2022年1月31日月曜日

今日のランチ(2022.1.31)

ミートピラフ・野菜サラダ・コンソメスープ・牛乳・りんごゼリー

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 今日は初めて食べるメニューであった。サフランライスに私の大好きなミートソースがかけられてある。ご飯にミートソース、奇妙な組み合わせが、サフランライスにはぴったりだ。添えられる野菜には角切りにされたハムが入っている、これもまたうまい。おかわりをしたいところであったが食べている時間がなかった。でも、私専用に大盛をいつも用意してくれる。サフランライスからこぼれ落ちそうなミートソースを急いで口に入れる。何とも言えぬ至福の時間だ。幸せな時間はすぐに過ぎ去ってしまう。おかわりができれば、もう一度味わうことのできるこの幸せを、今日は感じることができない。なんて日だ。

 

 3年生がいなくなったランチホールはいつもより広く感じる。席に余裕がある。当然ではあるが、3年生のいなくなったこの時期の食器の数もかなり少なくなる。ランチ後の4時間目に授業がある日は授業に間に合うぎりぎりまで食洗器に食器を入れていく。最後まで食器洗いを手伝う日には、4時間目が始まって30分ほどは時間がかかる。しかし、今は4時間目が始まる頃にすべての食器を流すことができる。この数に慣れてしまうと、4月が大変だ。大変だと感じるぐらい多くの新しい仲間が敬和に入学してくることを信じたい。

 

 その4月にはマスクを外すことはできなくとも、普通の学校生活を送れているだろうか?今日から行くはずであったスキー教室は流れてしまった。多くは望まない。いつも通りに送れる学校生活をただ望む。3年生送る会に入学礼拝。2日間、熱くなれるフェスティバル。目に見えない小さな物体にいつまで脅かされ続けるのか?

 

 敬和のランチをしっかり食べて、免疫力をしっかりつければ重症化は回避できるのでは? あ、でも今日は腹八分、いろんなリスクが私を襲う。

(S.M)



2022年1月28日金曜日

今日のランチ(2022.1.28)

バターロール・ビーフシチュー・チーズサラダ・牛乳・フルーツゼリー

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 最近、私事で手紙を認(したた)める機会が数回あった。そのため便箋と封筒を新たに買い求め、万年筆にインクを補充、机上を整理してから書き始めた。いずれの方も、ずいぶんご無沙汰していたり、遠方にお住まいなので、メールやSNSでは無作法だと考えたからである。

 

 投函した後、そろそろお手元に届いただろうか? それともまだだろうか?ご返事は頂けるだろうか? あの文面ではこちらの意図が伝わらなかっただろうか? などとあれこれ考えていた。しばらくして、ご返事を頂戴した時の喜びと、開封し読了した後の充足感は手紙でなくては味わえないものだった。

 

 メールやSNSと比べなどというつもりはない。それぞれの得意分野があるからだ。利便性、速達性ならメール。また、反応の速さや量が一目で分かるのはSNSの十八番である。しかし、道具や周囲の環境を整え気持ちも整える、返事をいただくまで悠然と待つぜいたくな時間は手紙でしか得られない喜びだ。

 

 自宅学習期間に入った3年生(52回生)から、聖書にメッセージを書いてください、と求められる。部活動の先輩へ色紙を送るので先生も書いてください、と言われる季節になった。失敗続きの私に、人生訓など語るべくもないが、せめて、手紙と同じように筆記用具を選び、机上を整え気持ちを整え、十分に時間をかけて書こうと思う。

(S・K)



2022年1月27日木曜日

今日のランチ(2022.1.27)

ソフト麺・きつね汁・イカ天ぷら・小松菜胡麻和え・牛乳・みかん0127

 

 

 新潟では珍しい晴天が続いています。今日から三年生が自宅学習期間に入り、友愛館も少しそぼんとした雰囲気です。自宅での食事を懐かしんでいる人もいれば敬和のランチがすでに恋しくなっている人もいることでしょう。

 

