ごはん(しそ味ひじき)・厚焼玉子・切干大根煮・ちゃんぽんスープ・牛乳・冷凍みかん
※昨日のレンチレポートのなぞかけはお分かりになっただろうか?
答え:〇〇〇=のろい、でした。
始業して10日が過ぎた。新型コロナウイルス感染防止対策として、経過観察期間を設け生徒の行動を制限し、熱発者は帰宅・隔離をしながら慎重に生徒の健康観察を続けているが、概ね順調に推移していることに安堵している。生徒の、殊に寮生の利他を考えて行動できる姿に救われる日々だ。
ところで、このウイルスは様々なものをあぶりだしたのではないか。私たちが頼りにし、世界でも優れていると誇りにしていた医療は、実は現場の限界を超えた献身に頼るしかないほど制度疲労しており、パンデミックでいともたやすく崩壊してしまう脆弱さだったことが分かった。
強大な権力を持つ国が、この困難に直面してもなお「経済を回す」以外の策もなく、「自粛」というあいまいな表現で我々の行動を縛り、互いを監視するような雰囲気を醸成する。休業補償や給付金の前に布マスクが2枚届くという迷走ぶりは、もはやこの国が衰退期であることを思い知らされた。
何よりも、恐怖や無知が生む差別がいともたやすく私たちの日常を分断していく様は、教育に携わる者として無力感にさいなまれるだけであった。感染者の家に石が投げ込まれる、誹謗中傷のビラが匿名でまかれる、県外寮生への根拠のない不安。私たちは過去から何を学んだのだろう。
分断ではなく共生・共働・共育の大切さをどのように育んでいくのか。本物に触れ、互いの目を見て考えをぶつけあうことを大切な教育の柱に据える敬和では、リモートにならないような創意工夫が求められている。神はこのコロナ禍から私たちに何を学ばせようとしているのだろうか?
(S・K)