2022年3月11日金曜日

今日のランチ(2022.3.11)

バターロール・ビーフシチュー・野菜サラダ・牛乳・ぶどうゼリー

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 2000年に敬和に入職し21年間勤めたが、本年度末をもって退職をすることとなった。21年間大過なく過ごせたのも、ランチを毎日頂いてきたからであると心から感謝している。思えば狭かった旧ランチホール。早くランチにありつこうと「ランチダッシュ」を土足でする(当時は靴を履き替えないといけなかった)猛者どもと、闘った日々が懐かしい。

 

 新しいランチホールでは、定員を大きく上回る合格者が毎年続き、とうとう全校生徒が700人越え。当初は空き時間にゆったりとジェントルマンズランチとしゃれこんでいたが、とっ散らかる牛乳瓶をけなげに整える労作キングの生徒(44回生)に教えられ「牛乳瓶おじさん」として弟子入り。以降、10年間牛乳瓶を並べ続けてきた。

 

 春夏秋冬、ランチホールから見える景色を眺め、目の前の生徒の様子を観察する。教室ではない場所で生徒が見せるふとした表情から、今何が起きて、何に悩んでいるのかを知ろうとしてきた。そして、管理栄養士の五十嵐さんをはじめ、給食員さんたちとの会話で、知らなかった生徒の一面に気付くこともできた。寮生の夕食に顔を出すように心がけたのもそのためである。

 

 今振り返ると、教育の喜びのそばにいつもランチあった。なんと豊かな学園生活を送ることができただろう。温かいものは温かく、冷たいものは冷たく頂ける環境。「礼拝は君たちの心を育て、ランチは君たちの体を育てる。」と生徒には言い続けてきた。かく言う私が、ランチによって育てられたのだった。21年間、本当にごちそうさまでした。

(S・K)

 

 

※ランチレポート最終回がはからずも3月11日。11年の月日を思い、静かに祈りたいと思う。