2019年12月5日木曜日

今日のランチ(2019.12.5)

カレーピラフ・野菜スープ・牛乳・フルーツポンチ

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 ジブリ作品で温かな食事のシーンがたくさん出てくるのは「コクリコ坂から」だと思います。

 この作品の舞台は1960年代の横浜です。主人公の松崎海(メル)の一日は「航海の安全を祈る」という意味を持つ信号旗をあげることから始まります。戦争によって亡くなった船乗りの父の写真の横に飾ってある花の水替え。そして下宿人と家族の朝ごはんの用意。この作品の世界には魔法も存在しないし、動物が言葉を話すこともありません。由緒ある建物の存続を巡った論争、悲しくも互いを想い合う恋愛、高校生たちが爽やかに青春を送るシーンが印象的です。もうひとつ印象的なのが食事のシーンです。朝ご飯に始まり夕ご飯まで、下宿人と松崎家の家族は共に食卓を囲みます。テレビは祖母と一緒にみる妹の空と弟の陸。愉快な下宿人たちは年齢も職業も違いますが、支え合って生活しています。

 

 現代では同じ家に住んでいる家族でも食事を共にしない、できない家庭も少なくありません。「コクリコ坂から」をみると現代ではなかなか見られなくなったシーンがたくさん出てきます。高校生による学生運動のようなシーンもそのひとつだと思います。海(メル)が作る食事はどれも調理中のシーンから始まります。特別、豪華だったり凝っていたりしていなくてもみんなが笑顔で食事をしています。

 

 敬和では好んで一人で食べている人もいますが、仲良しのグループで食べている人、先生方と食べている人はたくさんいます。一人暮らしの私にはなかなかない、誰かと食事をする場面です。美味しいランチを食べて、楽しい時間を共有し、みんな満足そうに友愛館を後にします。今日のカレーピラフも美味しくいただきました。テストも終盤。お腹いっぱい、スタミナをつけてラスト1日頑張りましょう。

(I.Y)