2019年10月30日水曜日

今日のランチ(2019.10.30)

さつま芋ごはん・サンマ竜田揚げ・小松菜おひたし・一口おでん・牛乳・ミニクレープ

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 「ほらね、ゆったやろ?お留守番しとったら良いことあるけんって。」優しいまなざしで、女の子が年の離れた小さな妹に話しかけた。声をかけられた4歳の妹は照れくさそうに笑った。姉と妹は、畝の脇に並んでしゃがみこんで、目の前の真っ黒な土の中から一体何が現れるんだろう、とわくわくしていた。ほんの数分前まで、友だちのところへ遊びに行こうとするもう一人の姉に自分もついて行く、と泣いてきかなかったのに。近所のおばちゃんに芋ほりに誘われたから、もう元気いっぱいだった。幼虫に驚いたり、爪の中にまで入り込んだ土がとれなくて泣きべそをかいたりしながらも、しっかり働いた。積まれていく秋の恵みの山にほくほく。「おばちゃんにちゃんと、ありがとうって言わないかんよ?」しっかりした姉がもう一言。

 今日のランチはさつまいもごはん。私自身の「はじめての芋ほり」は記憶に残っていない。泣き喚いたおかげで経験することとなった「はじめての芋ほり」を彼女は今でも覚えているだろうか。そんな彼女も大学生になっているはず。あの頃、どうしても「たまげに」としか言えなかった「たまねぎ」。言えるようになったかな。

(M.A)