ごはん・豚肉カレー焼・キャベツソテー・味噌汁・牛乳・みかん
日本列島の北部に点在する2つの低気圧の影響からか、今日の新潟は強い冬型の気圧配置となり、文字通り「冬将軍」が大暴れしている。ランチに行こうと思ったら、みぞれ混じりの雨が横殴りに窓を叩いている。意を決してホールまでの道に出ると(大げさではなく)まっすぐ歩くのが難しいくらいの激しい風に襲われ、あわや傘ごと持って行かれそうになった。
ようやく友愛館にたどり着いた私を待ってくれていたのは、調理員の方々の優しい笑顔。トレーの上には温かいメニューが次々と並べられていく。
ほかほかと湯気を立ち上らせているご飯は、のりたまの黄色によってさらに眩しく輝き、キャベツソテーの中のニンジンの橙とキャベツの黄緑が、更に優しい彩りを加えている。
特に、注目したいのは今日のメイン。分厚い豚肉は、黄色いカレー粉を纏う事で、パワフルなアクセントを演出している。
よく見れば温かい味噌汁とデザートのみかんも暖色系でまとめられており、冷たい風と雨に晒された体と心をトレー全体が癒してくれるようだ。
…ふと見ると、友愛館に一枚の色紙が掲げられている。
「給食の 湯気の向こうに笑顔あり 敬和の命 ここに育む」
俳句や歌を一筆したためるのが趣味であった前校長が、給食室に寄贈されたものと聞いているが、時代を超えて敬和の土台に流れている暖かい力の存在を、厳しい風雨の中でより一層強く感じた午後であった…。
(N・M)