 今日のソフト麺はうどんです(と言いますのもランチメニューには「ソフト麺」としか書いてないのでいつもその正体が中華麺なのかうどんなのか食前まで不明なのです。どっちだろうとハッピーに変わりはないのですが)。麺類の魅力というのは不思議なもので、独特の中毒性があります。

 

 去る1月17日から新潟県では「遅刻するおむすび少女プロジェクト」なるものが始まりました。昨今のお米離れ現象という米の国新潟としては見逃せない社会問題の原因が、恋愛漫画アニメ等における「パンを加えて遅刻する少女」にある。だからパンの代わりに「おむすびをくわえて遅刻する少女」のアニメを発信して行こう、というのです。確かに僕達は意図せぬ内に映像から「パンをくわえて走れば曲がり角で運命の人と出会える」という信念を刷り込まれているのかもしれません。しかし県は本当の敵を見逃していると言わざるを得ないでしょう。そう、昨今は離米親麺の時代なのです。

 

 イカ天の衣が溶け出し、動物性油の香ばしいきつね汁(これがなぜ「きつね」というのかどうもわかりません。どなたかご教授を。)が絡んだ麺をすすると気分は森を突き進む狩人です。勢いあまって二袋完食してしまい眠気到来確実です。

 

 ごちそうさまでした。

 

(A・H)



2022年1月26日水曜日

今日のランチ(2022.1.26) ★3年生終業 お別れメニュー★

☆敬和のお子様ランチ☆・野菜サラダ・スープ・牛乳・ケーキ

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 今日は特別メニュー。ケチャップの効いたチキンライスにホワイトソースがかけられ、その上にイカリングとハンバーグがのっている。デザートのチーズケーキも食欲をそそる。3年生が終業だから特別なのだ。

 

 友愛館でランチを持ってくれている五十嵐さんに「今日のランチは?」と聞いたら、「敬和のお子様ランチ」と即答された。なんとふさわしいネーミングか。そういえば、ほとんどの3年生は18歳を迎えている。4月から改正成人年齢とやらでいきなり成人となる。そう、彼らは今日、子供として食べることのできる最後のお子様ランチを食したのである。まさにラストランチ。ん?でもよく考えたらあと数日登校日はあるので次がラストか?なんてことを考えながら今日もおいしく一人でランチをいただいた。

 

 そう、一人でいただかなくてはならない。一人で黙食……。オミクロンなるものが世にはばかり、おかげで楽しみにしていたスキーも延期になった。修養会やオリエンテーションキャンプと違いスキーという遊びの要素が満載のこの行事が流れることはかなりのショックだ。しかし、生徒たちからは不満の声が漏れ聞こえない。大人の彼らは、今の社会情勢を鑑み仕方ないと受け止めている。私よりもいくらも大人である。

 

 28歳の成人になって何年もたった大人が、電車内で喫煙を注意され、頭にきて高校生に手をあげ大けがをさせた。大人の言い訳は「正当防衛」。顔を近づけ遠ざけるために押し返した行為からの防御か?いや、つまらない自己中心的なプライドを守るための正当防衛に違いない。喫煙を注意した勇気ある高校生の行為に頭が下がる。心身ともに元に戻るのは時間が必要だろう。3年間ここでの教育を受けた彼らが、そんな大人になることはないに違いないが、大人として与えられた責任の大きさを自覚してこれからの人生を歩んでほしい。

(S.M)



2022年1月25日火曜日

今日のランチ(2022.1.25)

炊き込みごはん・鶏から揚げ・小松菜ソテー・にら玉スープ・牛乳・シュークリーム

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 3限目の終了のチャイムが鳴って急いでランチに向かう。そこ出会う数名の3年生たち。彼らも急いでランチへ向かう。火曜日のその時間に出会う3年生の男子生徒に「今日の体育は?」いつも聞かれていた。うれしいことに、座学の授業の終わりを今かと待ってランチに急いで向かってくる彼らは、座学よりも体育を楽しみにしてくれていた。「体育の授業だけが楽しみで……」そんな声さえ聞こえてきたことがある。まるで30年前の自分を見ているようである。彼らの授業は楽しかった。いつも笑顔であふれていた。思わず一緒に混じってサッカーをしたこともある。思い通りに動かない自分の身体に驚きながらも、めちゃくちゃ楽しかった。そんな彼らの授業が終わってしまった。明日で3年生は終業を迎える。そもそも体育の授業は見ているだけでも楽しい。目を輝かせ、息をあげてもボールを追いかける。実に楽しそうである。楽しそうにしている生徒を見ることはエネルギーを得られる。

