2016年3月17日木曜日

今日のランチ(2013.3.17)

中華丼・春雨サラダ・ワカメスープ・牛乳・杏仁豆腐

0317

 

春が来た。

3月は別れの季節だ。

この3月で、敬和学園で18年間勤めたAが退職する。

Aは俺のランチメイトであり、一緒に学年を組んだ仲間であり、教え子でもあった。

 

暑苦しい男だった。

一緒に学年を組んだときは、何度も生徒について熱く語り、号泣していたっけ。

聖書の授業で、「イエス・キリストはわたしたちの罪のために十字架で死なれたんや!」と叫ぶなり男泣きに暮れた話も有名。

Aの涙ほど暑苦しいものはなかった。

Aは卓球が苦手だと自分で言っていたが、その理由は、「力が入りすぎて、玉が全部アウッとしてしまうんですわ!。

このランチレポートも、金曜日担当だったけど、「今日のランチホールには負けられない戦いが待っている!」的な暑苦しい文章はおなじみだよね。

Aの文章の特徴は、「!」マークが多いことで、あるとき数えてみたら、A4紙に36個の「!」があった。

冬でも氷をたっぷり入れたアイスコーヒーをがぶ飲みしていた。

体温を冷やすためなのだろう。

とにかく暑苦しい男だった。

 

今日のランチは中華丼。

「今日、俺、うずらの卵が1個しか入っていなかったよ」とAに言うと、

「わたしはね!もともと6個入っていたところに、調理員さんが2個足してくれたんですよ、がはは!!!」と笑った。

やっぱ暑苦しい。

 

憎らしいけどかわいらしいAがいなくなる。

寂しくなるな。

今年の春はいつもより少しだけ寒々しく感じる敬和学園です。

(T.H)



2016年3月16日水曜日

今日のランチ(2016.3.16)

ごはん(のり佃煮)・サーモン香味焼・小松菜ソテー・キムチ汁・牛乳・ミニエクレア

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 定期テストが終わったので「暖かに」なりました(何故だ…)。今日、明日と授業は午前中だけで、18日は終業礼拝です。テストが上手くいっても、そうでなければ余計に年度末は気になる日々ですよね。今は放課後ですが、“自主的に”ではなしに学校に残っている人がチラホラ。「もう少し勉強してみようか」という先生方からのお誘いがここ何日か続きます。先生に最後まで「愛されている」皆さん、しっかり勉強してくださいね。

 

 今日のランチは「小松菜ソテー」

 

 なにはともあれテストは終わりで、もうすぐ春休みです。食堂ではみんな昨日よりも明るい顔をして話していたような気がします。ランチが出るのも今年度もあと2日、今日は落ち着いた感じの和食が出ました。サーモン香味焼にキムチ汁と、しっかりした味付けのメニューの中で小松菜ソテーが落ち着いた箸休めになってくれました。小松菜にえのき茸を添えたソテーで、薄味でしっとりした食感でした。つまりは、(小松)菜っ葉の炒め物なのですが、主菜とのマッチングが生きていました。

 春めいてきましたが、一応は冬が旬の小松菜ですが、

 「アンサン、日本原産なんだってねー?」

 「アタボウヨ!こう見えてもおいらは江戸っ子でい。大体なんで小松菜っていうか知ってるかい。お江戸は(江戸川区)小松村の生まれよ。あの有名な暴れん坊将軍吉宗公もお召し上がりになった果報者よ」

 「へへー、御見それしやした。ビタミンAにカルシウムもたっぷりともお聞きしやした。これからは、気―つけて、有難く頂かせてもらいやす。(後で煮て食ってやる)」

 

 お後がよろしい様で・・・。

(K.S)



今日のランチ(2016.3.15)

バターロール・スパゲティナポリタン・野菜スープ・牛乳・アセロラヨーグルト

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 今年度のランチレポートも後三回を残すのみ。毎回コメントを書くのが楽しみであった。後半「食レポ」になってないじゃないか、とお叱りもいただきつつ、そこは写真※でご勘弁を、という回もありましたがご容赦ください。   

 このページ、卒業生や在校生などがSNSにリンクを張ることも多く、敬和のホームページのアクセス数ではトップ10入りを果たしている。それだけに、「ご飯と汁物の配置が逆」という厳しいご意見から、「うちらのときから変わらない定番メニュー!」などの嬉しい便りもいただく。

 様々な形で敬和とつながっていただきたいと願い、日々の業務に勤しむのだが、このページが入口となって敬和のことを知っていただけたなら、こんなに嬉しい仕事はないなと思う。

 

 今日は、定番「スパゲティナポリタン+バターロール」という炭水化物の二乗である。お好み焼に焼きそばとか、ラーメンにチャーハンといった類の鉄板メニュー。三寒四温の新潟ではあるが、ランチホールは今日も暖かい。(S.K)

 

 

 ※実は写真にもすごく気を使います。配置、陰影、色味。一発OKはないですよね、担当者様?



