2021年11月10日水曜日

今日のランチ(2021.11.9)

菜めし・イカフライ・キャベツソテー・さつま汁・牛乳・米粉ガトーショコラ

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揚げ物を家で作るのは大変なので、外食のときにできる限り食っとくもんだ、というのが大学時代の僕の方針だった。単に大変だからというだけではなく、やはり外で食べる本物の —僕が家で作る揚げ物はいわゆる「揚げ焼き」である。偽物とまでは言わないが、、、― 揚げ物は確実に私の予想を裏切ってくれる。今日のイカフライもまた、「ザクっ」と予想を裏切るクリスピーさで僕の箸を惹きつけ続けた。くたっとソテーされたキャベツのアシストも心地いい。

 

コロナ禍で外食は制限されようとも敬和生は幸いである。敬和ランチが本物の味を教えてくれる。本物の味とは、「これはここでしか味わえない」という事実に気づけた味である。久しぶりに新潟の古町に出かけた寮生が後輩を連れてアメリカンハンバーガーを食べに行ったと嬉しそうに話してくれた。あのアメリカンなサイズもまた「そこでしか味わえない」ものだっただろう。そしてきっと彼も敬和を卒業して行けばこの敬和ランチの本物の味が、「ここでしか味わえない」という事実に驚き、懐かしみ、長期休みには「新潟に帰ろうかな」なんて言い出すのであろう。僕がまさにそうであったから。

 

本物と言えばさつま汁にごろごろと入っているサツマイモが本物であるということも敬和生ならみんなわかっている。スマホやリモコンなどの補助器具を一切介さず、自分自身の指先で探り掘り出したサツマイモである。この甘みを感じているのは舌先の味覚器官だけではない。全身で味わうのが敬和ランチである。

 

さて今日も、本物で埋め尽くされた敬和生活が守られますように。

ごちそうさまでした。

(A.H)