2021年11月5日金曜日

今日のランチ(2021.11.5)

さつま芋ごはん・サバ照焼・おひたし・ごま豆乳スープ・牛乳・プリン

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 敬和に来て初めて持ったクラスは妙高だった。前任校で9年連続担任をしており1年は担任を休みたい気持ちがあった。さらに「採用1年目の、海のものとも山のものともわからない奴に、担任はさせないだろう。」と高をくくっていたので、妙高担任を告げられた時は驚いた。37名のクラスだった。

 

 すでに20年以上前のことだが、今でも入学礼拝やその後の保護者を交えたクラス開きなどを思い出す。北は岩手、南は沖縄と様々なところから来た生徒を預かる重責を感じていた。一方で、もう一度初担任の気持ちに戻ろう、教員という仕事を惰性でやっていた自分を一回解体し再構築しよう、と思っていた。

 

 教室には、妙高山のポスターが額装されてかかっていた。聞くと、前年度の妙高クラスの担任の先生が、わざわざ観光協会へ問合せをして、送っていただいたものだそうで「大切に飾って欲しいな。」と引き継いだ。山頂の特徴的なドーム、手前に池をたたえた盛夏の写真だったように記憶している。

 

 クラスに山の名前を付けたのは、初代校長太田先生のお考えによるものだそうだが、詳細は寡聞にして知らない。しかし、こうして遠い昔、敬和初担任の感動を鮮明に思い出すのは、1組やA組などの記号では表現できない何かがそこにあるからである。修養会で見た妙高山は、広い裾野に美しい自然を抱き、凛々しく聳え立っていた。

(S・K)