ごはん(のり佃煮)・豚肉生姜焼・野菜ソテー・味噌汁・牛乳・バナナ
私は芽キャベツが好きだ。理由は・・・ある。
最も幸福なのは一口目である。上の歯、下の歯であのごろっと丸いヤツを固定する。あとはもう奥歯で一気にざしゅざしゅっと、噛む。前歯なんかを使ってはいけない。理由は簡単。私は歯並びがよろしくないから。前歯を突き立てようものなら、もう隙間という隙間に葉が入り込む。にっこり微笑んで愛嬌を振りまいてみても、歯と葉が並んでいるのを見せつけるだけのこと。微笑めば微笑むほど、損をする。きっと。
奥歯が、あの幾重にも重なった葉の層をざしゅざしゅっと突き抜けていくあの感覚が良い。味があふれ出してくるのも、内側に行けば行くほど味が染みきっておらず、素材の味が主張を強めてくるのも、芽キャベツの愛すべき特徴だと思っている。
以上の理由により、私は芽キャベツが好きだ。
今日のランチは野菜炒め。キャベツも入っている。火の通り具合が素敵で、歯ごたえを残しつつも噛む度に味が染み出てくる、そういう野菜炒め。先述のような理由から芽キャベツ好きな私に、刺さりまくってくる。そうです、私は野菜炒めが好きなのです。
つまり、私は今日のランチが好きだ。否、今日のランチも好きだ。
(M.A)