2021年4月23日金曜日

今日のランチ(2021.4.23)

ポークカレー・生野菜サラダ・コンソメスープ・牛乳・プリン

0423

 

 

 敬和の校地内のソメイヨシノは葉桜になったが、体育館脇の八重桜は今が見ごろだ。ランチホールからは寄贈いただいた椿が色とりどりの花をつけているのが見える。これからはあちこちに白や薄紫の藤の花房が楽しみな季節が訪れる。

 

 春先、桜の花の蜜を吸いに来た小鳥を見た。名前をよく知らないのだが、「メジロ」と「スズメ」くらいは見分けがつく。メジロが上手に毛弁に顔を突っ込んで蜜を吸うのに対し、スズメは花弁をむしり取って蜜を吸う。そのせいか、スズメの去った後は花びらではなく「花」がそのまま落ちていて、行儀の悪さを叱りたくなる。

 

 ところが、ある人からこんな話を聞いてスズメを叱れなくなった。スズメはその三角形のくちばしの形から、花弁に顔を突っ込んでも蜜には届かないのだそうだ。メジロのような細長いくちばしならいざ知らず、桜の花に惹かれてきたスズメにとっては、蜜をいただくためには花を毟(むし)るしかないのである。

 

 生徒を見ていると、当たり前だが同じ状況でも振る舞いが違う。教師はそれを整えるのが仕事だと思っているが、本当にそうだろうか。整えるつもりが、型にはめようとして規格品を製造する工場のようになるなら、そこはもう学校とは呼べないだろう。ありのままを受け止める、簡単なようで実は難しい業を、私たちは担わされている。

(S・K)