2021年10月11日月曜日

今日のランチ(2021.10.11)

ごはん(梅びしお)・豚肉味噌漬け焼・アスパラソテー・味噌汁・牛乳

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 今日のランチは豚肉の味噌漬け焼きである。今日もご飯にピッタリ。ライスがすすんでしまう。しかし今日は私にとって試練があった。焼かれた豚肉と一緒に盛られているアスパラのソテーだ。アスパラと玉ねぎとしめじがバターで炒められていた。前の2種類は全く問題ない。試練とは「しめじ」である。私は、キノコ類が大の苦手だ。

 

 小学校4年の時、キノコ類が菌類であるという衝撃の事実を告げられたその日の夜に、シイタケが食卓に出された。シイタケだけが単品料理として出されるわけがない。何かの料理に入っていたのだろう。しかし、菌類であるシイタケを口に入れる勇気がわかなかった。シイタケを端に寄せていると、父親の鉄拳が私のほほに飛んできた。好き嫌いをしていたのだから、当時の私の育った環境では当たり前のことだった。嫌いなものであろうと、残さず食べなければ、厳格な父親が怒るのは至極当然のことであったのだ。泣きながら、菌類を食べた。しばらくして全身の皮膚が赤く腫れあがってきた。ジンマシンだった。キノコ類を食べるとジンマシンが出るという都合のいい体になってしまったのだろうか?しかし、その後、キノコ類を食べてジンマシンが出ることはなかった。しかしながら、その一連の出来事から私はキノコが唯一の苦手な食べ物になってしまったのである。優しかった私の母はその事実を一瞬で理解してくれ、私の皿にはキノコを盛らなかった。

 

 それから、30年以上生きているが、キノコはいまだに大の苦手だ。そのキノコが今日のランチに入っている。これはピンチだ。しかし、キノコだけを残すわけにはいかない。口に入れるしかないのだ。アスパラと玉ねぎをはじめに食べてしまい、キノコだけが残った。そのキノコを一気に口に入れ、かみ砕く勇気が出なかった。ライスと一緒に飲み込んだ。味はしない。キノコが菌類だからと言って、いまさら抵抗があるわけでもない。今日こそはと勇気をもって口に入れてかもうと思ったのにできなかった。なんだか敗北した気分である。シイタケならとにかく、しめじならいけたはずである。次の機会には自分に負けぬよう、チャレンジしたい。テストという試練に向き合っている生徒の姿にリスペクトを表すためにも次は負けない。

(S.M)