2020年2月3日月曜日

今日のランチ(2020.2.3)

ごはん(ふりかけ)・サーモン香味焼・小松菜ソテー・塩ちゃんこスープ・牛乳・ミニアップルパイ

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 国境の長いトンネルを抜けると雪国のはずであった。しかし見よ、新潟市には雪がない。鉛色の空から降るのは時折雨。そしてみぞれ。雪の化粧を許されぬ新潟市は、むき出しのアスファルトと枯れた樹木を北風に吹きさらすのみである。

 新潟にとって雪は降り積もるものであり、戦うべき相手であり、親友でもある。好き嫌いや敵味方で語られるような単純なものではない。ルパンにとっての銭形警部、アンパンマンにとってのバイキンマン、メッシに対するロナウド。越えるべき相手であり、そしていなければなんだか物足りない。ここ新潟市でも、雪用のブーツやタイヤを装着したまま、なんだか拍子抜けした顔の人々をたくさん見た。

 3年生がいなくなった敬和も、雪のない新潟のようにどこかうら寂しい。いるとそれはそれで毎日色々なドラマが発生して大変なのだが、彼らから元気を貰っていたのも事実である。混まない友愛館で、ランチを受け取った。サーモンの美味さ、塩ちゃんこスープの温かさを十分に味わう。雪が降っても降らなくても、日常は廻っていく。ふと見ると、補講の3年生がちらほら見える。彼らも最後の戦いを繰り広げている。まだまだ油断は禁物だ。頑張れ。そう心の中でつぶやくと、ゆっくりと見えない雪が降り積もるのを幻視した。

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