キムタクごはん・ブロッコリーサラダ・野菜スープ・牛乳・冷凍みかん
キムタクごはんは、なんとなく食べてはならないメニューだ。己の全身全霊を傾け、相対する。そうでなければキムタクご飯が放つオーラに支配されてしまうからだ。
キムタクご飯に支配されると、どんなランチを食べていてもぼんやりとキムタクご飯が頭をよぎる。一か月のメニューを渡されたとき、真っ先にそれを探し、無ければ強い落胆、あれば狂喜乱舞し、そこから指折り数えてコンディション調整に入る。最高の体調で当日を迎えると、一心不乱にぱくつき、食べ終わると、満足感とともにある恐るべき問いが浮かび上がる。「次のキムタクご飯はいつなのか」と。
支配は卒業後も続き、時々思い出しては無性に食べたくなる。単語を見ただけでそうなるのだから、写真を見るなんて、もってのほか。更に支配はこれを食べたことのない者にもおよぶ。
そう、このランチレポートを読んでいるそこのあなたも、もう手遅れです。
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