2019年11月8日金曜日

今日のランチ(2019.11.8)

五目チャーハン・ワンタンスープ・牛乳・スイートポテト

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 母がくも膜下出血で倒れて1ヶ月が経った。救急車で搬送され、病院で血管に出来た瘤を塞ぐ緊急手術をした。主治医からは1/3は2週間以内に亡くなり、1/3は何らかの後遺症が残り、1/3が完治する、そういう病気です。といわれ、悄然と肩を落とす父の背中が悲しかった。

 

 現在はリハビリ病棟に移り、機能回復の訓練を受けている。食事も自分で取ることができるようになったが、移動、入浴などは介助無しではできない。曖昧だった記憶がつながり、会話も普通に戻り始め喜んでいたが、倒れた直後の記憶が無いため自分がなぜここにいるのかが理解できない。

 

 自分の足で歩くことが出来る、安心して眠ることが出来る。食事を美味しくいただくことが出来る。病に倒れた母を見ていると、当たり前の毎日がどれほど幸せであるかが分かる。「早く家に帰れるように、リハビリ頑張ろうね」前向きの言葉をかけ励ます日々が続く。

 

 当たり前の感謝を忘れると、持たないものばかりに目が行く。「欲」である。もっと欲しい、あの人が持っているのに自分にないのは不公平だ。私もそんな現代の病に罹りはじめていたのだろう。母の看護と今日のワンタンスープが気付かせてくれる。人にとって最大の不幸とは、今の自分がどれほど幸せか気付けないことである。

 (S・K)