 

 同じような、空気がランチの時間に流れる。感染予防のアクリル板で区切られ、隣との距離はあけられてしまったが、それでも流れてくる空気を感じると幸せになれる。体育館で冷え切った体に、温かいスープを流すと五臓六腑が暖められる。久しぶりに食べた炊き込みご飯がなんともうまい。スープだけで炊き込みご飯を食べきった。おかわりは白いご飯。今日のメインは大人気のから揚げだ。副菜に小松菜のおひたしが添えられている。から揚げのこってり感の箸休めにちょうどいい。おかわりしたスープは温かい。黙食を求められている中でも、おいしいものを口にすると幸福感は感じる。誰しもが感じている幸せが、ランチホールを包む。

 

 明日のランチは3年生ラストメニュー。何が出るかはまだわからない。3年間、数えきれない回数をここで食べたランチは高校生活の最高な思い出になるはずである。そんな思いを、次は保護者として自らの子に感じさせてくれる日がいつか来ることを信じたい。

(S.M)



2022年1月24日月曜日

今日のランチ(2022.1.24)

ごはん(しそ味ひじき)・サケ照焼・切干大根煮・豆乳スープ・牛乳・プリン

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 先週末、3年生の学年末テストが行われ、今日は3年生がお休みの日となりました。

 礼拝もいつもは全員での礼拝ですが、今日は3年生の席が空っぽ。いよいよ卒業が近づいてきたのだなということを実感した朝でした。担任する度に感じるのですが、3年担任としては卒業をめでたいと思いつつも、もうこのメンバーとなかなか会えなくなるのかという寂しさが入り交じった不思議な感覚になります。あともう少し一緒にいたい、まだ卒業はするな、もう一年いてくれない?などのワガママな気持ちが強く出る日でもあります。

 

 そんな思いの中、3年生がいない最初のランチは、メインがサケの照り焼き、そして豆乳スープというメニュー。気持ちの中にちょっぴり空いたすき間を埋めてくれるメニューです。こうして毎日ランチを食べることで、3年生がいなくなるすき間を埋めて、卒業の日には笑顔で送り出し、卒業生の未来を応援できる気持ちまで持って行こうと思います。

 

 調理の皆さん、明日からもよろしくお願いいたします。

 

 今日もランチ、ごちそうさまでした。

 

(さいえんす・ふぃくしょん)



2022年1月21日金曜日

今日のランチ(2022.1.21)

麻婆丼・春雨サラダ・ワカメスープ・牛乳・杏仁豆腐

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 コロナ禍である。新潟県も今日からまん延防止等重点措置の対象となった。もちろん初めてである。敬和では寮のある学校として、先週末から寮生の行動制限を再開していたが、さらに段階を上げて寮生通生とも週末の外出について、制限をお願いする旨、今朝の礼拝後に連絡があった。

 

 礼拝時の賛美歌の歌唱も再びできなくなり、大寒だというのに換気の徹底のため窓が開いている。廊下の窓を細く開けるため、日本海からの寒風でぴゅーぴゅーと音が鳴り、心なしかもの悲しい、寂しげな音色が校舎に響いている。

 

 様々な行事も再度検討に入らねばならず、楽しみにしていた生徒たちには申し訳なく思う。部活動も平日のみ90分に限定される。大会参加には検査が義務付けられ、県外への遠征などは原則禁止となった。3週間とはいえ、我慢のしどころである。

 

