カットされた野菜が到着した頃、火勢は衰え、くべる薪を探しに野山へ分け入ることとなった。

 

 しかし、野外で食べるカレーである。どんなに失敗しても最後は「おいしい」に決まっている。すっかり煙に燻され、エプロンを取ることを忘れてカレーをほおばる生徒たちは一応に楽しそうであった。コロナ禍、ようやく再開できた宿泊行事。共生、共働、共感という、敬和が大切にしている価値観を学ぶ、大切な修養会であった。

(S・K)



2021年10月7日木曜日

今日のランチ(2021.10.7)

ソフト中華麺(味噌野菜スープ)・揚げぎょうざ・ナムル・牛乳・りんごゼリー

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 今日は珍しく2日続いての麺類だった。麺類の時も必ずご飯は用意してある。ご飯好きはご飯をよそうことができるのである。でも今日の私は麺類だ。袋に入って暖められた麺が取り放題である。いつもは3袋いただくところなのだが、おなかがすきすぎてランチ前に通勤時に買ったおにぎりを3つ食べてしまった。我慢できなかった。それでも一袋では心もとないので2袋手にした。ご飯もいただくつもりであったが、さすがにやめておいた。育ち盛りとはいえ、さすがに47歳。食べすぎは体に良くない。味噌野菜スープの中に麺を投入すれば、立派な味噌ラーメンだ。いつものラーメンを食べるかのようにスープもすべて飲み干した。

 

 そういえば、今日から県内の敬和の会が始まる。私は県内の敬和の会にはすべて参加するつもりでいる。楽しみは夕食に何を食べるかである。県内で7会場、いろんなところに行くので普段いかないところで、ふらっとお店に入ることができるのである。いつもこういうときにはラーメン屋に入るのが定番ではあるが、なんといっても今日はすでに麺を食べてしまった。ということは、第一候補はとんかつだ。すでに今日の会場近くの定食屋をチェックしてある。こういう楽しみ方は、何よりのモチベーションになる。

 

 テスト前、授業に頑張って取り組んでいる彼らも、毎日のランチのメニューを献立で見る楽しみだけではなく、リアルに口にする楽しみ。それこそ何よりのモチベーションになっていることは簡単に想像できる。

(S.M)



2021年10月6日水曜日

今日のランチ(2021.10.6)

スパゲティミートソース・イタリアンサラダ・牛乳・マフィン

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 このコラムを書くようになり、いつも何を書くか?ネタを探すようになった。探していると、どうでもいいことまで気になってしまう。今日のメニューはミートスパゲティー。スパゲティーが正しいのかスパゲッティーが正しいのか?小さなッが入るか否かである。そんなことを考えながら、麺をホークに巻き付け、一口目をほおばった。「アツ!」フーフーせずに口に入れたからだ。口から出したかったが、ホフホフしながらかんで、飲み込んだ。3時間目の終わりのチャイムはまだ鳴っていなかった。出来たての余熱で熱すぎたのだ。そう、熱いのだ。

 

 長男の寮でもスパゲティーが出るらしい。しかしそれは冷めてしまい、麺が一つの塊になっていて、とても口にしたくなるものではないらしい。特にスパゲティーは外れの食事らしい。たかが、30人分ぐらいの食事でそれだ。スパゲティーの日は、サトウのご飯をレンチンして、納豆と一緒に食べている。

 

 敬和の食事はいつも温かい。女の子たちは、ランチがスパゲティーの日は喜んでいる。今日は温かいどころではなかった。当たり前に温かいものを口にしているが、600人分の食事を温かく出すことはそう簡単ではない。温かいだけではなく、牛乳はいつも冷えている。温かいものは温かく、冷たいものは冷たく。この当たり前が、どれほど幸せか……。そのために努力してくださる方たちに感謝をしながら、今日は腹8分目で。

(S.M)



2021年10月5日火曜日

今日のランチ(2021.10.5)

ごはん(ふりかけ)・サバ塩焼・ほうれん草和え・豚汁・牛乳・シュークリーム

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2021年10月4日月曜日

今日のランチ(2021.10.4)

ワカメごはん・鶏肉から揚げ・チンゲン菜ソテー・味噌汁・牛乳・グレープフルーツ

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 今日のメインはから揚げ。大人気メニューのひとつだ。そういえば、寮に勤務しているときにも夕食のメインによく出てきた。夕食のから揚げは、もう一回り大きいように思われる。いずれにしても冷凍ものではない。間違いなく、一つひとつ揚げられたものである。そして何よりもチンゲン菜のソテーがうまい。メニューを見ないで食べたので、ホウレンソウかと思っていたが、チンゲン菜だった。玉ねぎと、コーンと一緒にバターで炒めてあった。ほうれん草のバター炒めと勘違いしていた。家族でファミリーレストランのガストに行くと、私が必ず頼むやつ。それに似た好みの味付けだった。

 

 私は好きなものをはじめに食べる派である。いつもなら、大好きなから揚げが初めになくなるはずであるが、今日はチンゲン菜の炒め物が最初になくなった。自分の体をいたわるためには初めに野菜から食べたほうがいいらしいが、初めてそれを実践したのではないだろうか。そういえば、修養会明け初めてのランチである。やっぱり、ここのランチはうまい。

 

 明日はランチを食べられない。寮のある県内の公立高校に行っている長男の2回目のワクチン接種である。敬和の寮と違い、通院やワクチン接種などは親が連れて行かなくてはならない。片道2時間強…。のぞみ寮では考えられない対応である。その長男の一番のボヤキは食事である。寮の食事がとにかく口に合わないようである。それは、私の息子が特別わがままだからではない。のぞみ寮の食事と比べると大違いである。本校の寮生は寮の食事がおいしいと口々に言う。ちなみにこれで寮費が1000円しか変わらないのは、のぞみ寮に勤めていた私からするとそれをぼやきたくなる。

(S.M)