2016年3月15日火曜日

今日のランチ(2016.3.14)

炊き込みごはん・マグロ竜田揚げ・ほうれん草和え・けんちん汁・牛乳・ミニクレープ

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 3月も半ばを迎えましたが、相変わらず寒い日が続いているようです。こんな日は暖かいものが恋しくなります。朝からバタバタと忙しくランチの時間でやっと落ち着くことができました。ですから、けんちん汁と温かい炊き込みご飯で本当に心がほっとしました。マグロ竜田揚げは、お肉を食べているように美味しい食感でした。今週で敬和ランチもしばしのお休みになります。休みになると恋しくなるのが敬和ランチ。今学期の残りのランチを精一杯楽しもうと思っています。

(S.T)



2016年3月11日金曜日

今日のランチ(2016.3.11)

ビーフカレー・野菜サラダ・コンソメスープ・牛乳・プリン

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 数字は不思議な力を持つ。「1」「5」「8」など、それ単体では意味をなさないのに、ある特定の数字が結びつくと、深いメッセージを持ち始める。例えば「311」。5年前の今日、3月11日に、宮城県沖で発生した巨大地震、またそこから引き起こされた津波や原発事故など、「東日本大震災」を総称して表す数字である。

 震災発生から5年を迎え、新聞やニュースでもこの5年の歩みを特集するものが多い。それらの中に小さなエピソードを発見した。

 「…あれから5年。整理をつけようと、亡くなったあの人の衣類をタンスから出していたら、服に残されていたかすかな香りに面影を感じてはっとさせられた。いなくなったと思っていたあの人は、今も確かに私の中に生き続けている…。」

 

 

 私たちの記憶は脆く、そして儚い。あれほどの痛みを経験しても、時間と共にそれを忘れてしまう弱さを私たちは抱えている。しかし、だからこそ私たちは日常の何気ないきっかけから目に見えない「繋がり」や「絆」を感じ、そこから力をもらっている。

 

 今日のランチのカレーもそうだ。みんなが大好き、お馴染みのカレーだからこそ、この一杯を口に運ぶ時、これまでの様々な経験が想起される。

 

生徒と一緒に並んでお代わりしたこの一杯。

あまりの美味しさに会話が無くなったこの一杯。

疲れが出やすい金曜日には目標となったこの一杯。

オリ・デーや修養会など、屋外で食べたあの一杯。

入試のお昼には後半のエネルギーをもらったあの一杯。

 

 一口目をスプーンですくった時のあの至福感は、食べる喜び、生きている実感として一人ひとりの口に、脳に、そして魂に刻まれる。

 

 たとえ離れてしまって目に見えなくても、手で触れられなくても、共に過ごした時間や経験は確かに存在しており、それらは「繋がり」や「絆」となって一人ひとりを生かす見えない力になっていく。

 

 

 …改めて想う「震災から5年」。

この国が抱える痛みを覚えつつ、そして同時に生かされてる恵みとそれぞれに課せられた使命を覚えつつ、この一杯を味わって頂く時に、お皿の中の牛肉やじゃがいもが少し滲んで見えた…。

(N.M)



2016年3月10日木曜日

今日のランチ(2016.3.10)

菜めし・サケ塩焼・五目きんぴら・一口おでん・牛乳・シュークリーム

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先日、某大学の先生が敬和にやってきた。

卒業生の様子をお知らせしますと、GPAの一覧表を見せてくれた。

ちっちゃな数字が並んでる。

手塩にかけた子供たちがただの数字になっちゃったみたいで、何だか可愛そうな気がした。

 

当然のことだけど、その数字はその生徒のほんの一部しか表していない。

氷山の一角よりも小さな情報だ。

その子の夢、その子の人間性、悩み、優しさや面白さ、その子の息遣い…

そういうものが、数字からは伝わってこない。

 