 しかし、ここランチホールはいつも暖かく、生徒たちの笑顔があふれている。学校に、このようにほっとできる場所があること。これが敬和の教育にどれほどの好影響を与えているか。学びの場(教室)と食事の場(ランチホール)が違うこと。そのことに感謝する寒中の週末である。

(S・K)



2022年1月20日木曜日

今日のランチ(2022.1.20)

ごはん(梅びしお)・ハンバーグ・ほうれん草ソテー・味噌汁・牛乳・みかん

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 本日は三年生の第五定期テスト初日です。メニューの主役はハンバーグ。その規格たるや、ハンバーグの概念を覆すボリュームです。なにより贅沢にかかったケチャップがいい働きをしていますね。熱々の肉厚なハンバーグに温度の面でも味覚の面でも視覚の面でも軽快さを付与してくれています。日本人は調理中だろうと食事中だろうと料理の味に困ったら醤油を足すので、醤油が万能調味料と考えられていますがアメリカだとケチャップがこのポジションにいます。中国やブータンだと唐辛子、フランスだとマヨネーズかな。

 

 今日と明日のテスト、人によっては人生最後のテストになるかもしれませんので先生方も皆、創意工夫を凝らした問題を準備しています。SNSを見ると共通テストに対する高校生の愚痴がたくさん転がっていますが、問題を作る側にもやはり「作問者の意図」というものがあるわけで、「新しい世界に出ていく君たちにこれだけはできてほしい、これさえできれば」という能力を求めているのです。確実にまず求められているのは言語理解能力ですね。これは敬和のテストも変わりません。何を言われているのか、どういう回答が求められているのか理解する能力です。例えば一部のラーメン屋さんで「ニンニク入れますか?」と聞かれたらそういう文脈で理解しなければなりません。言葉の世界はこういうお約束事のオンパレードなのです。

 

 逆に言うと、言葉さえ巧みに使えれば様々なことができるようになりますから、言葉はあらゆる環境に適応するための万能調味料といえるかもしれませんね。

 ごちそうさまでした。

 

(A・H)



2022年1月17日月曜日

今日のランチ(2022.1.17)

ソフト中華麺(味噌野菜スープ)・春巻・ナムル・牛乳・ミニクレープ

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 明日から入試に伴う休みに入る。休みなのは生徒たちだけで、我々は当たり前だが入試業務にあたる。数か月後、新しい仲間に加わる生徒とのファーストコンタクトとなるわけである。いつもながら、緊張と新しい出会いとの楽しみの交差する特別な日を迎えるのである。

 明日の一日、休みのはずなのに学校に足を運ぶ生徒がいる。労作と呼ばれる、入試のお手伝いをしてくれるボランティアの生徒たちである。自分たちが入試を受けたとき、同じように入試労作で出会った先輩たちにあこがれて、自ら進んで名乗り出てくれた生徒は少なくない。彼らの働きには頭が下がる。その献身的な働きから学ばされることは多くある。こういう生徒がいる敬和だから、神様から必要とされる学校であることを信じてならない。

 入試の時のランチはカレーというのが定番である。明日は大好きなカレーが食べられる。それだけでやる気が上がる。労作生徒と比べたら、ランチが楽しみで頑張るみたいで情けなくなるが、楽しみなのは楽しみである。そして今日のランチはそのカレーの前哨戦。味噌ラーメンである。味噌ラーメンを食べた次の日にカレー。完璧な流れができている。

 麺類の時は、いつも袋に入った麺を好きなだけお盆にのせれることができる。具だくさんのスープが入ったどんぶりに、麺を投入して食べるスタイルだ。カウンターには今日もご飯が用意してある。今日は味噌ラーメンだけで完結させようと思ったが、おかずに春巻きが添えてある。これはご飯と一緒に食さねばならない。麺は2袋にとどめておき、ご飯を大盛よそった。味噌味のスープは具がたっぷりでそれだけで十分おかずになる。二袋の麺をサっとたいらげ、ご飯と食べる。間違いなく炭水化物を取りすぎだ。でも今日は、帰りにジムによってがっつり身体を動かせる日だ。入試業務で遅くなるからとすでに告げてある。入試業務ではない、とりすぎたカロリー消費のために遅くなる。さすがに真実を伝える勇気を私は持ち合わせていない。

