2021年11月2日火曜日

今日のランチ(2021.11.2)

ごはん(ふりかけ)・サーモン塩焼・ひじき煮・白味噌野菜スープ・牛乳・フルーツゼリー

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敬和ランチをレポートする上で最大の難所はやはり今日のような、主役級のおかずが並列化され鎮座している日だ。今朝の礼拝も映画のお話だったが、主役が二人いる映画——僕の好きなところで言うと『ブラザーフッド』や『メン・イン・ブラック』、近年だと『今日から俺は!!』など――は時に「バディームービー(Buddy Movie)」と呼ばれる。今日のメニューもまさに「バディもの」である。

 

サーモン塩焼と白味噌野菜スープ、どちらで口火を切るか普段なら悩むところだが風も冷たいので――加えて背広を家に忘れてきたので――今日は後者一択。午前の間ずっと求めていた温かさが胃に届く。同時に白味噌の気品ある香りが京都に住んでいた頃の記憶を思い出させる。京都では正月のお雑煮を白味噌で作るのが一般的なので友人らとはよくお雑煮味付け論争になった。今年の正月は新潟で過ごす予定だが、遂にお雑煮に鮭を入れることになるのだろうか。ハロウィンも終わったことだし年末年始のグルメに思いを馳せるのも早計ではないだろう。

 

しかし、あまり浮気していても悪いので塩焼に箸を伸ばす。敬和ランチの魚はとろけるように身が柔らかい。僕が家で作るような、不安心に煽られて火を通しすぎる焼き魚とは雲泥の差である。ちなみに僕は鮭皮が大好物なのだ。

 

塩焼をほぐして白米に乗せ、頬張る。その勢いで2,3口余計に頬張ったら間髪入れずに芳醇な甘みの白味噌野菜スープをすする。お決まりのエンディングに向かっていく加速感。このバディを前に茶碗一杯程度の白米は完敗必死である。

ごちそうさまでした。

 

今週末には敬和で秋のオープンスクールが開かれる。「オープンスクールで一番見てもらいたいのは立派なチャペルや最新設備ではない。敬和生だ。」という至言を忘れず、教員と生徒でバディを組み参加してくださる皆さんをおもてなししたい。いや、だがしかし、このランチを味わっていただけないことだけは口惜しい限りである。

(A.H)