「この子は成績はぱっとしませんが、この子がいるとゼミが明るくなるんですよね」とか、「毎日学校に通っています。将来はソーシャルワーカーになって、人助けがしたいそうです」とか、

そんな話が聞きたいな。

 

昔、敬和に、超がつくほどの問題児がいた。

その子は理美容の専門学校に進学したんだけど、その入試担当の人が敬和に来て、

「○○くんは、良くも悪くも話題の中心ですよ。こんなことをやらかした!といえば○○くんですし、イベントで大活躍するのも○○くん。いやあ、面白い子ですね。」と報告してくれた。

嬉しかった。

 

今日のランチは鮭の塩焼き。

こいつは海や川でどんな人生を送ってきたんだろうな。

(T.H)



2016年3月9日水曜日

今日のランチ(2016.3.9)

食パン・チキンバジル焼・キャベツソテー・クリームスープ・牛乳・フルーツポンチ

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 明日からは最後の定期テストが始まります。2月は1年生のスキー合宿に始まり、中ごろは入学試験で生徒は休み、「46回生を送る会(3月1日)」の練習や準備と目まぐるしい月でした。ここ1週間はテストが突然、目の前に迫ってきた週でした。レポートの整理にテスト範囲の見直しと勉強にと、みんなが取りかかったのは1週間前に見えてしまうのですが。昨日は「これが最後の授業だよ。後は、テストを頑張って」と言うと、「1年間ありがとうございました!」と元気のいい挨拶が返ってきました。テストの後で「ところで・・・」と声をかけなくてもいい結果を出して欲しいな。

 

 今日のランチは「チキンバジル焼」

 

 今日は洋食のメニューです。バジルをまぶしたチキンのソテーは香ばしく柔らかくてジューシー。添えられた温野菜も香ばしいチキンのこってりした油を優しく包んでくれます。

 ところで、バジルって紫蘇の仲間なんですって。イタリア語でバジリコ、イタリア料理に専用のイタリア育ちと思ったら、なんと、アレキサンダー大王がインドから持ち帰ったものだとか。インドでは神にささげる神聖なハーブだそうです。実は、日本名もあって「メボウキ(目箒)」…これは知らない!ネットには結構と「バジル」の育て方が出ています。育ったら、葉を乾燥させて食用にするのだそうですが・・・。やっぱり、自分で育てて食べた方がおいしいのでしょうか。

 そうそう、今日のデザートは「フルーツポンチ」。忘れていた、懐かしい味でした。

(K.S)



2016年3月8日火曜日

今日のランチ(2016.3.8)

麻婆丼・中華サラダ・玉子スープ・牛乳・バナナ

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 今週末から最後の定期考査が行われる。そのせいか、教務室が連日込み合っている。「○○先生いらっしゃいますか?」「△△先生にノートを提出しに来ました」など。進級を目指し一気に学習モードに入ったらしい。思えば学校というところは忙しいところだ。つい先週までは46回生を送る準備、当日、涙の別れを行っていたと思ったら、最後の考査。終われば新入生の受け入れ準備と、部活動の春の予定が目白押しである。

 

 46回生の卒業文集をゆっくり読む時間がないと愚痴りたくなるが、時間は作るもの。しっかりと読んでから49回生を迎えたいと思う。唯一ゆっくりした時間が流れているランチホールも、49回生の入学と共に再び「戦い」のランチ、「ランチダッシュ」に戻るだろう。

 その日を楽しみに、本日の中華三昧ランチを美味しくいただいたのである。

(S.K)



2016年3月7日月曜日

今日のランチ(2016.3.7)

ごはん(ふりかけ)・サバ西京焼・和風サラダ・ちゃんぽんスープ・牛乳・ピーチゼリー

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 先週末から気温が温かくなり、春を感じさせる風になってきました。さて、敬和学園では食事当番というものがあります。これは全クラスに割り当てがあり、盛り付けと食器洗いを行わなければなりません。私も生徒たちと一緒に行っています。手際のいい子もいれば、そうでない子もいますが、みんなそれぞれに頑張ってくれています。

 

 さて、いつもランチについていろいろ感想を書いていますが、結局のところ一番伝えたいことは「美味しい」ということです。よく、テレビの食べ物紹介番組でいろいろなコメントをつけてその食べ物の味や美味しさを表現していますが、結局のところ、美味しいものを食べたら「美味しい」としか表現できないのではないかと思いながら、今日はランチを食べていました。

