チンジャオかけチャーハン・ワンタンスープ・牛乳・フルーツヨーグルト
雨は案外嫌いではない。
と言うよりも、曇り空の重く、薄あかく広がる様相やグレーのグラデーションが好きなのだ。それが夕刻ともなると雲の隙間から光が筋となって田んぼの緑に差し込むなど、なんとも言えない自然の美しさや郷愁を感じる。世界に陰影と立体感が増すのだ。
雨が降れば世界は潤い、まるで深海魚にでもなったかのような気持ちになる。孤独なさまよえるシーラカンス。雨は愁いを帯び、雨上がりの世界はきらきらと輝いていつもよりも美しい。蒼天のどこまでも抜けていく空も良いが、雨の降る日は晴れの日に見逃してしまっている多くの小さなものたちを見ることができるのだ。
今日はチンジャオロース。晴れの日に見る印象とまた少し違う。いつもより少しだけゆったりと味わい、じわじわと体の活力となるのを感じた。
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