ごはん(ふりかけ)・サーモン香味焼・小松菜ソテー・塩ちゃんこスープ・牛乳・ミニアップルパイ
宇宙人に拉致されて「今日からお前に出す鮭料理は1種類だけだから選べ」と言われて、香味焼きを選ぶ人はなかなかいないだろう。きっと塩焼きに流れるのではないか。香味焼きはハーブを鮭にまぶしたものだが、ハーブ自体の香りは人を選ぶ。私は案外この味が好きで、複雑なスパイスの鼻を抜ける香りが魚の臭みを消し、その上で主張しすぎずご飯との相性も良い。香りと味は常にセットなのだと感じさせてくれる。かつてヨーロッパでは肉や魚の鮮度を保ち臭みを消すために胡椒などの香辛料が重用されたが、本来の味の良さを最大限に引き出すためにも使われる。
敬和の香味焼きはその仕事を全うしつつ控えめで、多くの生徒がおいしそうに口に運んでいる。バランスと調和。それは互いを思いやる心から生まれる計算された奇跡である。