 炭水化物に気を取られるが、スープの中には野菜がたっぷり入っている。ゴマの香りがふんだんにする緑の野菜も添えられている。栄養のバランスは、炭水化物を取りすぎなければ完璧だ。でも、私は我慢できない。明日からの入試、今日のランチで充電ばっちり。

(S.M)



2022年1月14日金曜日

今日のランチ(2022.1.14)

エッグカレー・コンソメスープ・牛乳・フルーツ白玉

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 敬和生は落とし物をよくする。教務室前のガラスケースには、イヤホン、マスク、ひざ掛け、文庫本などの落とし物たちが、持ち主が現れるのをじっと待っている。なかには、眼鏡、ペンケース、教科書、ノートといった、おいおいそれなしでどうやって授業受けてるの?というものもある。当然、全ての落とし物には記名がない。

 

 この落とし物たちは、生徒が持ってきてくれるパターンが多い。中には、いつ、どこで拾いました、と報告のメモをつけて持ってきてくれる男子もいる。そこには落として困っている人への思いやりが感じられ、なんとも敬和生らしい慈愛に満ちた行為だなと感心する。少しでも手がかりがあれば持ち主に帰る確率は上がるからだ。

 

 以前、未使用のホッカイロが届いたことがある。学習塾の名前にメッセージが手書きされた付箋がついていた。直前の入試にお守り代わりに持参したのだろう。拾った敬和生も、落とした本人が悲しんでいると思い、届けてくれたので、4月に年度が替わっても展示しておいた。すると、新入生女子が「このケースのホッカイロ私のです。」と言いに来た。無事合格していたのである。

 

 こんな想いの詰まったガラスケースの前に、今日も真面目そうな男子生徒が立っている。「何か落と物ですか?」と私が聞くと、彼は「…はい。ちょっと前に『やる気』を落としてしまって…」へっ?と戸惑いながら「そいつは届いてないなぁ」「やっぱり…。自分で見つけるしかないっスね」「そだね」敬和は今日も平常運転である。

(S・K)

 



今日のランチ(2022.1.13)

菜めし・サワラ香草焼・野菜炒め・坦々スープ・牛乳・ぶどうゼリー

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 一年の半分は雪を見られる雪国の生まれですが冬が苦手です。ので、早く春になってくれと個人的には願っています。

 さて今日のランチの主役は「サワラ香草焼き」、ザクザクした香草衣にジューシーな身が堪りません。白米と副菜を頬張るとこちらも「菜めし&野菜炒め」という葉菜類の包囲網です。どの学年も放課後は複数の行事準備を並行して行う大変な時期ですから生徒達ももりもり食べています。

 しかし一点だけ、サワラが放つメッセージに違和感を覚えてしまいました。この魚は漢字で「鰆」、春の魚と書きますとおり、春が旬の魚なのです。これは春を待望してやまない僕への当てつけ、もしくは慰めでしょうか。

 いえ、どうやらこれには事情があるようで、結論から言えばサワラには旬が二度あるのです。関西では春が旬、関東では冬が旬という具合で、前者は産卵期なので子持ちなのに対して後者は冷たい海水によって引き締められた脂身が売りとのこと。関東北信越の新潟ではサワラはまさに冬が旬なのですね。いやはや、こっちで活躍しているかと思えばあっちでも活躍するとはまるで敬和生。頭が下がります。敬和は常にこうした働きに支えられていることを実感し、感謝してもしきれないな~と思うランチタイムです。

 ごちそうさまでした。

 

(A・H)



2022年1月12日水曜日

今日のランチ(2022.1.12)

