炊き込みごはん・鶏肉照焼・野菜ソテー・味噌汁・牛乳・ミニワッフル
先週金曜日、3月1日。49回生が敬和を巣立っていった。当日配布された「卒業パンフレット」に卒業に寄せてメッセージを書いた。当日敬和にお出でにならない方々もこのコンテンツをご覧頂いていると思い、ここに僭越ながらご供覧に付す次第である。
『昭和の生まれの私にとって未来社会とは、きのこのような高層建築物を背景に、空飛ぶ乗り物が行き交い、宇宙旅行ができて、様々な仕事をロボットが行うイラストで紹介されたものでした。50歳を過ぎ改めて現在の社会を眺めると、あの絵にあったことよりはるかに進歩している部分と、むしろ後退している部分があることに気付きます。
皆さんが出て行こうとしている社会は、何が現実で何が仮想なのか区別し難い世の中になりつつあります。人の命でさえその一回性や不可逆性が信じられなくなるほど、リアルとバーチャルの境界が見えなくなっている。
そんな中、自分とは何者か、他者とはどのような存在か、そして人知を越えた存在とは、という聖書の教えを学ばれた皆さんは、迷ったり見失ったりしたときも必ず帰る場所があることを知りました。「いのちのままに咲きなさい」を学年テーマとし、自分の命は他者によって生かされ、他者を生かしているのは自分の命であることに向き合った皆さんには、この世界で必ず活躍する時と場が待っています。どうかお元気で、ご活躍をお祈りします。』
毎日のランチで体を育て、毎日の礼拝で心を育んだ49回生の門出を心より言祝ぎたいと思う。
(S・K)