2019年7月8日月曜日

今日のランチ(2019.7.8)

ごはん・しそ味ひじき・サケ照焼・切干大根煮・キムチ汁・牛乳・りんごシャーベット

0708

 

 

乾いた大地を潤すのは雨。生きとし生けるものに降り注ぐ

 

乾いた体を潤すのは炭酸。500mlのペットボトルと、爽やかなCM

 

乾いた唇を潤すのは歌。二人だけの旋律が夕日に映えて

 

乾いた笑いを潤すのは拍手。ときに言葉より優しく包み込む

 

乾いた心を潤すのは涙。一滴の涙が大海のうねりと化す

 

乾く、渇く、かわく。いつも私たちはかわいている。

乾いた体、乾いた心、干からびた夢、ひび割れた過去という時間たち。

だからじぶんを潤してくれるものを、満たしてくれるものを求めてもうずっと長いこと、この砂漠を歩き続けているような気がするのだけど。

振り返れば足跡が風に吹かれ、砂に飲まれて消えていく。

それは一つのようにも見え、また二つだったような気もする。

前を見れば地平線が美しく、何か大気の揺らぎのようなものが立ち昇る。

蜃気楼か、はたしてあれが目的地なのか。

大きな問いを抱えながら、ただ歩いていく。

 

「心」と「魂」の違いとはなんだろう?

それはこのキムチ汁におけるスープと具材ようなものだろうか?

二つは全く違った存在でいて、しかし「キムチ汁」という名前を冠するとき、一つに統合される。

角度とフォーカスによって世界は変わる。そんな角度の違いだけだろうか?

もっと重大な秘密がどこかに隠されていないだろうか。

そんなことを考えながら、今日もこの日本砂漠の片隅のオアシスで、キムチ汁をすすり、サケを味わっている。一つの潤いが、たしかにここにあると感じながら。

(M²)