スパゲティミートソース・生野菜サラダ・牛乳・マフィン

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 敬和の敷地内から市内西区へ引っ越した。片道30キロ、全国一般道自動車交通量トップ10に計測地点の3か所が常にランクインする新潟バイパスを通って通勤する。このバイパスは一部区間一般道としてはありえない最高速度80キロに指定されている。さらにはそのほとんどの区間が制限速度70キロである。それだけ、渋滞がなければ高速道路並みに進むことのできる道路なのだ。が、朝の渋滞はどうにもならない。さすがトップ10入りするだけのことはある。かといって、バイパスを利用しなければ余計に時間がかかる。交通量の少ない昼間や土日は35分あれば職場につくことができるが、通勤時は1時間かかる。事故があってさらに渋滞していてもいいようにと、早めに出ていく。これまでに一番かかった時間は1時間15分であった。朝の打ち合わせには間に合ってきた。

 

 しかし、冬の新潟。路面凍結や雪、さらには事故。渋滞の要素はさらに多くなる季節である。さらに早い時間に家を出なくてはならない。それでも先日、打ち合わせ2時間前に家を出たのに間に合わなかった。今日は1時間30分かけてたどり着いた。明日はもっと時間がかかるだろう。昨年度まで朝目覚めたら、もうそこは職場。今は、なんと無駄な時間を費やしていることか……。この時間を如何に有効につかうか?考え事をするしかない。

 

 そして、今日の90分間、このランチレポート書くことが決まっていた私は、今日のネタを探していた。そして通勤という過去に経験のないネタを見つけることができた。さらに、今日のランチはミートスパゲッティー。スパゲティーかスパゲッティーか?そんなレポートを過去に書いたのを思い出しながら、私は今日のランチを待つ。

 

 ミートスパゲッティーにサラダとドルチェ。しかもスパゲッティーはおかわりができる。ここのランチのミートスパゲッティーはなんだかホッとする味がする。昔からなじみのある手作りミートソースは普遍的な味であることを改めて感じる。注目すべきはサラダである。シーチキンに黄色いピーマン、パプリカなるものが入っている。この世の中に、自宅で作るサラダにパプリカを入れる家庭がいったい何割あるだろうか?少なくとも私は自宅で一度も口にしたことがない。スーパーで売っているのだろうけど、使う気が全くないので見たこともないぐらいの代物だ。そういえば、長期の休みの間、こんなにちゃんとしたサラダを食べていなかったと思う。子供たちにはきちんと食べさせるが、自分の食事は間違いなく偏っている。ここだと、普段は気にもしないサラダにもパプリカを入れるぐらい手をかけて作ってくれる。このランチを食べることが健康を保つための一番の手段に違いない。今日はおかわり2回、おなか一杯。さあ午後の授業も頑張ろう。

(S.M)



2022年1月11日火曜日

今日のランチ(2022.1.11)

キムタクごはん・中華スープ・牛乳・フルーツポンチ

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 日本文学史上、最も美しいタイトルの小説は何か、と聞かれたとき、間違いなく宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」が候補の筆頭に上がってくると思う。一文字の無駄も無く、目に美しく、音も美しい。タイトルを読み上げたときに脳裏に浮かび上がる星空の幻想も素敵だ。孤独な少年カンパネルラと友人ジョバンニが旅する銀河の物語は天上界を自在に駆け巡り、人間の幸福について考えさせる。

 

 「銀河鉄道の夜」の対義語とは何か、そう考えたとき私の結論は「キムタクご飯の昼」である。夜に対する昼は分かるが、なぜ銀河鉄道とキムタクご飯が対になるのか、それは銀河鉄道が夢、幻、天上の様々な寓話を通じ死の世界にもつながっているのに対し、キムタクご飯はこの地上を汗をかき、涙を流し、それでも生きている私たちを明日へ運ぶ、生の世界のものだからだ。銀河鉄道は幻想第四次元を走るが私たちは三次元の日常を生きている。どれほど高尚なことを考えていても腹は減る。それが人間の限界、悲しみ、しかし喜びでもある。カンパネラも幻想世界を旅し、しかし地上に戻ってきた。キムタクご飯は長野県からやってきたが、漬物と言えば宮沢賢治の生きた東北に根付いた食べ物だ。賢治も畑を耕し、農民と共に生きながら幻想的な小説を書いた。地に足を付けて、キムタクごはんと共に、終わりなき日常を生きていこう。

