豆ごはん 豚肉生姜焼 もやしソテー 味噌汁 牛乳 米粉ドック
ランチホールを渡る涼風を感じて目を窓の外にやると、鮮やかな青葉が映える6月である。今週、県内私学の生徒指導担当者による会議が敬和であった。初めて敬和にお出で頂いた先生方もいらっしゃって、チャペル玄関から入ると一応に「おぉっ!!すごいですね。何人収容ですか?」「この木を多用した造りが素晴らしいですね。あのパイプオルガンは生徒も弾いていいのでしょうか?」など質問攻めとなった。
早めにお出で頂いた先生は、校地内を散策されたようで、「奥のランチホールはあえてチャペルに似せて作られたのですか?」と鋭い質問をした後、「生徒さんがランチホールの脇を抜けていった時、給食員さんが『あなたたち、チャイム鳴ってるのにどこ行くの。今、教務室に電話したからね』と言い、生徒が『エーっ』と諦めて戻ってましたよ。」と笑いながらお話になった。
生徒のサボリの現場を見られたこちらとしては恥ずかしい限りの話なのだが、その方は「ああやって職員の皆さんが生徒をしっかりと見守っているのは素晴らしいですね。」とおっしゃった。なるほど、敬和では運転手さんが生徒の名前を覚え、いつもと違う方面に乗ると声がけしたり、給食員の方がマナーの悪い生徒を叱ってくださったりもする。
先週のフェスティバルでも多くの保護者のお手伝いがあった。終了後の懇談会では他所の子の活躍を、わが子のように嬉しそうに語る保護者がいた。生徒を真ん中に置き、関係する様々な大人が、それぞれの役割の中で見守り育む体制が敬和にはあると、改めて気付かされたお話であった。目の前に迷い出た子羊がいるなら、わが子のように心配しないではいられない。そんな皆さんの献身的なお支えに、敬和は今日も守られている。
(S・K)