2020年11月30日月曜日

今日のランチ(2020.11.30)

きのこピラフ(グリルチキンのせ)・野菜スープ・牛乳・パインヨーグルト

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 今日で1年生はテストが終わり、明日は社会科特別授業である。社会科特別授業とは、社会科の特別な時間であり、1986年から受け継がれてきた伝統的な学習の時間だ。「現場に生きる人の声を聴く」という主軸はあるが内容は毎年違い、テーマ、オープニング、オリジナルプログラム、戦争新聞表彰、エンディングに至るまですべて実行委員たちが一から考える。講演の講師だけは事前に決まっているが、そこにどのように1学年の意識をつなげるか、流れは実行委員次第。テーマはその時代を反映し、原発、戦争、差別、環境汚染、アウシュビッツ、カンボジア虐殺、難民問題、中東問題など様々で、そのテーマを皆で考えるためのオリジナルプログラムもディベート、クイズ、話し合いなど実行委員会の苦労の賜物だ。今年は感染症をテーマに、私たちの思考の傾向や習慣、あるいは差別などに焦点を当てる。講師の方にはリモートでの出演をお願いしている。

 実行委員の話し合いは多くの時間をかけ、時には話が振り出しに戻ることも多々ある。だから前日にしわ寄せが来て、追い込まれていくのはよくあるパターンだ。効率だけを考えれば教員がもっとタクトを振るえばいい。しかし、これに限っては、最大の価値を効率性に置いていない。脇道に逸れ、泥沼にはまり込んだとしても考え抜くことに意味があり、その試行錯誤の過程こそが目標なのだ。自分たちの手で、学年の皆が興味を持ってくれる授業を作り上げる。この経験がもたらす価値は無限だ。総てがきっと生きる力になる。

 だから我々教員も共に苦しみ、同じ山を「間に合うのか?」と叫びながら登っていく。ピラフの山の上のチキンにかぶりつきながら、このすべてが明日の私の糧になるのだ、と心の内で繰り返した。

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