 今日もいつもと変わらず敬和学園のランチは「美味しい」ランチでした。

(S.T)



2016年3月4日金曜日

今日のランチ(2016.3.4)

ごはん(梅びしお)・豚肉生姜焼・もやしソテー・味噌汁・牛乳・オレンジゼリー

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 昨日の食レポ担当者も記していましたが、今年2015年度の敬和を牽引してくれた46回生が敬和を巣立って行きました。3年生が帰ってきて満員となっていたチャペルは、また座席が元に戻り、後ろの空席が寂しさを漂わせています。卒業礼拝の日は、急に訪れた低気圧の影響で3月とは思えない強風と粉雪が舞っていました。こういうのを「なごり雪」って言うんでしょうか?ランチのテーブルを一緒に囲んでいる某T先生も、「3年生がいなくなると、静かでいいよなあ…」と言ってましたが、目はどこか寂しそうでした。

 

 そんな話をしながらトレイに目を移すと、今日も彩り鮮やかなメニューが並んでいます。特に注目したいのは、メインの豚肉生姜焼!! ごはんに合うメニューとして親しみやすい定番メニューですが、「豚肉」は「生姜」と合わさる事で無敵のスタミナを生み出します。

 

 豚ロース肉は、ビタミンB1を多く含んでおり、糖質(炭水化物)をエネルギーに変える働きがあることから、高い疲労回復効果が期待できます。また豚肉の脂肪はオレイン酸を多く含んでおり、悪玉コレステロールを撃退すると言われています。

 

 一方生姜は、ジンゲロール・ショウガオールという爽やかな辛みを持つ特有の成分が強い殺菌力を持っており胃の調子を整えてくれます。また近年注目されているように体を温める効果もあります。

 

 

 今日は、吹く風の中にも確実に春の存在を感じました。46回生が卒業すると、息つく間も無く49回生がやってきます。今日の豚肉生姜焼きで、少し寂しい心と体を温めて、次年度への歩みを始めて行きたいですね。                  

(M.N)



2016年3月3日木曜日

今日のランチ(2016.3.3)

ソフト中華麺(坦々スープ)・ししゃもフライ・茎ワカメのサラダ・牛乳・バナナ
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火曜日、46回生が卒業した。
いい卒業礼拝だった。
卒業生の中に、Aがいた。
卒業式の二日前まで、補習をやってもらって何とか卒業したAは、いわゆる問題児だった。
俺は3年間、部活の顧問でつきあった。

部活のタンバリンの皮を破って、鈴を投げて遊んでいたこともあった。
下級生をいじって泣かせもした。
部活動そろいのTシャツで演奏すべきところを、紫色の開襟シャツに金のネックレスで現われた。
仮設校舎の壁にいくつも穴を開けた。
叱ると、
「俺だって普通にしてたいんだ。でも、いやなことがしょっちゅう降りかかってくるんだ」と言った。

そのAが、卒業礼拝の前日、SNSにこんな書き込みをした。

「ついに明日は卒業式、俺が卒業できんのがまず凄いけどそれはともかく俺はこの3年間いろんなことや人に対して不満ばかりを叫び続けてきた、うまくいかなきゃすぐかんしゃくを起こしたりして、周りの人達に対してものすごく悪いことをしてしまったこともある、ごめんなさい。
『自分は人間だから傷つくのは当たり前だ。傷ついたら相手に切れ倒してもいいんだ』って思ってた。
でもそうじゃない 自分が傷つくってことは相手も傷ついてしまう、人間だから。
それをわからなかった俺に最後の最後でそれは違うってことを気づかせてくれた人、この場を借りて言います。
ありがとう。
それと俺の為に頑張ってくれた先生たち、俺の友達でいてくれたみんな、
本当にありがとう。
そして明日の卒業式。俺は本当は色んな不満を最後に叫び散らそうと考えるときもあった。
でも最後の最後にそれってのはあまりに悲しいし、虚しいし そしてなりより傷つく人だっている。
だから俺が本当に叫ぶべきは人への不満じゃなくて友達への感謝なんだって思った。」

今日のランチは唐辛子の効いた坦々麺。
ちくしょう、辛すぎて目から鼻水がとまらねえぜ。
(T.H)