2021年6月18日金曜日

今日のランチ(2021.6.18)

ポークカレー・グリーンサラダ・コンソメスープ・牛乳・ヨーグルト

0618

 

 

 フェスティバル2021が無事終わった。コロナ禍の中、1日開催で完全非公開。演劇や合唱などの室内部門は感染対策のため制限付き。バンドなどもなし。締めのフォークダンスもなし。例年通りとはいかないながら、生徒は「新しいフェスティバル」の創造に力を尽くしてくれた。

 

 例年、生徒の物語が新たに紡がれるフェスティバルだが、今年の3年生は担任団の感性が豊かなのだろう。多くの成長の物語をお聞きすることができた。今までクラスになじめず、何かというとクラスの不平不満ばかり言っていた男子が、リレーで大活躍。ゴールの瞬間に皆から祝福され「ようやくクラスになじめた気がする」とつぶやいた話。

 

 衣装チーフの華々しい活躍と表彰された時の歓喜。その光の当たる舞台の陰で、毎日放課後黙々と被服室に通い、ミシンを踏み続けた女子。目立つことはないが、指示に従って現場でコツコツと仕事をする人の存在に気付いたチーフが、最後に話した感謝の言葉と涙を、嬉しそうに担任が話してくれる。

 

 面倒が起きる前に中止にする。「思い出作り」のために縮小版で代替する学校もあるようだが、敬和が行事にこだわるのは、ただ思い出作りのためではないことは前回書いた。そして、今年も「新しいものを作り出す喜び」「他者を思いやる力」という、行事を通じた学びの種はしっかり53rd、54thに蒔かれたのである。

(S・K)