ホワイトカレー・野菜サラダ・玉子スープ・牛乳・フルーツゼリー
年度末が近づき、進級へ向けた動きが加速し始めた。教務室にも「プリントください」「いつの?」「観察のやつ」「だからいつの?」「えっ?観察って何回もあるんですか?」「……その時点で『進級する気ある?』となりますよね」といった会話が聞こえる季節になった。
最近、生徒と話すと「理解」することが難しい原因に、「納得」できない事が含まれていると思うようになった。どういうことか?「この勉強をする意味が分かりません」「なんでこんなんことをしなければならないのでしょうか?」「みんなと一緒にしなければならない理由がわかりません」
物の本には「理解:自分の意思とは関係なく、物事の筋道を正しくとらえること。納得:自分の意思を踏まえた上で相手の考えや行動を受け入れること。」とある。なるほど、自分の意思が大事なようだ。となると、理解よりも納得を求めるほうが、教授スキルが高くないといけない。
教育の業は洋の東西を問わず「先生分かりません。教えてください。」から始まるものと決まっている。しかし、そこに胡坐をかき、求められることを待つのではなく、相手の納得をいかにして引き出すかが、昨今の教師に求められる技のようだ。「先生、カレーなのにホワイトとか納得いきません!」まだまだ修行は続くのであった。
(S・K)