2020年1月24日金曜日

今日のランチ(2020.1.24)

菜めし・タラ香草焼・野菜炒め・豆乳スープ・牛乳・ミニワッフル

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 1月入試が終わった。昨日合格発表が行われ、例年になく敬和まで発表を見に来た中学生や関係者が多かった。時間通り掲示された合格者一覧を見て、その場で飛び上がってガッツポーズをする者、保護者と抱き合って涙ぐむ者、頑張りが報われた喜びが良く伝わる光景だった。一方で、そっと立ち去る者もいる。願いが通じなかった後姿を見ると、受け止められなかった私たちの力不足を痛感する。

 

 今年は、多様性に富んだ敬和を象徴するような入試であった。ここ数年受験生がいなかった「北海道」「沖縄」から受験してくれた中学生がいた。自身のルーツが日本ではない受験生も多かった。いわゆる偏差値の輪切りではなく、様々な背景と価値観と特徴を持った受験生が、「ありのままの自分」でいられる学校、「自分とは何者か」と自分探しの学校に来てくれたのである。

 

 本来ならお休みとなる在校生の中には、入試労作をするために登校した者たちがいる。案内、誘導のとき、そこにいるのは1年2年前の自分だ。試験前のナーバスな気持ちを一番良く理解できる先輩として、決して饒舌ではないが、必要に応じた声がけをおこなっていたように思う。敬和の伝統を引き継ぐ者としての誇りと自信に満ちた顔。そんな先輩のようになりたいと面接で語ってくれた中学生もいた。

 

 敬和は破れの多い学校である。できることよりもできないことのほうが多い。我々の力不足から、追い続けることができなくなった生徒がいる。例年この時期、夢と希望を持って受験してくれた中学生を前にすると、よく来てくれたねという喜びよりも、その期待に応え得る学校を私たちは目指さねばならない、という責任の重さに身が引き締まる。謙虚に真摯に、と思う氷雨の1月である。

(S・K)