2020年6月19日金曜日

今日のランチ(2020.6.19)

菜めし・豚肉香草焼・もやしソテー・味噌汁・牛乳・冷凍パイン

 

  

 今年度も金曜日を担当いたします。コロナ禍で「学校の新しい生活様式」を実行中の敬和から日々の様子をお伝えしてまいります。

 

 この「学校の新しい生活様式」というのは文科省から出された『学校における新型コロナウイルス感染症に関する衛生管理マニュアル」によるもので、教科の授業で感染リスクが高いため実施を控えるべきものや、実施に当たり配慮すべきことが記入されている。いわゆる3密を避けよということなのだが、そもそも学校というところは3密を完全に回避できるようにはできていない。

 

 これによると、家庭科の調理実習はダメ、音楽の室内で近距離で行う合唱およびリコーダーや鍵盤ハーモニカ等の管楽器演奏はダメ、理科の近距離で活動する実験や観察はダメ、体育で密集する運動、近距離で組み合ったり接触したりする運動はダメ……と全く教育活動ができない。ネイティブの先生からは「発音は口元を見せなくては伝わらないのだが、なんとかマスクを外せないものか」と切実な訴えが来ているのだが、対応できずにいる現実がある。

 

 なんとなく大丈夫だろう、では許されない緊張感が教職員にはあるのだが、久しぶりの学校再開で喜びあふれる生徒にはなかなか伝えるのが難しい。ランチホールでも、対面の着席ができないように座席を半分にしているのだが、どうしても振り返っておしゃべりしてしまう。大声は出さないでといっても、3か月分の積もる話もあるだろう。話すなというのは無理だし、全てを禁止するのは忍びない。

 

 寮生、通生の分散登校を2週間実施し健康観察期間を設けようやく通常登校が始まった。ランチの対面禁止、部活動の内容制限をするなど、他校に比べて慎重に動き出している敬和だが、逆にスピード感に乏しくお叱りをいただくこともある。先々の見通しが立たない中、ついつい不安や不満が募るのだが、毎日消毒に追われる先生方を「手伝おうか?」と気遣ってくれる生徒の存在が、私たちを奮い立たせてくれる。そんな生徒と「新しい学校生活」を一緒に創っていく。豚肉をほおばりながら、そう決意する週末、金曜日である。 (S・K)

 

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