 

※今日が丁度100回目のランチレポートでした。我ながらよくこれだけ書くことがあるな、と思いつつ、文章を読んでくださっている皆様には感謝の気持ちでいっぱいです。今後も温かく見守って頂ければ幸いです。

(M²)



2022年1月7日金曜日

今日のランチ(2022.1.7)

ハヤシライス・野菜サラダ・玉子スープ・牛乳・ヨーグルト

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 明けましておめでとうございます。2022年も「今日のランチ」をよろしくお願いいたします。

 

 昨日の始業日に「保護者の車で送迎してもらう際、進入路の途中で乗降車せず、労作教室前まで上がってから乗り降りするように。」注意をした。スクールバスの大雪による遅延、コース変更の可能性について説明も行った。昨年のような交通障害が数週間続くのは勘弁だが、事前に対策を講じておくことは大事だ。

 

 今日の新潟は雪。気温も氷点下の朝である。道路はツルツル(一部の新潟人は「てろんてろん」と言う)で、交通状況は悪かった。特に、アンダーパス(鉄道などの下をくぐるように作られた部分)や跨線橋の手前で大型車が止まったり減速するので渋滞が発生する。彼らは坂の途中で停車しスリップして動けなくなることを避けるためにそうしている。

 

 川の土手沿いの道や、農業用道路もそろそろと進むので渋滞する。もちろん、一瞬の不注意によりハンドル操作、ブレーキ操作を誤れば、川や田んぼに一直線に落ちるからである。毎年このシーズンになると「今日は〇〇で軽が落ちてたわ」という会話が普通にかわされるので、他人事ではない。

 

 そのような状況でも、校時の変更をせずに1限からいつものように始めることができている。これは、いつもより早く出勤し、バスの雪を下ろし、運行前点検も入念に生徒を迎えに行って下さる運転手さんたちのお働きによる。敬和の教育を支えてくださるのは、職員の皆さんの献身的なお働きのおかげであることに感謝する冬の日である。

(S・K)



2022年1月6日木曜日

今日のランチ(2022.1.6)

炊き込みごはん・サンマごま竜田・菜の花和え・鶏白湯スープ・牛乳・みかん

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明けまして、おめでとうございます。

 

この「明けまして」というのは「梅雨が明ける」などと同じ意味ですので「旧年が明けて(=終わって)新年となりました」という文が略されています。ならば梅雨明けに「明けましておめでとう」と言っても問題ないことになるのですが…。

 

蛇足から始まってしまいました。今日のランチはなんと鶏白湯スープ。新潟の冬に打ち震えていたところで、熱々スープが五臓六腑に染み渡ります。「鶏白湯」というのはそもそもラーメン屋に行かないとなかなかお目にかかれない熟語ですね。「トリパイタン」、パ行のような破裂音が一文字はいるだけで語感が柔らかくなります。時節柄、「キンガシンネン」という言葉より「ハッピーニューイヤー」という言葉のほう柔らかい印象を与えるというのがいい例かもしれません(どちらが良いかは別にして)。

 

ただしこの破裂音、コロナ禍では要注意です。破裂音は他の発音と比べても圧倒的な飛沫飛距離を誇りますのでもし食事中に「ハッピーニューイヤー」などと声をかけられようものならマスクをしていても警戒せねばなりません。おいしいランチのひとときを守るためですから。

 

新年のあいさつにも気を使わなければならないとは、まったく物悲しい時代です。新型コロナウィルスが収束(終息)した折には、みんなでマスクを外して「(コロナ禍が)明けまして、おめでとう」と言い合いたいものです。

 

ごちそうさまでした。2022年もどうぞよろしくお願いします。

(新年の挨拶ついでに「~だ、である」調から「ですます」調に変えてみたがこれも心機一転して良いかもしれない。)

(A.H)