2015年11月6日金曜日

今日のランチ(2015.11.6)

菜めし・イカフライ・キャベツソテー・豚汁・牛乳・梨

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 ランチを食べていると「…前、失礼します。」という声と共に、某運動部の大柄な男子生徒が前の席に座った。

彼のトレーには、なぜかタルタルソースが3本。私が「なぜ…?」と質問するよりも早く、彼は無言でチューブの封を切ると、眩しい輝きを放っているイカフライに対しておもむろにタルタルソースをかけた。

長いイカフライにソース2本分を丸々使った豪快な盛り方!!

しかし彼の御作法はそこに留まらない!!!

残った1本を、さらにその上に盛り付けると、私まで吸い込まれそうになる大きな口で、もはやメインがイカフライなのか、タルタルソースなのかが分からなくなったその一品にかぶりついた!!!!

 

 …調べてみると、「タルタル」とは、食材を細かく切り刻んでミンチにする料理法から由来しているそうだ。確かに今日のランチでも、玉ねぎ、ピクルス、パセリとゆで卵などを刻みマヨネーズを混ぜて作られたタルタルソースが、イカフライの脂っこさをさっぱり&マイルドに仕上げている。

 

古くは東ヨーロッパの人々がモンゴルの遊牧民たちを指して「タタール人」と呼んだ所が訛って「タルタル」となったそうだ。

口の周りを真っ白にしながら(ネクタイにも飛ばしながら…汗)、嬉しそうに満面の笑みを浮かべている彼。

抜けるような秋晴れの空の下、食の喜びをかみしめる姿は、時代や国を越えて普遍的な幸せを表しているように感じた。(N・M)