ワカメごはん・タラフライ・水菜とささみのサラダ・味噌汁・牛乳・プリン
今日はタラのフライ。
高校生の時、イギリスに2週間語学研修に行った。伝説の2人の先生と共に。14時間のフライトをA先生と共に過ごした。A先生は目が悪く、いつもサングラスをしていた。愛妻家で愛犬家の先生の話はいつも奥様の話か犬の話だった。奥様との馴れ初めの話は何度聞いたか分からない。キャリーケースには愛犬の大きなシールが貼ってあり、「これだとすぐ自分のだと分かるでしょう」と言っていた。先生に対してこういうのも失礼かもしれないが、先生はいつも可愛かった。祖父を早くに亡くしている私は、おじいちゃんに飢えているのだ。まるで自分のおじいちゃんと話しているようで、とても好きだった。
T先生はイギリス滞在中、よく浴衣を着ていた。「ふんどしなんだぜ」となぜかいつも自慢げに話していた。T先生と木の下でいい男の話をした。いい男の条件5か条を教えてくれたのだ。その条件を私は今も覚えている。彼氏ができる度にその条件に当てはまっているか、こっそり考えたものだ。
伝説の先生と過ごした2週間は私にとって大切な思い出だ。テムズ川のほとりで過ごした日々はとてもとても楽しかった。
ただ、ただ、ご飯がまずかった。基本、何を食べてもまずかった。パンは歯で噛みながら手で引っ張らないとちぎることができなかった。マフィンはびっくりするほど甘く油っぽかった。有名なフィッシュアンドチップス。まずい要素がない。ケチャップやソースをかけたくなるが、本場はソルトとビネガーをかけて食べる。少し大人ぶってみたくて私もビネガーをかけて食べた。いつもと違う酸っぱいフライ。当時の私は美味しいとは思えなかった。それでも大人の仲間入りしたような気がしてビネガーをかけ続けた。
今日のランチはタラのフライ。
友愛館にはソルトアンドビネガーはない。衣も違う。けれどあの思い出の味を思い出してしまった。
(T.Y)